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2010/11 塾ジャーナルより一部抜粋

河野優の超〜塾長爆裂対談

第12弾:個別教育クラーク 塾長 山本 涼太郎

河野 優(こうの まさる)
[ 学習塾経営研究会 主宰 ]
大学を卒業後、大手通信メーカーに入社。そこで国際向け電子交換機のプログラム開発に携わる。30歳の時に、一身上の都合で地元に帰り、縁もゆかりもない場所で塾(開進スクール)を立ち上げる。塾を立ち上げた翌年より、学習塾ニュースの配信開始。現在の読者数は、約1100名。
その後、学習塾経営研究会を発足、全国の塾長のためのネットワークを構築。
主な活動には、千樹会(100人会の姉妹団体)代表幹事、学習塾経営セミナーの開催、100人会の主宰、その他、個人塾の経営、及び、販売支援など。
個別教育クラーク 塾長 山本 涼太郎:
2010年3月、長崎県長崎市で開塾。わずか半年で60名の生徒を集める。生徒それぞれの個性や特徴に合わせた指導がモットー。個別指導塾は、多店舗展開が多い中、あくまでも地元密着にこだわり続ける。

河野(以下──) 今回は、長崎市で個別指導塾を経営されている山本先生です。よろしくお願いします。

山本 よろしくお願いします。

── 最初にズバリお聞きしますが、わずか半年の間で生徒60名を集めたというのは、大したものですが、何か方策でもあったのでしょうか?

山本 特別なことは何もしてませんが、強いて言えば、チラシですね。
それと塾経営に詳しい方に相談することでしょうか?(笑)

── Y先生のことですね(笑)。いずれY先生にも出てもらいますので、まずは、チラシについてお聞きしたいと思いますが、チラシに工夫があったということですね?

山本 そうですね。まずは、目立たないと話にならないということで、近くの塾のチラシを全て並べて、その中でも目立つ色使いや、キャッチコピーを考えました。内容も、かなり作り込んだつもりです。

── そのチラシを見せて頂きましたが、確かに目立ちますね。

山本 お客様も、非常にカラフルで目立ったとおっしゃって頂いています。

── その他に工夫したことは?

山本 入れるエリアと頻度でしょうか?開業から半年で18万枚入れたのですが、エリアを半径1km圏内に絞り、何度も何度もチラシを入れました。3月、4月、7月などは、数百枚単位ですが、毎日、必ずどこかの地区にチラシが入っている状況を作り出しました。

── 毎日の折込ですか?そこまで徹底しましたか?それは、すごい。

※チラシは、「量」です。私の実験からも、大体8回は投入しなければ認知されません。
つまり商圏を絞り8回入れるというが、セオリーになるのですが、山本先生は、その一歩先をいって毎日、どこかのエリアに広告をいれることで、タイミングと口コミの頻度を高めるという工夫をしています。

── チラシの内容も非常におもしろいですね。特に他塾との比較広告は、かなり斬新な気がしますが?

山本 あまり他塾ではないでしょう。しかし自塾が他塾とどこが、どう違うのか?という部分をこちら側が認識して発信していかないと、他塾と一緒にされてしまいますので。 

── 確かに。(笑)面倒見主義とか、なんだとか、どこも同じことを言ってますしね。(笑)
ところで、先生は長崎で開塾されたわけですが、ここは地元ですか?

山本 地元です。

── 個別指導となると、あまりエリアを気にせず多店舗展開の出来る形態だと思うのですが、地元にわざわざ、こだわったのですか?

山本 そうです。大手個別塾に勤めてまして岐阜や名古屋にも行きましたし、もっと個別向きの地区をとも考え探したりはしたのですが、最終的には、何をしたいのか?と考えたとき「地元の子どもたちの教育」に携わりたいと思い、ここにしました。

── 地元密着塾ですね。ただ地元密着塾は、多いと思うのですが、他塾と比べて、ここは、ウチは負けないという部分はありますか?

山本 1つは、面談でしょうか?これには、かなり力を入れています。大体毎月、保護者の方とは、お話をさせて頂いています。

── それは、多いですね。後は何かありますか?

山本 やはり塾は、人だと思いますので、講師研修などにも力を入れていますし、スタッフも良くやってくれています。
妻にも無給で手伝ってもらったり(笑)。そういう意味では、サービス力が違うのかな?と思いますそういう意味では、サービス力が違うのかな?と思います。

──  講師研修は、どんな感じでされていますか?

山本 ウチの研修は、1か月に1、2回、全員を集めて行います。1回が2時間〜3時間くらいです。もちろん仕事の一環ですので 時給が発生します。内容は、毎回異なりますが、基礎知識として持っておいてほしいものは、講義形式で行いますし、現場での状況に合わせて動かないといけない部分は、ワークショップのような方法で行います。

── 講師研修を、そこまで行っている個人塾は少ないでしょうね。 

山本 研修後のレクリエーションとか飲み会がやりたくって…(笑)。

── それはいいですね。私は、塾で必ず行ってくださいと言っているものに、講師との飲み会と講師合宿があるんです。

山本 先生の塾では、講師合宿もされるのですか?

── 年に2,3回温泉旅館で行いますね。飲み会は、残念ながら塾が終わった後は、どこも閉まっているような田舎なので出来ませんが・・。

※塾の運営において、スタッフと想いの共有は非常に大きなテーマです。規模が大きくなれば、仕事だけの関係で回るでしょうが、小さい個人塾は、家族主義で運営されるべきです。合宿で、互いの人となりを知り、深く付き合うことを重要視しています。

── 最後になりますが、今後の展開とかは、どうでしょうか?

山本 今のところは、ここだけで・・と考えています。

── 個別指導塾だと多店舗展開がすぐ出来ますよ?

山本 ええ、実際、大手にいたので、それは良く分かるのですが、しかし、私の塾の最大の差別化はサービスの質と考えていますので、他人に任せた時にサービスが落ちてしまうと意味がないと考えています。

── ならサービスを落とさずにという条件なら多店舗もありということですね?

山本 そうですね。安心して任せられるスタッフが育てば、考えます。

── 個別指導塾は、横展開しやすい形態ですので、多くの教室を作っている塾がありますが、大体は、「質」の問題に 悩んでいます。その質にテコ入れしなければ、スクラップ&ビルドを繰り返すことになり、資金繰りが思った以上に苦しくなったりしますね。

山本 これは、また耳の痛い話ですね。(笑)まずは、地元でしっかりをつくり、地域の皆さんに喜んでいただけるように精一杯がんばります。

── 本日は、どうもありがとうございました。

山本 ありがとうございました。

※個別指導塾が多店舗を行うことが出来るのは、暴論を言えば、仕組みがないからです。そのため質を担保できません。
教室長に頼りっぱなしという塾は意外と多いものです。マニュアルやチェックシートを作り込んでいる大手も多いのですが、「なぜ、その行動を取るのか?」「イレギュラー時の対応はどうするのか?」という、まさに自塾の理念に関わる行動になると、まったくもって出来ていない塾が多いようです。
目先の行動以上に、想いの共有をどうするか?そのためには、四六時中、スタッフと行動を「共に」する。今、山本先生は、そんな思いで塾を運営されています。

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