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2017/3 塾ジャーナルより一部抜粋

子どもの安全を手軽に見守れる
新しい防犯・犯罪抑止グッズ
「こどモニ」を開発、発売へ

     
 保護者にとって、登下校、通塾、遊びなど、子どもの生活空間にある心配の種は尽きることがない。それを減らすために生み出された子ども用携帯電話や防犯ブザーはすっかり定着したが、子どもが「いまどんな状況にあるのか」はわからない。できれば離れていても “今の様子”がわかれば、もっと安心なのは言うまでもない。

 株式会社プロジェクト・メイがこうした保護者の願いを先端技術で形にした「こどモニ」を発表した。ランドセルに付けた端末から写真や音声と位置が最短2秒間隔で送ることで、いつでもスマホやパソコンから子どもの“今”を確認でき、1回の充電で丸一日使えるサービスを低価格で実現したという。

 今回はこの「こどモニ」開発を行った株式会社プロジェクト・メイ代表取締役で、数々の遠隔システムを開発した白石昌二朗氏と、犯罪抑止のスペシャリストであり、「こどモニ」の防犯力に大きな期待を寄せる平塚俊樹氏との対談が実現した。

平塚 俊樹氏
武蔵野学院大学 スペシャルアカデミックフェロー(客員教授)。
自治体講師多数。
国内・海外・マスコミ各社と提携した防犯のスペシャリスト。

白石 昌二朗氏
株式会社プロジェクト・メイ 代表取締役
AI、ビッグデータ解析研究開発に従事し、関連書籍を複数執筆。
「国際会議IWAIT2017」で「こどモニ」技術利用に関する共同研究を発表。
高齢者コミュニケーションシステム「VoVit」、見守りシステム「みてるくん」、エコドライブモニター「ReCoo」など、多数の遠隔モニタリングを開発。

子どもたちの危機管理と
「こどモニ」の可能性

── 「こどモニ」は最初から子どもの防犯グッズとして開発されたのですか。

白石 はい。ですが、技術のルーツは、高齢者の見守りやコミュニケーション支援の仕組みの開発です。しかし、高齢者の皆さんには好評だったのですが、当時は通信費や機器が高くてなかなか普及しませんでした。かれこれ8年も前ですから、ちょっと早すぎたのでしょう。

 そんなときに、娘を持つ友人が防犯のために「ドライブレコーダーを子どもに着けられれば」と言うのを聞いて、「じゃあ、今の技術を使って作ってみよう」ということになったのです。

平塚 私も中学1年生の息子がおりますが、家の近くには息子の必要とする塾がなく、結構遠方の塾まで通っています。うちの息子と同じように遠方の塾に通う子は多く、中には帰宅が深夜になることも多いようです。やはり暗いと危険も増しますから、親が送迎をしている家庭もありますが、親の時間が大きく割かれますし、時には仕事などで送迎ができない日もありますよね。そういう場合に「こどモニ」があれば、安心して見守ることができるでしょう。

白石 「こどモニ」の特徴は、リアルタイムで子どもの状況をチェックできることですから、スマホがあれば、家や外出先からでも子どもの現状を親が把握できますよ。

── 他の防犯グッズとはどこが異なるのでしょう。

平塚 キッズケータイにも子どもの現在地がわかる機能がありますが、遅れがあって精度も必ずしも高くない。位置が大体わかっても現状がわからない。そのため、実は防犯効果はさほど高くないと思われます。また、最近は街のあらゆるところに防犯カメラが設置してあり、警察の犯罪解決には欠かせないものとして技術を向上させていますが、犯罪者はカメラの場所を調べて映らないところを巧妙に選ぶようになっています。

 この「こどモニ」は防犯カメラと同様なので、付けている子には犯罪者は手を出しません。ですから親が見守れる安心感だけでなく、犯罪抑止にもなるのです。

白石 柔らかいシリコンゴムのケースに入った端末はランドセルに付けて違和感のない形状で、画像だけでなく音と位置も送信、行動範囲や立ち入り禁止範囲を地図上で設定すれば、異常をメールで保護者にお知らせします。さらに保護者はボタン一つで、端末との通話を自動接続できるなど、考えられる限りのお子さんの“今”を知る手立てを用意しました。費用面に関しては通信費・機器・サービスなど一切を含んで月額3,000円程度に抑えることができました。誰でも使えるように、本当はもっともっと安くしたいので、これからもいろいろな工夫をしていきます。

平塚 こういった細かい仕様は大手では作りづらいものです。しかも安価で、いずれは公的補助も受けやすい値段ですね。経済格差で安全を確保できるかどうかに差の出る社会であってほしくないですから、誰でも持つことができる防犯グッズになってほしいと願っています。

── 防犯のスペシャリストの視点からでも「こどモニ」は防犯に効果的と思えるのですね。

平塚 はい、最初に知ったときには驚きましたね。防犯の世界を変えるきっかけになると思いました。子どもを犯罪者から守るだけでなく、いじめの対策にもなるでしょう。さらにストーカー対策や不法侵入の防止、雑誌社やマスコミでは高額なファッションの防犯用として使うこともできますから、使用範囲は広がりますよ。

白石 平塚さんの話には防犯のいろいろなヒントが含まれているので、次の新製品の案が出てくるんです。

平塚 そうですか? じゃあ、スマホの顔認証システムを使用した登録式インターホンとかあればいいですね。悪質な勧誘業者から高齢者を守れるようになります。

白石 作りましょうか(笑)難しいでしょうが、技術的には実現できますよ。

平塚 嬉しいですね。まずは「こどモニ」を広告宣伝して、世の中に周知され、持つ子が増えれば、子どもを対象にした犯罪も減っていくと予想されますから。

── 「こどモニ」を持ちたい、持たせたい保護者や塾長は今後多くなると思いますが、入手はどのようにすればいいのでしょうか。

白石 まずは塾にあてて通塾時危険防止サポートネットワークへの参加を募集しています。参加塾には通塾の安全確保サービスの案内資料を保護者に配布していただきますが、販売はネットで行うため、塾が販売や商品受け渡しを行うことはありません。塾生の安全な通塾を守るためにも、ひとつでも多くの塾に加盟を呼びかけたいと考えています。皆様のご協力をお願いします。

── 本日はありがとうございました。

お問い合わせ先:
株式会社プロジェクト・メイ
(公益社団法人 全国学習塾協会賛助会員)
TEL:03−6806−5680
info@projectmay.co.jp

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