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2009/9 塾ジャーナルより一部抜粋

河野優の超〜塾長爆裂対談

第五弾:総合進学塾Zest 塾長 加藤 繁樹  (静岡県静岡市)

河野 優(こうの まさる)
[ 学習塾経営研究会 主宰 ]
大学を卒業後、大手通信メーカーに入社。そこで国際向け電子交換機のプログラム開発に携わる。30歳の時に、一身上の都合で地元に帰り、縁もゆかりもない場所で塾(開進スクール)を立ち上げる。塾を立ち上げた翌年より、学習塾ニュースの配信開始。現在の読者数は、約1000名。
その後、学習塾経営研究会を発足、全国の塾長のためのネットワークを構築。
主な活動には、千樹会(100人会の姉妹団体)代表幹事、学習塾経営セミナーの開催、100人会の主宰、その他、個人塾の経営、及び、販売支援など。
総合進学塾Zest 塾長 加藤 繁樹  (静岡県静岡市)
2002年に開業。FC塾の教室長を務めていたが、塾がなくなることになり 残った13名の生徒を引き受けたことがスタート。 行政書士と二足のわらじで日々奮闘中。

河野(以下──) 早速ですが、今年の夏期の集客はどうでしたか?

加藤 おかげ様で、プラス15名とかなり好調でした。チラシでは、しっかりと自塾の特徴を訴えたのが良かったと思っています。

── しかし静岡と言えば塾の激戦区ですよね。大手もいくつかありますし、その中でこの人数を集めるとなると大変でしょう?

加藤 基本的には、チラシと口コミで生徒が集まってくれましたので、大変ということはありませんでした。
ただ、この夏は多くの他塾は、安い価格で夏期をうって来ましたので心配はしていたのですが、逆にしっかりと時間をかけて丁寧に指導をすること、大学合格まで面倒を見るということをアピールしたのが良かったと思います。

── もともとは、大学受験の塾ですか?

加藤 いえ、最初は、小・中学生の塾でした。しかし、この地区の状況を見るにつけ、大学進学まで面倒を見れる個人塾が少ないということで、高校部を始めました。今では、高校部の在籍人数がかなり多くなっていますが。

※今年の夏は、私の知り合いの塾長先生の多くが生徒を集めるのに成功しました。加藤先生もその1人です。
全国的にも有名な大手がひしめき合う中で、生徒を集めるには、まず「大手と同じことをしない。」
「大手以上の価値観を出す。」ということが基本です。自塾の強みをしっかりと理解し、それをチラシで訴えた加藤先生の戦略は、生徒集めだけでなく自塾のブランド化という意味においても成功したと言えるでしょう。

── あと、加藤先生と言えば行政書士というイメージも強いのですが、二足のわらじは大変ではないですか?

加藤 塾を立ち上げたと同時に行政書士にもなったのですが、当初は、行政書士の売り上げで塾の人件費や固定費を賄うという非常に恥ずかしい状況でした。今では、行政書士の仕事は、年間数十件程度ですので、開店休業状態です。

── では、今は塾がメインということですね。

加藤 ええ、もう塾一本でと思ってます。

── ところで、コースを見ると「ひがし組」という風変わりなコースもありますが、ネーミングは意図してつけているのですか? 

加藤 ひがし組というのは、地元No1の進学校である清水東のひがしです。やはり大学受験を意識してもらうため大学受験を考えるなら、高校から地元No1の高校に行かないとね・・。という考えでスタートしました。
地方では、まだまだ国立大への進学要望が多いのですが、現状を考えると国立大に現役で行くとなると中学生のときから意識を高く持ってもらう必要があります。そのため「ひがし組」を作り、意識の高い生徒を集めることにしたのです。

── 実は、私も高校別、現役生の国立大進学状況を作成しましたが、その結果、恐ろしいことが見えてきました。(笑)

加藤 え、どんなことですか?

── ここでは割愛させて頂きたいと思うのですが、ちょっとだけ言えば、中学受験を含め、生徒たちの環境が大きく変わり、公立高校を取り巻く環境も今までのようなものではないということですね。

加藤 なんとなく言わんとしてることは分かります。そうすると、やはり自塾を今後展開していくにおいて、高校部を伸ばすという方向性は正しいのでしょうか?

── これは私の予想ですが、圧倒的No1の公立高校が存在する地区においては、その高校への進学を目指す塾ということで 中学部も生き残りますが、今までのように「どこでもいいから公立高校へ」という流れだと厳しくなる気がします。
一方、大学進学率は、今後、さらに高まりますが、全入の様相ですので今後は、「どの大学」ということが問われる時代になると思います。そうなると高校部は、今以上に進学実績を問われます。そのため進学実績が出ている塾は、大小に関わらず、生き残る可能性は高いと思います。
ところで加藤先生は、今後どのような方向に自塾を発展させたいですか?

加藤 まずは移転もしくは拡張をしないといけません。さすがに狭くなってきましたので。
その後は、高校部をもっと充実させたいですね。今後、個人塾は特徴のある塾でないと生き残れないと思っています。
実は、私の塾には、工業生もいて工業高校から国公立大への進学をしている生徒が多数います。
成績の良い生徒をそのまま優秀な大学へ進学させるだけでなく、高校から勉強したいという生徒も、塾でしっかり伸ばして彼らの夢を実現させる手助けをしたいと思います。

── 私の感覚としても今後は、高校部もしくは、小学部を伸ばすという方向性は正しいような気がします。
受験は、「狭き門を目指す」ということが基本ですので、地方でも中学受験が始まるでしょうし、大学はブランド化した一部の大学への志望者が増えると思います。本日はどうもありがとうございました。

加藤 ありがとうございました。

※進学塾Zestの加藤先生の考えている塾は、まさに個人塾の典型です。それは、大手と同じことをしない、効率よりも効果を追求する。ということです。そのため、基礎力を徹底追求する姿勢を貫いています。塾の強制力をうまく使い、単語の暗記や現国などの基礎文法などをしっかりやっています。(わざと無学年で一斉授業をしている授業もあります。)今のところは、商品の多い衛星予備校が全国にはびこっていますが、今後は商品の「質」を問われます。質=効果です。科目を絞っても、徹底的に成績を上げる、他では出来ないくらい上げるということにこだわることが個人塾の成功の第一歩です。

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