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中学・高校受験:学びネット

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2017/1 塾ジャーナルより一部抜粋

ズームアップインタビュー この人に聞く119
「わかった」を「できる」に変える徹底指導
スタッフのやる気を引き出す数々の仕組み

     

株式会社 KAコーポレーション
代表取締役 長岡悦三郎さん

 3ヵ月通った生徒のほとんどが定期テストの順位がアップ。さらに中3から偏差値6〜8アップを実現させている進学塾「京葉アカデミー」。その秘密は「集団指導」と「個別指導」、さらに「演習ゼミ」を組み合わせ、圧倒的な学習時間を確保していることにある。運営するKAコーポレーション(千葉県印西市)は、昨年、大学院MBAコースの企業実習を受け入れるなど、新しいことに積極的にチャレンジ。来年20周年を迎えるにあたり、同塾の代表取締役の長岡悦三郎さんに塾の歩みとこれからの抱負を伺った。

高校時代に起業を決意
教育の力を信じ、塾を設立

── KAコーポレーションについて教えてください。

長岡 千葉県北西部に小・中・高校生対象の進学塾「京葉アカデミー」を3教室、「河合塾マナビス」を3教室、幼児・小学生の知能育成の「キッズ・アカデミー」を1教室、幼児・小学生専用の英語教室の「スーパーイングリッシュ」を1教室運営しています。

 京葉アカデミーの生徒数は約500名弱。中学生がメインで、生徒の割合は中学:小学=3対1です。高校生の数は少なく、ほとんど河合塾マナビスに通っています。

 河合塾マナビスの生徒数は約250名。キッズ・アカデミーとスーパーイングリッシュには約30名ずつ生徒がいます。

 正社員と契約社員を合わせて約10名。その他、時間講師や事務スタッフ、送迎スタッフで100名ほど在籍しています。主婦の方や大学院生など時間的制約がありますが、能力の高い方は、契約社員として働いてもらっています。

── 開塾はいつでしょうか。

長岡 1997年です。最初に開いたのは、京葉アカデミーの千葉ニュータウン校でした。その後、牧の原校、おおたかの森校と開校しました。大学受験指導のために代ゼミサテライン予備校(現在は河合塾マナビスを導入)を開校したのは2003年からです。

── 開塾のキッカケは?

長岡 もともと実家が自営業(茶道具)をやっていて、父の背中を見ていましたので、自分も無意識に事業家になることを目指していました。加えて、高校時代のアルバイト先であるパスタチェーン店の社長さんの影響も大きかったです。私の地元は広島ですが、その方はまだ16、17歳だった私に人生とは何か、事業とは何を教えてくれました。その方の「自社の事業を通して、お客様や従業員を幸せにしていこう」という姿勢に非常に感銘を受け、私もこのような人になりたいと強く思いました。

── 教育事業を選んだのは。

長岡 広島から出て来てここまでやってこられたのは、教育のおかげだと感じたからです。蓄えた教育の力は自分の中で生き続けます。そういうものを提供する側になりたいという思いで、塾経営を選びました。

 大学進学で上京後、知人に紹介してもらった塾で大学時代に2年間、卒業後に2年間働かせてもらい、塾運営のノウハウを学んでから独立をしました。

補助輪を徐々に
外していくイメージ

── 京葉アカデミーの指導スタイルを教えてください。

長岡 当塾の特徴は集団授業と個別指導の両方を行い、かつ演習ゼミを行っていることです。1日は講義型の授業を、1日は問題集を解くことを中心とした個別指導を行っています。特に個別指導型の授業は、当塾独自のマニュアルに沿って、数名の先生が効率よく指導できるようにしています。演習ゼミは過去入試問題や類題を活用して、自立学習的な要素が高い授業で、土・日に各5〜6時間行います。

 中3生ですと、週3回の授業(4時間ずつ)に加え、土・日の演習ゼミが10時間ありますから、週に20時間以上は塾で勉強していることになります。これらの受講料はすべて月謝に含まれており、無料です。

── こうした指導スタイルにしたのは。

長岡 「わかった」を「できる」に変えるためには効果的な演習が必要だからです。「わかりやすい授業=成績アップ」ではありません。正しい方向性で、的確な学習を行う機会と時間を確保しなければ成績は上がりません。授業でのインプットと演習と暗記のアウトプットのバランスが重要です。講師が自己陶酔する見栄えの良い授業ではなく、生徒の成績を向上させる授業を目指しています。

 このプロセスは「自転車の補助輪を徐々に外していく」イメージなんですよ。最初は集団講義でしっかりと教え、次に個別と演習ゼミで理解を深め、最後は自力で解けるところまで持っていく。自転車が乗れるようになるのと同じです。塾依存型の生徒ではなく、自ら学ぶ能力を兼ね備えた人材育成、言い換えれば自立学習能力を高める指導を目指しています。

── 定期テスト対策はどんなことをしていますか。

長岡 当塾では毎回、各中学の定期テストの結果(各学校の教科の平均点や塾の生徒の点数など)をすべて調べて、独自の集計プログラムを活用して、一番実績を上げた先生を抽出して、トップ賞として表彰しています。これは時間講師も社員講師も関係ありません。

 こうした方法をとっているのは、生徒の成績アップは絶対不可欠だと考えているからです。数字の結果を出せる講師は評価され、出せない講師は評価されません。そういう意味では当塾はシビアだと思います。

── スタッフの方々を活躍させる仕組みとして、「スタッフ意見登用制度」や「特別貢献賞制度」を設けていますね。

長岡 当塾は現場第一主義の塾ですので、スタッフの意見を積極的に採用しようと、意見登用制度を設けています。最近では、大学生の講師が「大学の学部別説明会」を企画してくれました。河合塾マナビスに通う高校生が大学の学部のことをよく知らないので、実際にその学部に通っている大学生が「理工学部はこんな授業をしています」と教えるイベントを考えてくれました。大学受験指導では大学生がキーとなるので、そこからあがってくる意見はなるべく登用しています。

 特別貢献賞制度というのは、会社に多大な貢献をしたスタッフに贈る賞です。対象は社員に限らず、契約社員やパート、アルバイト社員も含みます。

── 具体的には。

長岡 部門は2つで、生徒の成績向上や売り上げに貢献したスタッフを表彰する営業部門と、売り上げに貢献できる新しいシステムやコンテンツを完成したスタッフを表彰する企画部門があります。

 2011年の営業部門は、定期テストにおいて、学年の1〜4位を輩出したスタッフに贈りました。このスタッフは事務のパートからスタートし、契約社員を経て、正社員となり校舎長に就任。今年からは運営部長を任せています。当塾では能力のある方は積極的に登用していきたいと考えています。

 2010年の企画部門では、志望大学に合わせた講座のパック「大学別講座パック」を企画・開発し、売り上げ促進に貢献してくれた大学生講師2人に、2011年には年間学習スケジュールを簡単に作成できるJavaで作成したプログラムを開発してくれた大学生講師に贈りました。

 スタッフのやる気を引き出し、結果が出たら正しく評価します。そのことで社員が成長し、自己向上に努めてもらうことが会社の成長にもつながると考えています。

幼児からの教育で
ポテンシャルを上げる

── 2015年2月にキッズ・アカデミーを開講されました。この狙いは?

長岡 小・中学生になってから勉強を本格的に始めても、その生徒なりの伸び代しか得られません。生徒のポテンシャルをもっと上げるには幼児からの教育が大切です。パソコンのCPUの性能が上がれば、パソコンの性能も格段に上がるように、幼児期の知能を伸ばそうと考えました。

 導入しているのは「エジソンクラブ」(算数)、「ことばの学校」(国語)です。エジソンクラブを選んだ理由は、図形センスや文章題を解く力を磨くため。ことばの学校は朗読音声を聞きながら本を読むのですが、驚くほど目の動きが速くなり、普通に本を読むのも速くなります。また、読書ワークに取り組むことで、表現力が身に付きます。この2つによって、生徒の思考力や学習のセンスを高めていきたいと思っています。

 この教室を開校したのは、若年人口が増えているおおたかの森のエリアです。そうしたこともあり、教育に対して意識の高いご家庭の生徒が通っている印象がありますね。

── 2016年2月に開講したスーパーイングリッシュの特色を教えてください。

長岡 この英語教室の狙いの1つは「英語を音で覚える」ということです。日本人は英語の読み書きは高いレベルにあるのに、会話が苦手です。そこで、日本人講師は最低限の文法や英検対策の指導を、外国人講師では英会話や発音指導を行い、課題ワークにも取り組みます。

 さらに重要構文を収録したCDを使って暗唱する宿題を出します。そして、次の授業の時には暗唱テストを行い、きちんとCDで聴いたままを覚えて言えるかチェックしています。これがポイントです。子どもたちはとてもよく覚えてきますよ。半年に一度は今まで学んだ範囲から出題する暗唱テストも行っています。おかげで、英文を音で覚える習慣やきれいな発音や会話力を生徒が身に付けていると思います。

大学院MBAコースの
企業実習を受け入れ

── 昨年の10月には、法政大学大学院経営学研究科(法政大学ビジネススクール)のMBAコースの中小企業診断実習を受け入れたとお聞きしました。

長岡 はい。私が法政大学大学院MBAの出身で、並木雄二教授とお付き合いがあった関係から同コースの企業診断実習の認定企業となり、院生7名を迎え、河合塾マナビス新鎌ヶ谷校を診断現場として視察をしていただきました。

── 感想はいかがですか?

長岡 私たち教育業界が普段行っている評価や分析とは全く違う、物流や小売りの発想を元にした分析だったので、とても新鮮で驚きました。こちらが想像した以上のデータ分析をしていただいたと感謝しています。

 例えば、生徒の高校や受講講座、志望大学、部活に入っていたかなどを分析したところ、文系志望の生徒は部活に入っていたほうが成績が伸び、理系志望の生徒は伸びていないことがわかりました。理系の現役合格を目指すなら、部活のために減少する勉強時間の確保が大切であることを伝える必要があります。確率論ではありますが、やる価値は十分にあると思います。

 また、通っている生徒のエリアの特性を分析してもらいました。今後は同様の特性を持つエリアに対して広報活動を集中していくことも検討しています。さまざまな検証結果を出していただきましたので、これを今後に生かしていきたいと思います。

── 2017年は開塾20周年の年になります。最後に抱負を教えてください。

長岡 20周年に特にこだわっていません。昨年は総務部組織設立など内部充実にあてましたので、本年度以降はさらに規模を拡大していきたいと思っています。一概に規模が大きければよいとは考えませんが、スケールメリットを得るために、社員が安心して働ける塾にするために、安定した会社組織の塾にしていくことが、私の現在の目標であり、使命だと思います。

 それには教室数を増やすのと同時にキッズ・アカデミーやスーパーイングリッシュの商品開発をして提供していきたいとも考えています。ただし、安全運営を第一に考えていることと大手ほどの資本力がないことが原因で、新規開校にスピード感が無いのは、我ながら歯がゆいです。

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