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2015/7 塾ジャーナルより一部抜粋

東星学園小学校

 
  80年の歴史の中で教え続けた『人のための人』であること
中庭にそびえる大きないちょうの木。樹齢70年以上と言われるその幹が、まだ小さな芽の時から一緒に育ってきた東星学園小学校は、今年度80周年を迎えた。首都圏唯一の男女共学小中高一貫カトリックミッションスクールである本校は、『強く、明るく、親切に』をモットーにカトリックの教えを守り、知育・徳育・情操教育を展開する教育は、数年後に控えた大学入試改革で求められる、新しい能力にも対応できる内容となっている。

校 長: 大矢 正則
住 所: 〒204-0024 東京都清瀬市梅園3-14-47
電 話: 042-493-3205(小学校)
042-493-3201(代)(中央事務所)
交 通: 西武線・池袋線「秋津」駅から徒歩10分/JR武蔵野線「新秋津」駅から徒歩15分
学生数: 289名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.tosei.ed.jp/j_tosei/

 

弱い立場の人とともに歩み
居場所をつくる
創立の精神を守る

 80年前に結核患者の子どものための家として、ヨゼフ・フロジャク神父によって開設された東星学園。後にそこにいる多くの子どもたちのためにと設立されたのが、東星学園小学校である。そして80年後の今でも、東星学園の創立の精神である「弱い立場の人とともに歩み、居場所をつくる」という使命は守られている。

 「弱い立場の人というのは、すべての人間に当てはまります。ある日、何か予想もつかないことが起き、誰かの助けを必要とする立場になる可能性は誰にでもあるのです。生涯を通じ、他者の援助を必要としない人はいない、それを念頭に置き、子どもたちを育てながら、その精神を教えていくのが我々教職員の使命です」と、大矢正則東星学園幼稚園園長・東星学園小学校・中学校・高等学校校長は語る。

 カトリックの教えを基本にした学園のモットーは『強く、明るく、親切に』。弱い立場になっても強く生き、どんなことでも意味があると思い、明るく乗り越え、互いに愛しあう生き方を実践できるようにと指導されている。

 例えば、勉強で困っている児童を教員が手助けし、助ける。それを他の児童が見て、もしも自分が窮地に陥っても、先生が助けてくれるという安心感が得られる。そうすると、徐々に自分たちでも助け合い、明るくのびのびとした学校生活が送れるようになるのだ。

 児童一人ひとりにこの考えを伝えていく意味付けの時間として、専科制の宗教の時間をカリキュラムに配分。その他、英語や音楽、図工、体育も専門技能や深い知識のある教員による指導を行うため、専科の教員が1年の時から担任・副担任とともに児童に向き合っているのも、東星学園小学校の特徴である。

大学新入試制度で評価される
価値観を持つためのプログラム

 数年後に控えた大学入試改革について、多くの学校が対応を迫られている。東星学園小学校でも在学中の児童が大学入試年齢になる頃には改革が始まっている状況だ。この改革では、現在のセンター試験を撤廃した基礎学力テストと、各大学での大学入学者学力評価テストが実施される。学力はもちろん、思考力や判断力、表現力も評価対象であり、これらの力をつけるには、学校で決まった価値観を与え、それに沿ってさまざまなことを実践していくことが重要になる。カトリックのミッションスクールである東星学園小学校には、宗教による一定した『人のための人になる』という価値観があり、さらに小学校、中学校、高等学校の12年一貫教育で感性や情操、コミュニケーション力を鍛えることもできるため、この大学入試改革には非常に有利である。

 この価値観を育てるのは授業だけではない。東星学園小学校では年間通じて多くの行事が用意されており、バザーや運動会、クリスマス会、音楽会、ひこうき大会など、いずれも児童の興味関心をそそる内容になっている。また、小学校全体で児童数が300名程度と少人数のため、児童自身が行事開催にかかわる仕事をすることが多い。そういった中でも児童たちはさまざまな体験を通じて、価値観を学んでいくことができる。

 また、東星学園小学校には「とうせいキッズ」というアフタースクールがある。宿題や外遊び、自主学習を行う学童保育にあたる『すくすくクラブ』と、曜日ごとのプログラムでスポーツや語学、自然体験などの習い事を行う『きらきらクラブ』は、3年生までの低学年対象で実践されている(一部4年生参加可能)。

 「放課後になると、児童たちは小学校校舎からマリア館などの別の施設に移動し、私服に着替えて活動します。こうすることで、学校とクラブの時間を切り替え、のびのびと時間を過ごす中、異学年交流で上の子が下の子の面倒を見たり、さまざまな経験を積んだりすることができるのです」と大矢校長が少子化の中、異学年の交流が少なくなったため、どうしてもやりたかった教育だと話す。

 4年生以上には放課後学習クラブにあたる『ぐんぐんクラブ』がある。少人数制で専門の教員に個別に質問することもでき、東星学園中学校への進級後に必要な学力を保ち、自律学習ができる姿勢を身に付けられる。

集団の中で成長できる子を
強い絆の教員チームが育む

 東星学園小学校入学時の受験は、学力重視ではなく、集団の中で成長していけるかどうかを見極めるテストになる。集団での自由遊びの中で、その場にいる他の子どもたちとどう関係を持つかを見る行動テストと、試験官との口答で挨拶や簡単な図形の問題などに答える生活テスト、そして面接の3つで選抜される。

 「普段の子どもたちの様子を見ますので、受験だといって緊張させることなく、いつもの遊ぶ雰囲気のまま、受けに来ていただくよう保護者の方にはお話ししています。また、この学校でどのように過ごすのかを見ることができる見学会も随時開催しており、多くの方の参加をいただいています」

 公立とは異なり、教員同士が長年ひとつの学校に勤め、チームで教育に当たることができる。それが私学の良さだと大矢校長は話す。さらに東星学園での教育は、小中高一貫12年という長い期間をかけるため、教員たちがより児童をきめ細やかに育てることができるのだ。

 児童たちは自然と教員たちを慕い、東星学園そのものを好きになる。それが首都圏唯一の男女共学小中高一貫カトリックミッションスクールの強みとなっている。

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