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2009/11 塾ジャーナルより一部抜粋

河野優の超〜塾長爆裂対談

第六弾:かいち塾長 (岐阜県関市)

河野 優(こうの まさる)
[ 学習塾経営研究会 主宰 ]
大学を卒業後、大手通信メーカーに入社。そこで国際向け電子交換機のプログラム開発に携わる。30歳の時に、一身上の都合で地元に帰り、縁もゆかりもない場所で塾(開進スクール)を立ち上げる。塾を立ち上げた翌年より、学習塾ニュースの配信開始。現在の読者数は、約1000名。
その後、学習塾経営研究会を発足、全国の塾長のためのネットワークを構築。
主な活動には、千樹会(100人会の姉妹団体)代表幹事、学習塾経営セミナーの開催、100人会の主宰、その他、個人塾の経営、及び、販売支援など。
かいち塾長 (岐阜県関市)
2003年9月に生徒2名で開業。毎日、プリントを手作りしたり教材研究を重ねながら、教務に没頭する。その後、講師を雇ったことを契機に経営を真剣に考え出し、現在では生徒数220名に成長。

河野(以下──) 早速ですが、今年の夏期の集客はどうでしたか?

かいち 私の塾は、毎年あまり夏期は動かないので今回はチラシを入れてません。
ただ、1月にかなり多くの生徒が入塾してくれ、3月には新中1生も定員になりました。

── それはすごい。昨年から今年にかけては、不況の影響で、どこの大手も苦戦していた頃ですよね。そこで定員になるとは・・・。大体、塾を決めるときには上3つですからね、地域で支持されている証拠でしょうね。

かいち ありがとうございます。私の塾は、基本的に成績優秀者層に絞ってますので、それも良かったのかなと感じています。早い内から開智塾に通っていないと・・そんな雰囲気があるのかな?と思っています。

── 成績優秀者層に絞った理由は何でしょうか?

かいち 最初は、クラス分けをしてまんべんなく生徒さんをお引き受けしていましたが、塾の雰囲気や、塾の使命として「するべきこと」を考えると、やはり母校の岐阜高をはじめトップ高に生徒たちを送り出し、出来れば国公立大までの学力を付けさせることだと考えたのです。それで、塾として「こういう塾だ」と理解して頂いた上で入塾してもらうようにしました。私は多くの塾においてマズイなと思うのは、「どんな生徒も引き受ける」と言っていることです。 もちろん頼られると、どうにかしてあげたいと思うのは人情ですが、反面、医者でも自分の専門は決まっています。教育が本当に大切であるというのであれば、自分の専門をしっかり磨いた上で、専門外の生徒の場合は、他の専門家を紹介するくらいの気持ちが必要かな?と感じています。

── ここ2年で生徒が220名と一気に140名も増えましたよね。この理由は何でしょうか?

かいち そうですね、1つは塾を新しく出したということ。それと、高校部を開講したことだと思います。

── 開智塾は、かなりトンガッタ塾になると思うのですが、多店舗展開も考えていると?

かいち もともとは、家塾のような状態でスタートしたのですが、2年目に近くで塾をされてるある先生にお会いして経営ということも考えるようになりました。まだその時は、おぼろげながらでしたので何となく、こんな生徒を100名くらい面倒見れれば嬉しいなといったくらいでしたが。しかし優秀な講師の方々にも入社して頂き、段々とこの地域の教育をこうしたい、この県の教育をこうしたいといったものが生まれてきたのです。それから多店舗という方向を現在、考えています。

── 最初は経営というのはあまり考えず、後から考え出したということですね。何かそこで決意したこととかありましたか?

かいち 決意といえるかどうかは分かりませんが、生徒20名のときにBMWのZ4を買って、「これを手放さなくて良いように今年中に生徒を2倍にする。おれは経営をがんばるから、お前らも行きたい高校行けるようにがんばれ」と宣言して実際にそれを達成しました。生徒たちも無事、志望校に全員が合格したということはありました。

── 20名でBMですか・・。じゃ、今は・・

かいち あ、今はまた無理してレクサスですが・・・。

── ま、自分を追い込んで「やるしかない」という状況にしたわけですね。さて、今後の具体的な展開をお聞きしてよろしいでしょうか?

かいち 先ほど言いましたように、私の使命としてこの地区の学力を上げたい、出来れば全国レベルにしたいというのがありますので、学力上位層に絞った塾を多店舗・・これを考えています。

── 学力上位層というのは、どの塾長先生も言い方は悪いですがターゲットにしようとしますよね。しかし、新しい地区に出ていくという場合、名前も知られていない塾に上位層がスグに来るとは、考えられないのですが。このあたりの仕掛けは何か考えてらっしゃいますか?

かいち そこが問題なのですが、まずベタなところからでは、校門配布からですね。後、チラシは広範囲から通塾している高校なので、後回しにして看板設置を考えています。また講師の学歴など高レベルを感じられるものをまずは出していこうと思います。

── なるほど。学力上位層というのは、実は非常に新しもの好きか、伝統を重んじて、なかなか動かない層の両極端と思います。そうなると、まずは新しもの好きの人に早く知ってもらい、その人たちからジワジワ攻めて行かざるを得ません。ある塾は、最初に塾長をはじめ、高い学歴の講師が指導という部分を売りにして攻めました。問題は、その後の展開ですね。その塾では、高いレベルの指導を維持しながらも、同じく高いホスピタリティで生徒の居心地のよさを作り、独特の雰囲気をかもし出しています。学力上位層を集めることは大変ですが、ずっと通い続けてもらうことは、さらに大変ですよ。

かいち ありがとうございます、参考になります。ともかく今後の展開を考える上においてお客の層を絞るということを徹底して「特定の層」に深く長く支持される塾を作っていきたいと思います。

── これからの開智塾、ますます楽しみですね。本日は、ありがとうございました。

かいち ありがとうございました。

※かいち塾長は、塾に対する情熱は並み並みならぬものがあり、「私は、信用という言葉の上にあぐらをかくのは嫌なんです。」と日頃から話されています。塾において、出来るもの、出来ないものをハッキリすることはお客を選別することにもなり、なかなか出来ないことですが、かいち塾長は、出来ることを徹底的にすることが使命と考え、出来ないことは、ハッキリお客に伝えるようにしています。今後、個人塾において、最後の武器になるのは「思想」です。小さくても強い、使命感を持っている思想を塾長、従業員が共有出来れば、負けない塾になっていきます。

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