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中学・高校受験:学びネット

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2013/5 塾ジャーナルより一部抜粋

[特集] 麗澤瑞浪中学・高等学校
こころを育てる教育を基本に 自ら学ぶ『自学』の姿勢を導く

     

岐阜県瑞浪市の大自然に囲まれた理想的な教育環境の中にある麗澤瑞浪中学・高等学校。創立者である法学博士・廣池千九郎の道徳科学に基づく理念「知徳一体」を基盤とし、「自立・感謝・思いやり」の心を育む教育で、地域の信頼を得てきた。特に進学実績向上を掲げて取り組んだこの10年は、東大・京大をはじめ、毎年難関大学への合格者を出し、ますます注目を集めている。また、剣道部も2度の全国制覇を果たすなど、文武両道を実現している。

校 長: 蟹井 克也
住 所: 〒509-6102 岐阜県瑞浪市稲津町萩原1661
電 話: 0572-66-3111
交 通: JR中央線「瑞浪」駅からタクシー10分。スクールバスは瑞浪便、多治見便、土岐便、明智便、岩村便・中津川便の計6路線
学生数: 中学校 223名
高等学校 457名 (2013.5.1現在)
ホームページ: http://www.mz.reitaku.jp/
   

寮生活で育まれる絆と自立心
理念が体現された
「こころを育てる」教育

 大自然に囲まれた瑞浪高原に、知徳一体の教育を目指す全寮制高校として昭和35年に創立された麗澤瑞浪高等学校。通学生を導入した現在も中高全体で寮生は6割。東北から沖縄、海外からも入寮者がおり、自治的な寮生活を行っている。家族と離れて暮らすという環境の中、生活面全般で、自分のことは自分で行うため、自立心がつくとともに、これまで自分を育ててくれた家族や両親に対する感謝の気持ちが育まれる。また、多くの人々と生活を共にすることにより、リーダーシップやフォロワーシップなどの学びが日常の中で行われる。

 彼らを見守るのはチューターと呼ばれる寮担当教員。担任やクラブ活動担当者と常に連絡を取り合い、現状を共有、学校職員全員で見守り育てる。また、各学年フロアにはそれぞれ「担任室」が置かれており、常に教師が生徒たちの近くにいて、一人ひとりに目が行き届くようになっている。この状況が生徒たちの教師に対する信頼と安心感を育て、勉強や部活に打ち込むことができる土台となっている。寮での食事は育ち盛りの子どもたちの食育に配慮して、専属の管理栄養士が生徒に合わせたメニューを作成、学園直営の大食堂で調理スタッフが手作りで提供する。卒業式にはここで卒業生と保護者、学校スタッフたちが一緒にすきやき会食をするのが開校当時からの伝統である。

 こうして育った寮の卒業生は、進学先、就職先から自立性・社会性の高い評価を受けており、通学圏内でもあえて入寮を選ぶ家庭もあるほどだ。

 「勉強だけでなく、こころを育てるのが教育であり、人間性の成長が一番大事と考える保護者の方々が選んでくれるようです。今後、ますますグローバル社会になっていきますが、その中で世界に出ても通用するコミュニケーション能力の高い人材を育てていきたい。それには『自立、感謝、思いやり』の理念が基盤となるでしょう。その三本柱は常に伝えていきます」

 そう語るのは蟹井克也校長。校長を筆頭に、同校では創立者の教育の理念に基づいて、中学はもちろん、高校でも週1回の道徳の授業などで、心の教育に力を注いでいる。そのため、普段も服装や風紀に関しては、生徒たち自身がルールを守ろうとする意識が強い。

 「麗澤瑞浪の生徒は礼儀正しい」という地元の言葉に、井上正信教頭は「町での評判がいいとしたら、それは、今までの生徒たちが作り上げてくれた50年の伝統があったからだと思います」と語る。どこまでも謙虚なその姿勢に、まさに麗澤瑞浪の理念が体現されていた。

無理のない学びのスタイル
「自学」を構築
誇れる文武両道にも注目

 昭和60年には中学校開校、そして平成8年からは通学生の受け入れを開始するなど、麗澤瑞浪中学・高等学校は時代と要望に合わせて発展を遂げてきた。現在、680人の生徒に対し教師は71人、非常勤講師は21人、事務や食堂・施設管理の職員31人という多人数で指導に当たっている。また、設備も充実しており、四季折々の大自然を感じられる88万坪の敷地の中に、水深を変えることのできるハイテクな屋内プール、3つずつあるグラウンド・体育館などが広がる。

 高校はコース制がなく、選抜クラス、進学クラスのみで、どのクラスも同じカリキュラムで進み、進級時に移動可能という緩やかな枠組みになっている。2年生になると各生徒の進路や学力・適性に合わせて、豊富な選択科目から自らの目標達成に必要と思われるものを選択。自分でカリキュラムを組み立てることができるため、個性を生かした上で、無理のない学びのスタイルを構築できる。

 放課後や長期休業中の講習も充実しており、月・木曜の放課後は受験対策用の「進学講座」や自習に充てられ、生徒は自分の目標に合わせて選択・活用できるようになっている。また中学では、木曜日の放課後に学問的視野を広げ、興味関心を引き出す「プレミアム講座」を開講。これらの授業外講座は、自己研鑽に余念がない本校の教師たちが工夫を凝らして指導する。さらに学校週5日制導入後にも土曜日の4時間授業は続けており、大学受験は学校の学習指導だけでしっかり対応可能で、東大現役合格を果たした生徒は「塾に行く必要はなかった」とコメントを残した。

 「自ら勉強する“自学”が身に付くよう常に指導しています。例えば高1、2年の選抜クラスでは、3日間の自学合宿を行い、『自学、独学、黙学』を掲げて一人で黙々と学習する訓練をするのです」

 「自学」を促進する、図書館と自習室を兼ね備えた自学センターは、生徒たちの第2の教室。早朝から夜まで、休日も含めて開放され、多くの生徒たちが図書館の書籍を参考にしながら、「自学」を実践している。

 また、文武両道を誇る本校では、中1から高2までは必ず部活動に参加するように指導。剣道部女子団体は昨秋の国体と3月の全国選抜大会で全国制覇を果たした。他にも男子テニス部や弓道部をはじめとして、多くの部が全国大会・東海大会で活躍している。

 「さまざまなことを頑張った結果としての難関大合格、全国大会出場。何事にも本当によく頑張る自慢の生徒たちです」

 本校舎の一角には、入学した生徒の名が一人残らず刻まれ、総合受付ロビーの壁には第一期からの卒業生の顔写真が飾られている。学校にかかわった一人ひとりを本当に大切にしている様子が感じられる。写真の中の笑顔には、麗澤瑞浪を母校とした誇りが現われているようだ。

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