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2019/7 塾ジャーナルより一部抜粋

小学校英語教育 第10回

     

 令和に改元されて、はや2ヵ月。マスコミは新しい天皇家の動静と来年のオリンピックの話題で溢れている。

 改元に加えてオリンピックやラグビーのワールドカップなど明るい話題が続く一方で、米中の貿易戦争や消費税の引き上げなど気がかりな話題が顔を出し始めた。日銀短観も製造業中心に景況感大幅悪化と伝えている。

2020年教育改革問題

 教育の分野でも2020年の教育改革は学校関係者や塾経営者にとっては大変大きな問題だ。

 教育改革とは、今年からスタートする新学習指導要領による学校教育の改革と、高大接続が大きな話題となった大学入学共通テストの導入による大学入試の改革だ。

 新学習指導要領では、「なんのために学び」「なにができるようになるのか」を重視。◆学びに向かう力・人間性……どのように社会・世界とかかわり、より良い生活を送るか◆知識・技能……なにを理解しているか、なにができるか◆思考力・判断力・表現力等……理解していること・できることをどう使うかなど3つのポイントを中心に育成しようとしている。

 大学入学共通テストは、センター試験に代わって新たにスタートするもの。注目されているのは英語の試験にスピーキングが取り入れられること。2020年の4月から1月までに民間の英語の検定等の機関が実施する試験を2回受けて、その結果を大学入試の英語の成績として提出するやり方だ。どの試験を受けてもバランスの取れた結果が出ればいいが、極端にプラスやマイナスの結果が出る危惧はないのか。スピーキングの設問や採点にバラつきはないのか、心配の種は尽きない。

 来年は小学校の学習指導要領の改訂が行われるが、注目はプログラミング学習と、英語の教科化だ。

 プログラミング学習については、具体的な学年・授業内容について決められていない。文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」は5年の算数、正多角形の意味を基に正多角形を書く場面が例としてあげられているが、「様々な教科・学年・単元」で創意工夫して積極的に取り入れることが望ましいとされている。

小学校の英語教育と指導

 英語教育の教科化については、前号でお伝えした通り、2020年から使用する教科書の検定が行われ、既に小学校の英語の教科書の白表紙のものが配られて、塾教材各社や問題集の出版社は忙しい思いをしている。

 多くの県では先行実施しているモデル校と、移行措置段階のほとんどの小学校に分かれて、モデル校での授業参観・研修内容から全面実施の際の指導の仕方を学ぶ方向で準備してきたようだ。

 学習塾も徐々に小学校の英語クラスをスタートさせている。教材も数多くつくられ、指導方法も多岐にわたっている。小学生の段階で基本的な日常英会話(英語での自己紹介やコミュニケーション)が出来ることを目指しているため、学習塾だけでなく、英会話教室、幼児英才教室等もこの分野に参入してきている。さらに基本的なセンテンスに加えて、応用できるように日常的に出てくる単語も700語から1000語近くも身につけさせているところもある。

 学校の指導が始まり、私立中学の入試に組み込まれたりし始める頃から大きくブレークするのではないだろうか。諸外国の例を見ても中学からではなく、低年齢から始めることにより、英語のスピーキングがごく普通に出来る体制づくりが必要なのではないか。

 まだスタートしていない学習塾のために、塾の英語指導コースについて具体的に述べてみたい。

 デジタル教材か、ネイティブの教師、そして教材が必要だ。指導は20分から50分程度。基本的なセンテンスを繰り返し発音させて覚えさせる。

 例えば、I like cake. という基本文を覚えたら、そこにapples やpizza,ice cream, dog, soccer などいろいろな単語を入れて会話文の幅を広げる。

 ということは基本的なセンテンスと単語を並行してある程度覚えていかないと会話に幅が出てこない。NHKのプレキソのテキストなども日常目に付くものの単語を積極的に覚えさせようとしている。単語の学習は当然スピーキングやヒアリングだけでなく、リーディングやライティングも必要になる。単語学習のソフトやカルタ取りのような遊びの中での学習を取り入れているところもある。

 そして英語指導のポイントは、①飽きないように短時間で②声を出すことを恥ずかしがらないように③英語を塾だけでなく自宅や友達と話す機会をつくるなどの工夫をしていきたい。そして小学生の時に塾に通ってきた生徒は、そのまま中学生になっても通塾を続けている生徒が多いので、塾経営にはプラスになっているところが多い。

 当組合としては、小学生への英語指導のノウハウを、英語学者のデイビッド・セイン氏に特別講演として2回、昨年9月9日と今年4月16日にお話しいただいた。

 いよいよ教科化目前。各学習塾も準備万端整っているだろうか。小学生英語に関する教材もものすごい量が目に付くようになった。当組合のDVD教材ばかりでなく、いろいろな角度からつくられ、販売されている。

 ここにその一部を掲載する。内容を十分吟味して、指導に生かしていただきたい。


森 貞孝氏プロフィール

慶應義塾大学(経)卒、私塾協議会会長、全国学習塾協会理事長等歴任。全国学習塾協同組合理事長現職。著書「英語ショック」(幻冬舎刊)

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