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中学・高校受験:学びネット

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東京純心女子 中学校・高等学校

 
  課題解決の叡智を身につけて
真心の炬火で平和な世界を照らす
自分の力で社会に貢献できる女性になる
 東京純心女子中学校・高等学校では、2021年の新校舎着工に向けて、課題解決スキルを年間通して学ぶ新科目「学び方」の導入、「叡智探究特進ブログラム」( 特進コース) の新設、放課後の「学習支援センター」開設など、学習環境を整える改革の勢いが止まらない。松下みどり校長は現場の教員の力とアイディアを最大限に引き出しながら改革を推進している。同校が目指す「自分の力や可能性を伸ばして社会に貢献できる女性の育成が、世界平和へつながる」、その壮大な使命感、価値観とは。

校 長: 松下 みどり
住 所: 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 042-691-1345
交 通: JR「八王子」駅・京王線「京王八王子」駅から
西東京バス約10分
「純心女子学園」前下車、
JR青梅線「拝島」駅・「福生」駅から
西東京バス約25分
生徒数: 128名(中学校)
298名(高等学校)
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/

 

純心オリジナル探究型学習の土台を創る新科目スタート!

 聖書の「受胎告知」の場面、天使のお告げを一心に聴く聖母マリアを「私の純心生のイメージ」と語る松下みどり校長。「小6なのに、こんな風に全身全霊で人と関わろうとする子がいました」。昨年新設した中学入試枠「タラント発見・発掘」には、習い事やスポーツに打ち込んできた小学生たちが「聴き書きまとめる力」の試験と、「表現する力」を測る面接・作文に挑んだ。

 今年もこの入試枠で、学力判定では測りきれない輝きを放つ生徒との出会いがあったという。多様な生徒が集った新1年生から、新しい科目「学び方」の授業が始まる。「純心オリジナルの探究型学習」では、中1・2の進路活動「今この女性が知りたい」「NPO探検隊」、中2の音楽科「ベートーヴェン・レポート」、中3で社会科「時事問題スピーチ」、高1・2では宗教科「平和学習」等を行ってきた。教務部長・吉田かおる先生は「各教科で指導してきた調べ方や取材の仕方、プレゼンテーション等の技術を、新科目『学び方』に統合して毎週1時間学びます。探究型学習をより深化させる『課題解決スキル』を中1から着実に積み上げます」と自信をのぞかせる。

 こうした力を大学入試改革に備えて段階的に積み上げる流れを明確にしたわけだが、松下校長は、その先の実社会で求められる純心生の力や使命を見据えている。「経済的価値や利己的に偏りがちな世の中ですが、純心生は違う価値観を自分の中に育てていくと思うんです。自分の力を社会でどう生かせば周りの人たちが喜ぶのか、平和な社会を作れるのか、そのことを考えて行動できる力を『学び方』で身につけてほしいですね」。

 2021年には新校舎建設に着工する。「探究型学習」のハブ・図書館を中心に据え、教室には最新のICTを備える。新しい学習環境は、生徒の「学び方」を本質的な部分でも深めていきそうだ。

挑戦を諦めない心を応援する東京純心初!特進コース始動

松下 みどり 校長

 「探究型学習」は机上の学習に留まらない。昨年、連携協定を結ぶ八王子市の市政百周年記念事業「生涯学習フォーラム」に、東京純心の中学2年生が提言者として参加した。発表指導を行った教頭・保坂博子先生は、生徒の目覚ましい成長を目の当たりにする。「市の勉強会に参加して大人と話したり、自分たちで話し合いを重ねたりして自信がついたようです。本番では堂々と発表し、内容も含め、市の方々が驚いて感心していました。『体験』を通して学ぶ大切さ、他者に向かってこころを開くほど大きく成長することを実感しました」。その後、学校生活や学習面で積極性が増したそうだ。「諦めずに挑戦する生き方を学んだようです」と保坂先生。大学受験でも、その生き方を貫いた高3生がいる。志望大学を諦めずに卒業式前日に受験、式当日に合格した。

 松下校長には「純心でいろんなことを体験した。だから今の自分がある」と語ったそうだ。国公立大の医学部に届かず、でも「世界で働く医者になる」夢を諦めることなく、外国の国立大学医学部を受験する準備に入った卒業生もいる。結果に打ちひしがれている時にも、「校長先生は風邪ひいていないですか?」と笑顔で気遣いを見せる姿に「涙が出ました」と松下校長。

 今年も卒業生の約3割が、医歯薬、看護・医療系への進学を占めた。新高1が高2に上がる際に「叡智探究特進プログラム」と「叡智探究セレクトデザイン」の2コースに分かれる。難関国公立大・最難関私立大を目指す【特進クラス】の設置は東京純心初の試み。松下校長が強く推進した。「授業の進度・レベルを合わせられて、担任も対応し易い。同じ苦しみを分かち合う団結力、諦めない仲間がそばにいる環境は、大きな助けになるはずです」

「貢献する喜び」が世界を平和に導く力を生む

 昨年始動した「学習支援センター」では、放課後に中2〜高1の家庭学習の習慣や授業の理解を定着させる個別指導を行う。今春から高2・3対象で大学受験の実力養成として、講義と個別指導を並立したものを開講する。中学課程の学力保証として毎年1月に実地する「基礎学力試験」も、達成すべき目標として生徒の意識に定着してきたという。

 松下先生が校長に就任して3年半、確かな学力を身につける学習環境が一気呵成に整ってきた。そんな変化のなかでも純心生らしく育つのは、学園理念で行動規範でもある「叡智・真心・貢献」の土台が揺るがないからだ。昨年度は「貢献」の年。地域に貢献できる学校でないと存在意義はないと、積極的に学外で活動を行った。

 「つくし部」は東北ボランティア活動を継続し、合唱やハンドベル演奏を商業施設で披露するなど、多くの生徒が地域の人々を助け、和ませている。「他者に接することで、新たな自分を発見することがある。歌を聴いた方々が感動して涙したり、お声掛けして下さった時に『自分にはこんな力があるんだ、その力を使うと喜んで頂けるんだ』と強く感じる瞬間があるんだと思います。人に与えることが自分の『喜び』になる、そこで大きな力が得られるのでは」と保坂教頭。

 松下校長は「こうした生徒・卒業生たちが、殺伐とした社会に少しずつ影響を与えて、本当に皆が幸せになれる平和な世界を創る一本のマッチ炬火になってくれる、と信じています」と確信している。私の役目はこの学校の存在価値をより安定した形で存続させることと、付け加えた。

 
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