京都文教大学
京都府宇治市槇島町千足80
〈沿革〉
1904年、法然院の獅子谷仏定上人の発願によって、高等家政女学校が創設されたことに始まる。
1960年には家政学園短期大学を設置。1980年には3学科6専攻の短期大学に発展したことを契機に京都文教短期大学に名称を変更。1994年、家政学園創立90周年を迎え、家政学園中・高等学校を京都文教女子中学校・高等学校に変更して校名を統一。
1996年に京都文教大学人間学部を開学。2000年に大学院修士課程(文化人類学研究科・臨床心理学研究科)、2002年には博士課程(臨床心理学研究科)を開設し、2012年からは臨床心理学部、総合社会学部の2学部体制となる。
〈大学・学部〉
総合社会、臨床心理、こども教育(2020年設置構想中)
〈大学院〉
臨床心理学(前期・後期)
〈短期大学・学科〉
ライフデザイン、食物栄養、幼児教育
〈一言アピール〉
地域とともに成長が実感できて、学生が躍動する大学。
〈どんな大学なのか?〉
書き表すのは難しいが、「自己研鑽して自己の目的を達成したら、その知識や経験に基づいて社会や他者の幸せに貢献し、またその社会や他者の幸せに、貢献できる喜びを自らの喜びとする生き方」を実践する、仏教精神(浄土宗)にもとづく「人間」教育を実践し、それを基軸にして学部を運営・展開している。
また、教員と学生との距離も近く、全学年で担任制度を設け、学習・生活全般から心理面にわたり学生をきめ細かくサポートする。そして、系列機関である地域協働研究教育センターと共同で、地域や近隣学校とのボランティア活動等を行い、地域に貢献※を果たしながら、社会性を身につけることができる大学である。
田中 俊亮 さん
(総合社会学部1回生)
特に臨床心理学部には、分野の牽引役となる著名な教育者をそろえ、大学院と連動した教育に取り組んでおり、高い評判を得ている。なお、大学院では、職場のメンタルヘルス対策に貢献しえる高度専門職業人の育成を目的とした「産業メンタルヘルス研究所」、心理相談を受ける「心理臨床センター」を併設して効果を得ており、それらをうまく大学の教育にもフィードバックさせている。
短期大学は、食物栄養学科と幼児教育学科は女子のみとなり、ライフデザイン学科は男女共学となる。
〈田中俊亮さん 総合社会学部1回生〉
家族旅行の楽しい思い出から、観光関係の仕事がしたいと思っていました。オープンキャンパスに行き、ここの大学ならその勉強ができると思い、塾でプレゼンテーションの練習をしてAO入試を受けました。友達もたくさんできて、先生方ともよく話をします。ここの大学にして良かったです。
【私見及び感想】
具体的に大学進学の目的が定まらない場合、総合社会学部に進学することを勧める。幅広い学びの領域を、担任制をひき、学生の興味をくみ取り、学習成果をあげている。ここに小規模大学ならではの良さがある。また、心理学部があまり普及していない2000年頃は、入学競争率が20倍超の狭き門であった時代もあった。さすがに今は落ち着いてきたが、評価は高い。
また、AO入試のプレゼンテーション演習入試(総合社会)もユニークな試みである。塾としては、それらの対策をしながら、大学で何を学びたいのかを塾生に考えさせる絶好の機会であり、来的には、就職内定へとつながるのではないかと期待が持てる。これらを理解したうえでオープンキャンパスに参加することを勧めたい。
※日経グローカル誌の「大学の地域貢献度ランキング(2017)」の私立大学の部門で、近畿で5位となった。
山本 陽一(やまもと よういち)
1962年生まれ。大阪経済大学卒業、摂南大学大学院・同志社大学大学院修了。個別指導学習塾(堀川紫明・一乗寺)塾長。京都先端科学大学経済経営学部非常勤講師(准教授)、京都私塾連盟加盟。
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