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2019/7 塾ジャーナルより一部抜粋

辛口コラム 141 残念な生き物

     

やまもと俊子(やまもと としこ)

ライターと塾講師の傍ら、歌手としてライブハウス、シャンソニエ等のステージに立つ。
週刊文春に月2回、コラム「いっぷんでよめるにっぷんばなし」を連載中。
余暇のガールスカウトは活動歴50年。保護司でもある。

名医の育て方?

 塾で子どもたちを見ていると「字を書き慣れていないなぁ」と思う。そもそも、モノを持つことに慣れていない。少し前に、新入学の子どもの筆圧が低すぎるという話題があった。鉛筆を変な持ち方してる子も多い。手や指をホントに使わないんだろうなぁ。

 以前、親知らずが激しく化膿して入院という羽目になった時の事。研修医が採血に来た際、上腕部に巻くゴムチューブを結ぶ手つきがあまりに悪いので、思わず「指導」してしまったことがある。ちょっと不満そうにしてたから、プライド傷つけたのかも。未来の医師としての手腕が、チューブ巻くだけのことで疑われるのは気の毒だと思ったのだが、あれはやはりタイミングがまずかったかも。

 手や指を動かすことは脳を鍛えること、したがって高齢者のボケ防止に折り紙がよい、なんていう前に、明日の日本を支える子どもの脳だって、折り紙やヒモ結びでしっかり育ててほしいのである。だって指先の不器用な歯科医や脳外科医なんて、歩く凶器みたいなもんでしょ。

読めないノートの怪

 文字を書き慣れてない子は、当然ながら字を書く速度も遅い。丁寧に書くのは悪い事じゃないが、スピードだって必要だ。難関校の入試は、スピードがないと時間切れになる。それ以前に、中学、高校と進む中で、ノートを取るのに手間取ってたら授業について行けない。

 見やすく揃った文字を書けないと、後でノートを見直した時に解りにくい。そういえば、こんな書き方じゃ後で見直す時に不便でしょ、と言ったら、「ノートって後で見るんですか?」と真顔で聞かれて驚愕したことがある。そうか、この子たちは言われたから書いてるだけで、勉強に役立つノートを作ったことがないんだなぁ。そりゃ成績も伸びんわ、と妙に納得してしまった。

 小学校の低学年で、ちゃんと字が書けるようにしとこうよ。鉛筆がちゃんと持てて、適度な筆圧で、そこそこの速度で字が書けるようにしとけば、後の追い込みだって効くのだ。字を書くだけで疲れる子が多すぎる。頭がよくても成績悪いという「残念な生き物」は、字を書く習慣のない土壌に増殖すると確信する次第だ。

読み書き書き書き

字を書くのが苦手な子は、当然作文が嫌いだ。作文が得意な子は、ボキャブラリも多い。将来、仮に英単語がわからなくても、知ってる単語で間に合う表現に変える工夫ができると思うのだが如何。ちゃんと字の書ける子にしとく方が、絶対汎用性が高いと思うんだけどなぁ。発音だけ良くて成績悪いという別種の残念な生き物も増えそうな予感である。

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