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2006/11 塾ジャーナルより一部抜粋

塾の日フェスティバル in TOKUSHIMA

  2006年10月8日(日) 於 ルネッサンスリゾートナルト(徳島県鳴門市)
主催 社団法人全国学習塾協会 / 後援 経済産業省
 
     

社団法人全国学習塾協会は、1988年10月に当時の通産省の許可を得て、塾業界初の公益法人として設立された。これを記念し、また塾業界の健全な発展を願い、10月9日を「塾の日」と定め、毎年「塾の日フェスティバル」を開催してきた。第18回を迎えた今回は全国各地から約100名が参加し、徳島県鳴門市において開催された。第1部では永年勤続職員や優秀塾生などを表彰する「記念式典」、第2部においては「リスクマネジメント」に関する基調講演と「公教育と塾の連携」を考えるパネルディスカッションが行われた。

第1部 塾の日記念式典

記念式典は、全国学習塾協会副会長の伊藤政倫氏による開会の辞で始まった。

最初に石井正純会長が、今年3月の「学習塾等に通う子どもの安全確保ガイドライン」制定を始め、安全対策セミナー開催、プライバシーマークの認定など協会の活動を紹介し、「業界唯一の公益法人として、社団だからできる仕事を進めていきたい」と式辞を述べた。

来賓祝辞では、経済産業省四国経済産業局産業部長の鎌田光治氏が、今年6月に策定した新経済成長戦略において、「人は国の宝、人財」ととらえて教育を重視していると述べ、民間教育機関として重要な役割を担う、学習塾への期待を語った。続いて、衆議院議員の仙谷由人氏、全国学習塾協同組合理事長の森貞孝氏、社団法人かながわ民間教育協会顧問の松田邦道氏からも祝辞が送られた。

次に表彰式が行われ、永年勤続職員及び優秀塾生、「業界自主基準」遵守塾、さらに読書作文コンクール優秀作品が表彰された。

同協会の主催する読書作文コンクールは、本の感想にとどまらず、読書を通じて触発された自分の考えを自分の言葉で表現することを趣旨としている。第16回目を迎えた今回は、全国から2,700点の応募があり、大賞2点、最優秀賞6点、優秀賞24点、その他特選など386点が選ばれた。「小学生の部大賞」は神奈川県・秀学ゼミナール藤が丘校の永崎允稔さん、「中学生の部大賞」は奈良県・伸学舎の濱田駿さんが受賞した。

この後、碇優副会長が閉会の辞を述べ、第1部「記念式典」を終了した。

第2部 基調講演&パネルディスカッション

子どもを犯罪から守る リスクマネジメント 

第2部では最初に、セコム株式会社IS研究所の甘利康文氏が「民間教育機関・私立学校におけるリスクマネジメント」と題して講演した。

学校や学習塾におけるセキュリティ対策について甘利氏は、「リスクマネジメントの3要素をそれぞれ独立して行う必要がある」と指摘した。

3要素とは、リスクコントロール(ことを起きにくくする対策)・クライシスマネジメント(万が一の時の被害拡大防止準備)・リスクファイナンス(万が一の時に金銭的に困らない対策、障害保険など)である。

リスクコントロールは、警邏・送迎、子どもに危険察知力や危険回避力を醸成するための防犯教育など。

例えば、防犯マップを子どもに作らせることで、地域の中でどこが危ないかを意識づけさせることができる。

クライシスマネジメントには、防犯ブザーやGPS位置検知端末などがある。

また、子どもが危険に遭遇してしまったとき、そこから脱出できる力を養っておくことも忘れてはならない。

「いざというときに大声で助けを求められるよう、普段から練習させてください」と甘利氏。子どもは練習しておかないと大声を出せないからだ。

次に、不審者侵入対策として、ポイントごとに守りを固める方法を紹介した。

例えば、出入り口には常に人の目を確保する。出入管理は特に重要であり、不審者となる可能性のあるものを入室させないために、「資格」と「必要性」の両方が揃っていない限り、入室を許可しない。たとえ来訪者が生徒の保護者であったとしても、いま入室する必要性があるかどうかを確認しなければならないという。

また、一口に「不審者」といってもタイプはさまざま。危害を加える恐れの有無により対応方法は異なる。文部科学省のホームページには、「不審者侵入時の危機管理マニュアル」として対応の基本チャートが掲載されている。

不審者が実際に刃物を取り出した場合は、子どもや教職員の安全確保を最優先し、避難させる。決して戦おうとしてはいけない。学校などに配備されている、さすまたは、子どもたちを逃がすための時間稼ぎの道具としては有効だが、賊を取り押さえるには相当に練習しなければならないという。

最後に甘利氏は「緊急時にはどのように対応するのか。教職員全体で常にシュミレーションしておく必要がある」と述べて講演を終えた。

― 一部抜粋 ―
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