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中学・高校受験:学びネット

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2015/11 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 豊中青藍塾に学べ!
単に教わる学びとは対極の自分自身で考える自立型学習を実践

     

自立型個別指導 豊中青藍塾(大阪府豊中市)
塾長 中村 浩二さん

大分市出身。大分県立高校から立命館大学に進学。卒業後総合建設業にて20余年間のサラリーマン生活を経て、2012年3月に起業。全国展開する学習塾FCに加盟し3年間運営。今年4月より「豊中青藍塾」と改称し、自塾として改めてスタートを切った。塾名は荀子の説いた「出藍の誉れ」/青は藍より出でて藍より青し の故事に由来し「弟子(塾生)たちが師匠(先生)を超えて立派な大人になってほしい」という願いが込められている。

 建設業から塾業界へ転身し、3年間大手塾のFCとして地域密着型の塾を続け、そのノウハウをしっかりと身に付けて、今年4月から改めて豊中青藍塾を開塾した中村浩二塾長。20年以上、ゼネコンを通じてさまざまな店舗の経営に携わっており、中には、壮年の女性をターゲットにした店もあった。その経験からどうすれば保護者や生徒の心を引きつけることができるかを把握。スムーズな塾運営に生かしている。レベルの高い指導も伴い、生徒の集中力とモチベーションをあげている。

FC加盟の期限は3年
自分で決めた目標までに
基盤を固める

 「建設業に携わって間もない新人の頃、私を指導してくれた方から『いつ、会社がなくなっても構わないように、自身の力を蓄えること』と言われていました。その言葉を聞いていたので、50歳を迎える前に起業しようと思っていたのです」

 建設業界で働いて20数年後、独立起業を考えた中村浩二塾長が選んだのが塾業界。だが、塾を始めようと思っても、いきなり地域密着型の個人塾を開くのは厳しい。そこで基礎を作るため、期限を3年と自分の中で決め、大手塾のFCに入ることにした。

 FCに加盟すれば、豊富なマーケティングで選抜された地域から、教室を出す場所を決めることができる。中でも大阪府北摂地域は多くの高校・大学を含む教育熱心な地域であり、本当に役立つものであれば、子どもの教育費を惜しまない家庭が多いと豊中に居を構えることにした。

 「FCなら、名刺やHPもその大手塾のものを使用することができます。まずは教務に打ち込みながら、私の名前を広めることが可能だったのです」

 前職で得た経験を生かして立地条件を熟考し、教室の場所選びには半年以上の時間をかけた。教室の場所は近隣の小学生や中学生が自転車や徒歩で通塾できる場所。しかも、地域の大動脈であるバス停からも近く、地理的に恵まれた位置だった。そこで教えながら地元に根付き、生徒たちとの間に信頼関係を育てていった。

 そして昨年秋、FCの契約更新時期である3年が目前に迫ったのをきっかけに、独立へと動くことに。その際に退塾者が出ないよう、塾生たちだけでなく保護者に会う機会を増やし、FCを抜け、バージョンアップした自立型の学びを進めていくことを真摯に話し続けた。その結果、今年の春には多くの在籍生を残したまま独立、名前も『豊中青藍塾』と改名し、第一歩を踏み出した。

●運営のポイント
大手塾FCに自分で期限を決め、独立開塾のための基盤を固める
塾として最良の物件を探すべく、不動産選定に充分な時間をかけた

自立型学習と
効果的なフォローで
問題解決力を育成

 豊中青藍塾が目指すのは、本当の意味での自立型学習。生徒たちは通常、個々のスケジュールに従って来塾。教科書準拠の教材で学ぶ。定期テスト3週間前には理科や社会を中心にしっかり復習、長期休暇の講習では圧倒的な学習量で、徹底した成績アップを図る。

 この際に使われているのは、導入して3年目ですでに効果を発揮している特許教材の『ミラクルロード』だ。ミラクルロードの良いところは、効果的な反復学習ができること。1冊は薄いが、それを繰り返し最低3回は行うことで、生徒に自信と集中力のアップを促す。わからない部分は解説付きの解答やセットの映像で理解できるように努めさせるが、どうしても自分で解決できないときは講師に質問し、解法のヒントをもらうという学習体系で、成績だけでなく、問題解決力をアップさせる。また、生徒の状態を管理するために、その日の学習計画を『夢実現シート』に書き込むよう指示。それを確認することで、生徒の習熟度状況や弱点把握を実践、コミュニケーションツールとして活用し、生徒のフォローを行っている。

 一方、生徒たちに喝を入れるため、ホームルームで話をすることもある。依存心を打ち砕くコーチングの手法を取り入れた指導で、生徒の心を奮い立たせる。

 「できない子だけでなく、できる子にもきちんと目を配り、全員の成績を上げるように指導しています。このホームルームと自立型学習の効果はきちんと出ており、昨年、入塾した中学3年生は、当初の偏差値が40台だったのに、受験シーズンには67までアップしました」

 その生徒が学んだミラクルロードは70冊を超える。1冊につき3度の反復を実践するので、1年間で210冊分にあたる教材をこなしたことになる。この教材は今も塾に残っており、在塾生のモチベーションを向上させている。

 現在の中村塾長の目標は2つ目の教室展開である。そのための課題は『人材』。今は中村塾長一人がメインで生徒を指導しているため、全体で40名ほどの生徒数だが、教室運営を任せられる良い人材を育てた上で、次の教室では100名ほどの生徒を指導することを視野に入れ、準備を進めている。

 「長期休暇中の講習で、卒塾した高校生がチューターとしてアルバイトに入ることがあります。豊中青藍塾の指導や理念を体験している彼ら(ミラクルロード世代)が、いつか伝承者となり、スタッフとして戻ってきてくれることも期待しています」

 目標の高校に合格して卒塾していく生徒たちには、3年後に大学受験を控えている者がほとんどだ。彼らを続けて指導するために、高校生用の映像授業ソフトとしてウイングネットを導入。戻ってきた高校生たちは、慣れた塾舎で最新の繰り返し授業を受け、着実に実力を上げている。

 いつかはビル一棟を豊中青藍塾グループとして入手し、幼児教育から大学受験、その先の社会人や大学生を対象としたさまざまな資格取得講座、さらにはお年寄り向けのカルチャースクールまで開きたいと語る中村塾長。「あのビルに行けば、求める学びはすべて揃っている」。地域からそう言われる垂直展開を考えている。

 「ゼネコンでの指導担当の先輩やFC、ミラクルロードを通して知り合えた先生方など、その縁を大切にし、生かすことで、これからも発展を続けたいし、塾業界に還元もしていきたいですね」

 その人徳のもとに新しい縁が訪れるのはそう遠いことではないだろう。

●指導のポイント
ミラクルロードを効果的に使用しながら、生徒の質問には適宜応えるが、決して答えは教えず、解法のヒントを与え、あくまで自力で解けるよう導いていく

 

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