国公立6年コースで80%・第一志望合格は100%「入学前の目標より1ランク以上の進路実現」
中学1年〜高校3年までの6年コースは、中高一貫の効率的カリキュラムのもと、最初の3年間に基本的学習習慣を身につけることに専念する。友達や教師との関わりを深め、部活動で新たな自分を発見するなど、ゆとりを持った学校生活を味わうことができる。1学年3クラスの均等編成だが、成長が著しい時期でもあり、数学と英語では習熟度別授業を導入している。学習進度も中学3年の2学期をめどに高校の内容へと移行する。同校では6年コースの生徒の国公立大学への合格率を80%とする高い目標を掲げ、高校から特進Sクラスを編成し、徹底した受験指導を行なっている。このコースの中学時の週時間数は35時間、高校時は36単位と多い。
高校からの3年コースに入学してくる生徒には、地元の公立進学校との併願受験生や、部活を思う存分やってみたいというスポーツ派も個性伸長の校風に惹かれ入学してくる生徒が多い。そのため3年コースでは(1)発展クラス(2)進学クラス(3)部活クラスの3クラスを設けているが、あえてコース制はとっていない。入学時、運動技能を磨くことを第一に考え、部活クラスに入る生徒も、やがては進学を最優先課題と位置づけるようになる。「部活動を充実させながら、いずれは進学も・・・」という生徒と保護者の要望に柔軟に応えるため、クラス制による指導体制をとっている。6年コース同様、数学と英語は習熟度別授業を実施し、発展クラスは週36単位、進学、部活クラスは週34単位となっている。3年間という限られた時間を最大限に活かし、生徒の多様な進路希望に応えていく。そのうえで、発展クラスの国公立大学合格率を70%に、全体の第一志望校への進学は「入学前の目標より1ランク以上の進路実現」を目指し、合格率を100%に数値目標を置いている。
最近3年間の国公立大学の合格実績は次の通り。
東京大(文1)大阪大(医)広島大(法・理)岡山大(医・法・文・工・農・教)山口大(工・経済)島根大(総合理工)愛媛大(法文・理)東京芸術大学(音楽)徳島大(医・工)高知大(理)香川大(工)名古屋大(経済)横浜市立大(商)京都府立大(福祉社会)大阪府立大(工)県立広島大(生命環境)広島県立保健福祉大(保健福祉)広島市立大(国際・情報科学)山口県立大(生活)下関市立大(経済)北九州市立大(法)都留文科大(文)尾道大(経済情報)。その他、全国の私立大学への合格者も多数。(960)



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個性を発揮させる
下地となる教育活動
成長過程の子どもにとって、何かに夢中に取り組む大人との出会いは、将来の夢の実現への動機付けとなることが多い。同校にはチャレンジ精神旺盛な教師が多く、その後ろ姿から生徒が学ぶものも大きい。海洋環境の研究に熱心に取り組む理科教師や、古典教材研究に情熱を燃やす国語教師、自伝小説を出版する数学教師に、校内をギャラリーに変えてしまう美術教師と、生き生きと豊かな資質を感じさせる教師陣に圧倒される。それらは研究や活動は「やってみんさい」とサポートする体制が整えられてこそ可能となる。同校にはその気風がある。
広島大学・生物生産学部と共同で、アマモ(「海のゆりかご」と言われる砂地海底に生える海藻)の経時的変化や、魚類の藻場利用の観察、高校生への理科教育指導方法の提案についての研究を進めている教諭がいる。共同研究のため、生徒は大学研究室の施設を利用し、大学院生の指導を受けながら、海洋環境保全に関わる研究に参加することができる。研究過程で着実に問題解決能力が養われ、実態調査や実験に裏打ちされた確かな学力の育成が期待される。教諭の研究を通して、高校生としては得がたい経験を積みながら、身近な大人が真摯に研究に取り組む姿を目のあたりにする。
自らの少女時代を振り返った自伝的小説を出版した教諭(数学担当)もいる。生徒は教諭が自らの体験を通して伝えようとするものに、素直に興味を示し、同校の図書室で教諭の本を探すという。個性伸長の教育は、好きなことに夢中になれる喜びを知っている教師陣によって実践されているようだ。
こうした教師陣による各教科の授業内容も特色豊かで、その取り組みは単に授業時間を充実させるだけでなく、生徒の興味関心を引き起こさせ、意欲的に生活する姿勢を育むものだ。5教科での取り組みを以下に挙げる。
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国語科 中学1年次より宮沢賢治の作品を3年間通して学習し、集大成として3年の研修旅行で、賢治のふるさと岩手県花巻市を訪れる。毎年恒例の「賢治生誕祭」に参加し、作家、詩人であり、教育者、農民でもあった賢治の魅力を多面的に研究する。また、県内でも最優秀の位置を占める漢字検定では全員受験を奨励し、高い合格率をあげている。
▽ 社会科 新聞を教材に時事問題、憲法、経済について問題意識を持たせる授業を行なっている。毎朝の読書タイムに新聞各社のコラムを提供するなどして、自分自身のものの見方を養う。最近の大学入試問題では独自の判断、考察力を問う傾向が強く、新聞を用いた学習は受験対策としても効果的だ。
▽ 理科 周囲の事象に常に疑問を抱く姿勢をもたせ、「なぜ?」を解決する授業を実践している。化学はもちろん、物理や生物も十分な実験、観察の機会を確保。また、中学3年次より高校化学に取り組むが、単なる先取り学習ではなく、独自の教材により無理なく授業進行できるよう工夫が凝らされている。
▽ 数学 粘り強く学び続ける、考え続ける姿勢を育成する。基礎力の定着には小テストを積み重ね、苦手な生徒には個別に補習を行なう。また、習熟度授業を展開し、その実力にあったレベルの授業を提供している。数学を苦手とするクラスではT.T授業により、きめ細かい個別学習を行っている。教員自身もレベル向上を常に心がけ、必要とする生徒には、より高度な授業を提供している。
▽ 英語 中学1年次から習熟度別授業とネイティブによる少人数制授業を実施。中学入学時に既にある程度の習熟が認められる生徒については、その実力にあったレベルの授業を提供している。逆に英語を苦手とするクラスではT.T授業により、個別対応の時間を確保。英検も全員受験を奨励しており、中学2年生で準2級を取得する生徒もいる。
交通の便よく
広い通学圏
同校は広島県福山市内に立地し、岡山県からも十分に通学可能。最寄りのJR山陽線「大門」駅から徒歩7分で通学できるという交通至便の学校だ。倉敷市内からの通学時間は40〜50分。東方は尾道市から40分、三原市からでも50分圏内となっている。同校の南側を国道2号線が走り、自転車通学をする生徒にも便利。
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