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2010/9 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート トライアル加藤から学べ!

  数学専門塾 トライアル加藤(愛知県名古屋市)
塾長 加藤乃夫子さん
 
     
塾長 加藤乃夫子さん プロフィール
夫と二男一女の子ども3人。
長男の小学校入学に算数の不安から、ママ友と家庭塾を作る。長男が中学生になるまで家庭塾は続き、緑区へ引っ越したのをきっかけに、本格的に「水道方式」を学び、数学のおもしろさにはまる。
1998年4月、水道方式の講師資格を取得し、本格的に塾として開設。教室は地域の集会所で生徒5名からスタート。
10年後、初参加のセミナーで吉備システムに出会い、3ヵ月後には導入。100万円単位のお金をキャッシュで支払ったのは、人生で初めての経験。同時に「本気で塾をやらねば!」と決意。

独自の授業法で差別化を図る
入塾希望待ちが続く超人気塾

 閑静な住宅街に囲まれた名古屋市緑区梅里。近隣には塾はあまりないものの、通塾圏内である半径数キロ内には、大手塾や中堅塾が教室展開を進めている地域だ。その中で長年高い人気を誇っているトライアル加藤は、吉備システムを独自の特色ある授業方法に有効活用している。その具体的な活用方法と人気の秘訣はどのようなものか、加藤乃夫子塾長に伺った。

「魔女の館」で守る
子どもたちの教育環境

 算数と数学の専門塾として、約10年以上、地元で高い信頼を得ているトライアル加藤。教育熱心な家庭が多い住宅街の中、一見普通の大きな家と見間違うような塾舎の中には、あちこちに魔女のマスコットが飾ってある。

 「西洋では、魔女は人々を守る神聖なもの。ここは、生徒たちを守る魔女の館なんです」

 そう語る加藤塾長は、教室の名前にも『梅里MATH・マァージョ』と名付けるユニークな感性の持ち主だ。

 加藤塾長が算数の指導を始めたのは20年以上前。初めはママ友と家庭塾を作る。緑区に引っ越してからは、地域の集会所を借りて、5人からスタート。生徒も順調に増え、4年前にはマンションの2室を借り、塾としての形態を徐々に整えてきた。しかし、マンションでは、元気な子どもたちによるトラブルも発生する危険が大きい。一念発起して、現在の塾舎を見つける。

 「見た瞬間に『魔女の住む館』を連想しました。とんがり屋根に緑の瓦。間取りもステンドグラスのある内装も理想的で、即座に借りることを決めました」

 チラシ配布は冬のみ。5万枚を数回に分け、地域限定で新聞に折り込む。この時期に限定するのは、新学期の募集を冬に仕掛けるという。冬期講習には問い合わせが少なくても、新学期に向けての春の塾探しの候補として、保護者の記憶に残すことができるから。また、チラシの内容や構成はなるべく大きめの文字や写真多用によるゆとりあるデザインで、保護者の目にとまるよう工夫している。

 一方、地域情報紙にも必ず掲載。これは、主婦向けの外食産業、健康産業が特集されるので、口コミの次に反応が良い優れた広告媒体と評価している。

 現在10人の講師に生徒は70人前後。加藤塾長の目の届く範囲であり、塾生一人ひとりの状況も把握できる。しかし、今も入塾希望者は増え続けており、中学生はすでに満員。小学生も残り数人を受け入れるのが精一杯だ。そういった生徒をそのままにしておくわけにはいかないと、加藤塾長は実力のある講師を探している。おそらく、遠くない将来には2教室目を展開すると予想される。

●運営のポイント

  1. 一軒家の塾舎を魔女の館に見立て、子どもたちを守る魔女をキャラクターにして注目を集める。
  2. 冬にチラシ配布を絞ることで、新年度に向けての保護者の興味を引き寄せる。

講師の完全管理で有効活用
吉備システム導入

 算数・数学の専門塾だった同塾に、保護者から「英語も教えて」との希望が寄せられるようになった。そこで、英語堪能なスタッフを募集し、指導を始めたものの、指導者にムラがあるのは当然のこと。受講生全員に同じ指導を受けさせたいと考え、加藤塾長は多くの情報展やセミナーへ足を運んだという。

 そして出合ったのが、吉備システムだった。

 吉備では、生徒の学力にあわせてチョイスできる問題がたくさんあり、「これなら先生のムラを気にせず、生徒に良質の学力を約束できるはず」とさっそく導入を決意。2008年11月、本格的に同システムを使い、まずは英語指導から始めた。

 「吉備システムは英語だけではなく、塾内テストや講習用のオプションテキスト、小学3年生以上のテスト会、中学受験や高校受験コースの受験対策や学校の定期テスト対策やテスト後のフォロー、特に算数や数学では、水道方式の専門教材を徹底させるための演習問題作成で、入塾後20点アップは生徒や保護者の信頼を得ています」

 吉備を導入した多くの塾では、生徒が問題を自分で自由に出して使用している場合が多いが、トライアルではシステム自体を講師が完全管理。基本となる水道方式の指導で生徒の弱点を見抜き、克服にどの問題が有効かを探って生徒にやらせるという講師主導のシステムとして扱われている。その代わり、何がその生徒の弱点なのかを判断する能力が講師に求められる。「この力を持つ講師をどれだけ多く育てていくかが、今後の課題です」と加藤塾長は話す。

 現在は一部屋6名までの少人数クラスでの授業。指導は1対1で行うため、最も相性の良い講師と学習できるよう、入塾時に習熟度や性格などで判断し、担当講師を決める。受講生は幼児から高校生までと幅広く、コースは算数と数学の専門コースと中学と高校受験コースとわかりやすい。

●指導のポイント

  1. 吉備システムの導入で生徒一人ひとりの弱点を細分化し学習管理が可能。
  2. 数学の専門塾の得意性を生かし、さらに吉備システムで他教科の指導が徹底できる。

●運営のポイント

  1. 個別指導なのにリーズナブルな価格で、受験教科まで受講が可能。

カウンセラー資格も持つ塾長が
「頑張る心」をバックアップ

 随時行われる体験学習は前もって三者面談を行い、学習の弱点を発見し、その現状と今後の学習方法をアドバイス。学校の定期テスト前に運良く体験学習ができた生徒は、現在の点数より20点はアップするなど、喜んで入会ということは多々ある。

 「偏差値重視や無駄な競争心をあおることなく、生徒一人ひとりが理解する喜びを覚え、頑張っていこうと思う気持ちを大切にした教育を基本としています」

 子どもの「わかった」「できた」「次もがんばる」を応援している塾として、地域の信頼を得、志望校合格率はこの10年以上98%をキープ。また、加藤塾長はカウンセラーの資格もあり、生徒だけでなく、保護者からも悩み解決へ導く指導者として絶大な人気を得ている。

 こういったさまざまな特徴を持つトライアル加藤。環境開発が進む地域であり、近くに大手塾の進出も多く進められているが、充分差別化されているため、生徒数に大きな影響はない。それどころか、大手塾の指導に合わない・実力を伸ばせないと悩む生徒が続々と入塾を希望する、超人気塾となっているのだ。

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