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中学・高校受験:学びネット

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2012/11 塾ジャーナルより一部抜粋

[特集] 資格が取れる大学
〜意志あるところに道あり!
卓越した情報発信力、指導力で 医学部受験生の可能性を広げる〜

     

医学部受験専門予備校「医進サクセス」進路指導部・課長 平野 晃康氏

大学全入時代を迎えて久しいが、この時代にあって私立医科大学・医学部の志願者数は増加の一途をたどっている。一見、不思議な入試動向と映るが、背景にはさまざまな要因が絡む。いかに受験校を選び、どのような勉強をすればいいのかを的確に判断することが医学部合格の鍵となる。医学部受験に特化した予備校「医進サクセス」は、入試データや豊富な情報を駆使して指導にあたる。大手の予備校では難しい、受験生一人ひとりの「個」の可能性を最大限に伸ばす指導体制で存在感を高めている。

受験生一人ひとりに
最善の合格ストーリーを
提示する

 東海地区を地盤とする名古屋セミナーグループの医学部受験専門予備校として、2002年に開校した医進サクセス。3年前に難関大学特化型予備校「スーパーサクセス」と名称変更し、その一翼を担い、再出発した。最大7人の少人数授業と完全個別指導を組み合わせ、弱点を補強しながら体系的に学力を育てる。中学生、高校生、卒業生が対象で、現在58人が在籍する。

 医進サクセス室長の平野晃康氏は、「昔から、『意志あるところに道あり』と言いますが、医学の道を志す受験生に最善の合格ストーリーを提示できなくてはいけない」と予備校の存在意義を語る。その使命を果たすには、徹底した入試分析、多方面の情報をもとにつくられた独自のカリキュラム、それらを生かす指導力が必須となる。そして、本校は質量ともにメディカル系予備校の最高水準を誇ると胸を張る。

 今年6月に全国から21の私立大学医学部を名古屋に集め、大規模進学説明会を主催したほか、このほど医学部受験に特化した進学情報誌を発行した。情報誌は80ページほどのボリュームで、入試日程や出題傾向などの入試情報をはじめ、情報の活用の仕方までわかりやすくまとめている。来年は医学部の入学試験動向や奨学金情報を含む幅広い受験情報についての公開セミナーを企画中。情報発信力の強化を加速させている。

入試情報を分析し
受験校の絞り方や
奨学金の活用法を知る

 近年、私大の医学部志願者数が伸び続け、5年間で実に約1万3,000人の増加に達した。大学進学率の伸長を含めても、18歳人口の減少を考えると横ばいに推移するのが妥当なところだという。この現象について、平野氏は次のように分析する。

 「まず、長期的な不況が一因です。理系の生徒が医学部を志願するようになりました。自治体などによる奨学金制度の充実もこの傾向を加速しています。今まで私立大学を視野に入れていなかった層が受験するようになったのです。

 次に、日程や方式が増えたことによる併願校の増加も原因です。1人当たりの受験校が増加したために、見かけの総志願者が増加しているのです。これは、入学者1人当たりに対する合格者の数を見れば明らかです。センター利用入学試験が増えたことも一因でしょう。国公立と併願する人が増加しています」

 併願者が多くなると、受験者が流動的になり過ぎて、弊害が起きる。定員割れを危惧して受験者を確保し、実際入学した学生の多数が補欠という事態まで起きているのではと推測する。

 その反省を踏まえてか、来年度の私立大学の入試日程は受験生にとって、かなり厳しいものとなる。全国私立大学29校のうち18校の入試日が7日間に集中。受験校の絞り方、入試日程の組み方が非常に難しいと指摘する。

 また、奨学金制度を積極的に活用するようにアドバイスする。全国自治体の一覧を示し、現在約160の奨学金が運用されているが、その存在があまり知られていないという。上手く組み合わせると6年間の学費がほとんど奨学金で賄えるケースもある。経済的な理由で医者への道を断念しなくてはいけない生徒にとって朗報だ。

医者としての適性とは
何かを知り
正しく努力することが必要

 私大医学部の競争率は、一般入学試験とセンター利用入学試験の平均で約15倍であり、大手予備校の模試などで偏差値が65あったにもかかわらず、不合格になる生徒がいるなど、私立大学医学部の入学試験は非常に難関であるといえる。ただし、国公立大学のように非常に難解な問題を出す大学は少ない。

 私立大学医学部の多くは、よき臨床医を育てるという理念の下、設立されており、その理念は入学試験にも現れている。例えば、数学では難問を時間をかけて解かせるようなものよりも、標準的な問題を短時間の中で正確に解答させるという傾向がある。理科では、教科書や参考書を読んでいないと見落としてしまうような細かい知識問題が出題されることもある。また、大学によっては、ある教科に足きりラインを設けるなどして学力が大きく偏った生徒が入学しないようにしているところもある。

 これは、臨床医は幅広い知識を正確に身に付ける必要があり、状況に応じてそれを的確に、すばやく利用することができることが要求されているということだ。

 また、面接試験や小論文試験も重視され、各大学がさまざまな手法で試験を行っている。

 面接試験や小論文試験を重視する理由は、医学部は進学した後にも多くの時間を勉強に費やさねばならず、また、医師国家資格を取得した後にも一生勉強していかなければならないため、その姿勢を維持することができる熱意が必要であるということ、そして患者や他の医療従事者と常にコミュニケーションをとる必要があるということだ。

 医進サクセスの入会案内に「医学の道を志す受験生にとって、受験勉強に耐え抜くという経験、それ自体が医者としての精神的資質を磨く格好のトレーニング」と記されている通りである。

 入試対策のヒントもそこにある。教科書や参考書に載っていない特殊な問題は出題されないが、どの教科も短時間で高い得点を取るための訓練が必要になる。大学受験に王道ありといえるかもしれない。

国家資格は人生の基盤
そこから自分の価値を
見つけてほしい

 厳しい経済状況が続く中、生活の安定を求めて、医者を志望する生徒も多いという。看護や介護などの分野でも資格取得につながる大学や学科の人気は高い。大企業に入社し、終身雇用を期待する時代が終わり、身を立てる手段として資格取得に走る若者が増えていると平野氏は指摘する。安定を望む思考パターンは同じでも、時代が変われば行動パターンが変わると。たとえ志望動機が現実的なものであっても、医者としての経験を積み、さまざまな人との出会いを通じて、人間力を身に付けることができれば、豊かな人生が歩めるのではないかと期待を込める。

 平野氏の思いは、入会案内にまた見つけることができた。「未来のあなたを通して医療の世界に貢献する、それが私たち医進サクセスのロマンです」という一文だ。立派な医者を世に送るということはつくづく大変なことだと感じさせる。本人の素養、向上心に加え、教育者の指導力や熱意も不可欠だ。教場展開も視野に入れるが、たとえ1教場であっても、世の中に有益であれば、そこに人は集まるという信念を持っていると平野氏は語ってくれた。

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