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中学・高校受験:学びネット

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2014/11 塾ジャーナルより一部抜粋

41年の歴史と高い合格実績を誇る人と人とが触れ合う塾
ライブ授業を中心とした高校部に注目

  株式会社明友社(明修塾) 経営企画室長 笹本 憲一氏
倉敷中央エリア長・高校生部長 吉岡 裕次氏
 
     
 岡山県内ではその名を知らぬ人がいないと言われるほど、広く知れ渡った知名度を誇る明修塾。一斉授業による生徒同士の刺激と一人ひとりの成績を把握している講師によるフォローで、毎年国公立大学を中心に東京大学や大阪大学など、日本屈指の難関大学への合格を果たしている。長い歴史の中で二世代にわたって通う塾生もいるほど、広く保護者や生徒からの信頼を得ている塾の現在を知るべく、現場経験豊富な管理職の2人に話を聞いた。

生徒の習熟度や目的に合わせ
3つのクラスで個々に対応

 開塾41周年目を迎え、岡山県内ではその名を知らない人はいない明修塾(18教室、高校生部門生徒数約500人)。塾生の中には2世代で入塾している家庭の子どももおり、その歴史の長さを実感することができる。

 7年ほど前に本部を現在の倉敷市北浜町に移転、大きなショッピングセンターも近接する商業地域で通塾生にも通いやすくなった。未就学児から大学受験生まで広い学年を対象にして開講しているが、その中でも高校部門は東大生や阪大生も輩出するレベルの高さが注目されている。

 「昔は私立大学を何校も受験する生徒もいましたが、近年では国公立志向が強く、私大は受験しても1、2校。中には国公立のみ受験する生徒もいます。志望校や在籍高校、それに習熟度を考えて、できるだけ生徒の希望がかなうようにクラス分けをしています」

 そう語るのは、倉敷中央エリア長・高校生部長・倉敷本部主任の吉岡裕次氏。生徒たちは志望である国公立大学現役合格に合わせ、国公立大学合格を目指すスタンダードクラス、そのさらに上の難関大学合格を目指すアドバンスクラス、基礎指導をベースに各自の目的に合わせて対応するオンディマンドクラスに分けられている。中でもアドバンスクラスは全国模試で偏差値65前後の生徒が対象となり、かなりの難関大学狙いの生徒もいる。講師も最難関大学受験に対応できる指導力の高い人材が揃い、現在は18教室で展開、高い合格実績を出している。

 「東大合格生を輩出したのもアドバンスクラスです。このクラスは、1クラスで最大でも15人程度の選抜されたクラスで、一定の条件を満たした生徒には授業料免除などの特待生制度も設けており、生徒たちのモチベーション向上の一端を担っています」

 取締役・経営企画室長の笹本憲一氏が語るように、東大生を輩出した今春は大阪大、北海道大、九州大への現役合格生も続き、生徒同士がいい刺激を与え合っているのがわかる。

一斉指導を受け持つ講師は
責任感あふれた専任講師

 授業の中心となるのは一斉授業で、ライブで行われるのは英数の2教科。中学生時代からそのまま高校生部門に進学した生徒にとっては、5教科授業からいきなり2教科に減る不安を訴えることもあると予想される。その不安を埋めるのが、英数以外の科目で導入された映像授業だ。

 「ライブ授業の良さは先生と生徒とが生でやりとりをし、わからないところはすぐに確認して解消できるところでしょう。しかし、映像授業の内容についての質問や難関大学受験レベルの疑問はその場では解決できない。そういう場合は、自習室や教務室で別に時間を取り、指導することもあります」(吉岡氏)

 一方、個別指導に近いグループ授業を行っているのが、オンディマンドクラス。スタンダードクラスの標準的なレベルに満たない生徒や、多くの生徒とは違うカリキュラムで学ぶ高校の生徒など、スタンダードにもアドバンスにも適合しない生徒が対象のため、各生徒の目的に合わせて個々に対応するクラスだ。

 この3クラスの生徒を指導するのは、ほとんどが専任講師。実は明修塾では大学生のバイト講師を使うのは個別指導の一部コースのみに限られており、一斉授業を含むクラス指導はすべて専任講師が行っているのだ。その理由を笹本氏も吉岡氏も声をそろえて「責任感を持つため」と語る。

 「確かに専任講師が多いと、人件費もかさみます。『教室長だけを社員にして、あとはバイトを上手く使えばいい』というシステムも考えなくはありませんが、生徒の将来への責任感や講師の力量・スキルを思う存分発揮してもらうには、やはり専任でないとならないと考えます」(笹本氏)

 明修塾の授業では授業の基本となるテキストを使用はしているが、そこからどのように生徒に合わせて発展させていくかは、各講師の力量に任されている。そのため、非常勤講師では対応しきれない指導を求められるし、そこを非常勤講師に任せては、保護者との信頼関係にもかかわってくるため、非常勤講師を増やすのに消極的だと2人は語る。

 「今後、時代の流れに対応していくことは当たり前ですが、そうなっても今までのスタイルを崩すことなく、明修塾としての形態は守っていくつもりです。講師の力量の差から、教室によって大きな差が出ないように研修も徹底しておりますし、生徒募集数の成果の高い教室の状況を社員全員が把握できるように、全社会議という報告会を設けて、教室長の勉強の機会を増やしています」(笹本氏)

 生徒に一番近いのは指導している講師陣だ。その考えで現場を任された正社員講師の責任感は非常に強いものがある。

変動する大学入試改革
情報を即座に採り入れる対策を

 文部科学省が進める教育改革の一環として、大学の入試改革も着々と進行している。現在の高校3年生からは新課程での指導が行われており、今年度末のセンター試験では特に理数科目において、どのような出題傾向となるのか、多くの塾や学校で暗中模索の状況が続いている。もちろん明修塾でも出題確率の高い予想によって指導を行い、今回の傾向がわかれば、即座に対策に取り入れられるように、情報網は張り巡らしている状態だ。

 「6年後にはセンター試験のあり方自体に大きな変化があると言われており、現在、小学校6年生を持つ保護者の皆様は、非常に情報に敏感になっておられます。しかし、その受験制度改革の真っただ中にいる生徒たちは、トップレベルの生徒以外は日々の課題やテスト成績の維持に追われ、自分たちの希望進路を決める時間さえ取れない状態だという声も上がっています。私たちは彼らの置かれている受験制度だけに目を向けるのではなく、子どもたちが社会に出て、生きていくときに何が必要になるのかを考えて、指導をしていかなければなりません」(吉岡氏)

 どんなに時代や教育が変化しても、一斉ライブ授業を中心に一人ひとりの成績を追跡してアドバイスを行うシステムは崩さないと2人は語る。41年間続けてきたこの細やかな対応こそが、明修塾と地域の信頼の基盤となっている。

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