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中学・高校受験:学びネット

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2006/5 塾ジャーナルより一部抜粋

2006年度入試を終えて(地域の入試の状況)

     


●青森県

公立高校入試は前・後期の二期制が導入され、全国初の前期一般入試、後期推薦型入試となった。初めてということで入試の実施時期、前期入試の問題難易度設定、後期入試合格者の選抜方法等の不明確さなど、多くの課題を残す結果となった。

(青森県学習塾協議会)

●茨城県

学区が廃止になり、全県一学区となる。県立高校再編計画(後期計画)が今年の2月に発表され、1学校3クラス以下の学校がなくなる。また、都市部の進学校の2つの高校が中高一貫になり私立側に脅威となるのではないか。

(茨城県学習塾協同組合)

●埼玉県

進学区廃止3年目と自己推薦による前期入試2年目を迎えました。公立高校入試は、昨年に続き高倍率となり、前期募集では自校作成による総合問題実施校が7校、A・Bタイプの総合問題実施校が48校となりました。上位校の学力重視傾向は一段と加速されていると言えるでしょう。

(埼玉県私塾協同組合)

●千葉県

千葉県公立高一般入試では、実質倍率が2倍を越えた高校が理数科等合わせて5校、1.5倍以上が21校、逆に定員割れや2次募集を行う学校は全部で37校と、例年以上に人気があるところとないところの差が大きくなってきたように感じる。

(千葉学習塾共同組合)

●東京都

東京都教育委員会は公教育を一層充実、促進させる成果の一つとして、今春都立高校の独自試験問題作成は日比谷、西、立川など12校に増やした。公立中学も地元校、墨田区立寺島中学は授業効果を上げるために、4月より1コマ5分短くして、授業のコマ数を増やす。また、葛飾区立中学すべて年間30時間増やすため、2学期は8月25日から始業とする。

(七味会(教研グループ))

私立中学受験者数は増加。一方、都立・公立中高一貫校は4校増えて、合計5校になった。昨年開校した白鴎は受験倍率が下がったものの小石川の12倍をはじめとして高倍率となった。学校数に変化のない来年度も同様に推移すると思われる。高校受験において昨年同様、私立高校が善戦。都立高校、中堅校の低倍率に対して私立高校の併願特待生制度が効を奏する。都立高校・上位校においては、大学進学の実績向上が評価され、推薦入試・一般入試ともに難化した。

(東京私塾協同組合)

  1. 公立志向は経済的な理由を除けば、本音は私立志向に風が変わってきています。
  2. 内申バブルはますますひどく、学力逆転の合格が多くて、塾としても合否を読むのが難しい。特に東京の観点別評価はしっかり行われているとは思えません。
    結果、学校の手加減による入試となったと思います。被害者は生徒です。
    生徒自身不合格防止策としてレベルを落として志望校を選定、そのためさらにレベルの低い子がはみ出され、低レベル校ほど競争も高く多くの不合格者が出ているようです。

(T.S.K.ネットワーク)

埼玉県の中学受験は予想以上に厳しかったです。県立は前期入試で決まっていく生徒が多く、2月の退塾対策に苦労しました。東京は都立中学受験が話題でしたが、模試の結果では判断できない結果だったようです。入試の内容に合った(対応できる)生徒なら多少偏差値が低くても(小石川でも)合格者が出ていたようです。

(全日本私塾教育ネットワーク)

●神奈川県

全県1学区、独自入試の導入など、大きな制度改革から2年目の公立高校入試でした。状況としては、2極化が大きく進みつつある、と言えそうです。トップ校には志願者が集中するが、中堅校は平穏な入試になる、という傾向です。また、私立中・高校についても同じようなことがいえると思います。

(神奈川県私塾協同組合)

  • 中学受験では神奈川も東京も受験者数は前年と変わらず、ほぼ横ばいだった。ただ東京の公立中高一貫校5校の受験率94%強(受験者約5300名)は、来る神奈川の公立中高一貫校の開校に係る影響が注目される。
  • 高校受験では◇私立の志願者数が前年比約87%、約4000〜5000名減少し、県西地区では静岡・相模原地区では山梨、そして東京と県外志望の目立つ中、女子校が頑張りを見せたが入学者数が気になるところである。◇公立入試は前期・後期選抜で実施されたが、全般的に上位校と下位校の格差がより開く結果を生んだと言ってよいだろう。面接中心に合否決定する「前期選抜」では、内申点のボーダーが高い数値を示し、上位校では、中2・中3の内申点がオール5でも不合格となる学校があり、下位校では今年も面接での印象が合否に直結する傾向が見られた。「後期選抜」では、入試問題が易しかったため、合否判定材料の入試得点で内申点不足を補えず逆転できない現象が随所に見られた。独自入試を実施した学校は昨年の3校から2校増え、来年は更に2校が参入する予定。公私立押並べていわゆる中堅校に透きがでて、上・下位に向かった傾向だが、落ちたくないという安全策(昨年に比して中堅校を避けた)と学区撤廃の多少の柔軟性、そして、各校の広報及び学習塾の指導が影響しているところも見受けられる。

(社団法人 かながわ民間教育協会)

●群馬県

公立高校間で格差が広がっており、一部の進学校では定員割れも出始めている。本年度より全県一区となるので高校間の序列化が進むのではと予測されます。

(群馬学習塾協同組合)

●富山県

公立高校の不合格者が私立高校へ進学するといった絶対的公立志向である。本年度の学力検査は、国社理が高く、英数が低い結果となったが、これはある程度予想されたことであった。上位校より中位校、特に下位校の倍率が高い傾向が一段と顕著となった。受験生のチャレンジ精神に期待しつつ、われわれも受験指導に力を入れていきたい。

(富山県学習塾協議会)

●静岡県

公立高校の2段階入試選抜は、中学校の現場を大きく混乱させています。中3の12月からの授業がまったく成り立たないといった学校も出てきています。制度はあまりいじらない方が良いのですが、現行の選抜方法はまだ定着もしていませんので、今が変え時と言っても良いのかもしれません。併せて私立高校の入試選抜も、一次、二次の2本立てから一本化されることが望まれます。

(静岡県東部私塾連盟)

●愛知県

立中入試は、依然として人気が高い。海陽学園の参入で、トップ校の難易度変化に注目が集まったが、フタを開けてみれば落ちついた入試になったといえる。海陽の地位獲得には少し時間を要するかもしれない。
高校入試は現段階では公立の結果が出ておらず、総括にはやや早いが、特に目立った動きはない。が、入試制度改正の話も情報として入っており、内申ではなく実力重視の傾向がより強まると見て、準備を進めている。

(愛知県進学研究会)

  • 中学入試 海陽中等教育学校が愛知県に開校することから、一層私立中学校への関心度が高まり、中学受験の総志願者数は過去最高となりました。また、ほとんどの中学校が4科目入試を実施し、4科目の高い学力が求められるようになり、その中でも受験生自身の見識を問う記述問題はここ数年増加傾向となっています。
  • 高校入試 絶対評価導入、内申点と当日点の比率を各高校が選択する新しい公立高校入試制度になってから3年目、進学校と言われる高校ほど当日点重視のため、年々上位校に受験生が集中し、二極分化の様相を呈しています。その結果、上位校の難度はこれまで以上に上昇し、厳しい入試となっています。

(私塾協議会)

中学入試では(1)海陽中学の初入試。合格者の模試偏差値ではかなりのバラつきがあった模様。選考基準が他の私立中学とは違うようです。(2)愛知中学が受験者増に伴い、難化。公立高校入試では、尾張1群で玉突き現象が強く出ました。

(名古屋進学塾連盟)

公立・私立ともに人気の二極化が顕著になった。本年度の学力検査問題は教科によって難易度に差があった。特に理科の設問は読解力が求められ、国語の力が低下している生徒には難解であったように思われる。19年度入試は新しいグループ分けが実施され、教科書の変更にともない出題形式が変わることが予想される。発展的学習内容の出題を含め各塾の対応が必要となるであろう。

(愛知県私塾協同組合)

●京都府

京都地区…同志社小学校、立命館小学校の開校が既存の私立小学校に大きな影響を与えていると思われます。洛南高校、同附属中学校の共学化も中学・高校受験の今までの流れに一石を投じました。京大前期合格者数第一位の座を長年保ってきた洛南高校はその座を奈良の西大和学園に明け渡しました。

(構科研・教育構造研究会)

京都地区では私学の明暗がはっきりと分かれ、公立も年々力をつけてきている。

(関西私塾の会)

●大阪府

大阪地区は中堅どころの公立層が私学の特待生として私学へ流れている。

(関西私塾の会)

  • 中学入試では、近畿統一入試が実現したことにより超トップ校に上位成績者が偏り、難関進学校と言われてきた学校でも追加合格が顕著に増加した。
  • 高校入試では、旧学区制の最後の年になった今年は、最近の傾向であった私学の専願率の低下、公立高校の競争率漸増が終息した。公開模試の動きからすると、来年度から実施される大阪府の学区再編により、従来の塾側のよみ以上に受験生の希望校が拡散する見込み。

(NPO法人全国放課後週末支援協会)

中学入試は京阪神の統一入試が実施され、志願者数こそ、一部の学校で減少したものの、入学者数には大きな変化はなく、ひと安心といったところでしょうか。ところで中堅校数校に志願者数を増やした学校が出てきたことは注目に値すると思われます。高校入試は私学では事前教育相談が広くおこなわれていたので、ほぼ例年通りの出願状況であったと思われます。それに比べ、公立の専門学科など特化した学校への人気が高く、かなりの倍率になりました。これらの不合格者が再度、公立を受験せずに私学へ進学するケースが増えてきたようです。

(関西私塾教育連盟(関私連))

●奈良県

  • 公立高校の統合定着の中、特色選択入試は、一点集中化現象、入試科目の分類が点在化し、合否ラインは解読困難(面接・小論の有無より)一般入試は予想通り平準均一化の傾向が見られた。
  • 私学入試では、合格実績に基づく志向が大である半面、個性尊重の傾向がまだまだ根強く定着している。

(奈良県学習塾連盟)

●徳島県

県立高校は前期、後期の入試制度に移項して3年目を迎えた。徳島県はかぎりなく倍率がゼロに近く、高校入試の形骸化が進んだといえる。今回の複数受験機会も、前期で合格した生徒が入学まで約2ヵ月間、入学後も1ヵ月は高校側の授業がなかなか始まらないこともあり、そのケアの手法が肝要である。また、普段の実力なら合格する者が、たまたま不合格で後期合格となった場合の精神的負担のある生徒も見受けられる。
このあたりで、そろそろ反省材料が出ているものと考えている。さらにその3年後の大学受験は、センター試験の結果が、全国最低ランク近くまで下がるという現象が顕著である。

(徳島県私教育協同組合)

高校入試は、総合選抜制が廃止されて3年目を迎えます。徐々に学校間の人気格差がついてきていますが、大学の入試結果がでるのが来年度であるため、はっきりとしたものではありません。昨年度は、徳島市内の普通科高校で多数の不合格者を出したため、今年は調整が進んだためか(?)大きな波瀾はありませんでした。

(とくしま塾教育研究会)

●鳥取県

鳥取県東、中、西部ともトップ進学校の競争率は例年並みでそれほど高くはなかった。二番進学校は昨年度少し低かったので、今年はやや高めとなった。実業高校は昨年同様学科による差が大きかった。県立高校の入試は少し難しくて得点との差が開くであろうし、平均点も下がると思われる。

(鳥取私塾の会)

●香川県

県立高校の入試倍率は、全体平均が1.27倍と昨年より少し上がり、厳しい入試でした。上位高校はそれほどではありませんでしたが、中・下位校、及び工業高校が高めでした。
また、県立普通科の推薦入試が拡大傾向にあるようです。高松市内で初めて県立の小・中一貫校が19年度に誕生予定です。

(香川進学研究会)

●広島県

今年から県内の通学区が全廃された公立高校入試では地域一番手校に人気が集中するのではないかという予想もありましたが、実際にはそれらの学校には集まらず、かえって二番手校に受験生が集まりました。「近くの公立に確実に」という流れです。また入学試験(実力)と内申書の比率で実力重視の学校が増え、実力不足の女子は私立すべり止め校へ流れ、私立男子校は生徒を確保しにくかったようです。

(広島私塾連盟)

●愛媛県

私立中高一貫校、県立中高一貫校へ関心は高く、志望者数も多かった。高校入試では、県立高校志向が高い。県立高校入試は、推薦入試志願者が増加した。地域による倍率の差があり、定員をきる高校も出てきた。また、2段階選抜の入試も定着してきた。

(愛媛学習塾連盟)

●福岡県

福岡市内私立入試は、今年から前期合格をしても後期を受験できるようになりました。この制度のため、西南学院高校をはじめ、他の高校でも後期受験生が増加しました。しかし、基本的には前期入試で私立高校合格を確定し、公立入試に臨む従来の受験体制は維持されています。福岡県全日制公立高校入試の平均倍率は昨年とほぼ同じ1.35倍で実施されました。しかし、県内最難関の7学区修献館1.90倍、6学区筑紫丘理数2.13倍とやはり高い倍率となりました。各学区のトップの県立高校が難関の九州大学に多数合格させているため、学区のトップ高校入試は激戦となっています。

(福岡県の入試の状況)

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