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中学・高校受験:学びネット

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学校法人森教育学園
岡山学芸館 清秀中学校・高等部

 
  6ヵ年一貫教育により世界で活躍する
誇りある日本人を育成
〜第1期生が東大に現役合格〜
清秀中学校・高等部は、「世界に通用する立派な日本人の育成」を教育目標に掲げ、2010年に開校した。人間教育に重きを置き、誇りある日本人としての倫理観や道徳観などの規範意識を醸成する。同時に少人数制で徹底理解を図る学習指導により、一人ひとりの学力を大きく伸ばしている。今年3月、第1期生14人が卒業。中高の6年間を通して育んだ清秀マインドを誇りに、次のステップへと歩を進めている。

校 長: 森 健太郎
住 所: 〒704-8502 岡山県岡山市東区西大寺上1-19-19
電 話: 086-942-4916
交 通: JR赤穂線「西大寺」駅より徒歩7分
学生数: 185名 (2016.9.1現在)
ホームページ: http://www.gakugeikan.ed.jp/seishu/

 

建学の理想を具現化する
独自の教育プログラム

 清秀中学校・高等部の設立母体は、岡山学芸館高校を運営する学校法人森教育学園である。岡山学芸館の「世界で活躍できる立派な日本人を育てる」という建学の理想をより深め、具現化するために6ヵ年一貫教育を開始した。

 教育目標実現のために、開校当初より入学選抜の基準を一定レベル以上に設定している。年を追うごとに志願者が増え、今年は44人が入学。2クラス体制となった。

 森健太郎校長は、「本校の教育観に対する賛同の声に手応えを感じています」と話す。

 同校は教育指針を、「日本人精神」「利他の心」「向書向学」「国際理解」「誇り」の5つのエレメントとして明示している。

 まず人間としての基礎・基本をしっかり育てるために、人間教育に重点を置く。

 中学に入学して最初に学ぶことは、「笑顔で立ち止まってあいさつ」することだ。あいさつに始まる礼儀作法や躾教育を徹底している。

 また精神的な基盤づくりとして、中学1年生は「7つの習慣J」を学び、「成功の原則」を自分のものにしていく。2年生からは、『13歳からの道徳教科書』を使用し、世界中の美しい話から「他者」とより良い関係性を結ぶための方法を学ぶ。特に日本の近現代に活躍した偉人について知り、「日本人としての誇り」を育てることに繋げている。

 社会科の授業においても、日本の歴史教育ではあまり扱われてこなかった近現代史を教えている。

 森校長は、「日本人の良いところ、悪いところをしっかり学んで、自分たちがグローバル世界でどう立ち居振る舞うべきかを考えてもらいたい」と話す。

 ボランティア活動も地域の清掃から被災地支援、開発途上国を支援する国際的活動まで多岐に及ぶ。

 なかでも中学3年の1月に実施されるタイ・カンボジア研修旅行は生徒たちに大きな影響を与える。タイ・カンボジアともに岡山学芸館全体で継続的に支援している施設を訪問。貧困や虐待などにより困難な状況に置かれている子どもたちを目の当たりにする。一緒に遊んだり、農作業をするなかで、子どもたちの懸命に生きている姿に自分を振り返り、恵まれた環境に感謝するとともに「誰かのために何かを為したい」という思いが生まれる。

 「利他の心が信念として根付くと、底知れぬ力が沸いてきます」と森校長。

 森政彦中学教頭も、「研修旅行の後、勉強に対する取り組み方が主体的になっていきます」と生徒の変化を語る。

 今年3月に卒業した第1期生14人は、東大や横浜国大、岡山大などの国公立大に6人が合格。早稲田、明治、同志社など有名私大に延べ36人が合格した。

 東大文Uに進学した男子生徒は、模試のC判定やD判定に惑わされることなく、最後まで夢を持って入試に挑んだ。将来はビジネスで人の役に立ちたいという。また、清秀中学から岡山学芸館の英語科に進学し、上智大学に入学した女子生徒は、入学するやいなや「カンボジア協力支援」のボランティアサークルを立ち上げ、リーダーとして活動している。

 森校長は、「それぞれ何かの役割を担いたいという思いで、大学に進学していきました」と頬をゆるませる。

清秀だからできる
体験が生徒を育てる

 岡山学芸館高校は昨年度、文部科学省よりSGH(スーパーグローバルハイスクール)校に指定された。法規上は「高等部コース」と位置づけられる清秀高等部の生徒も毎週土曜日、SGHの授業に参加している。研究テーマは「開発途上国における貧困の悪循環を是正するために高校生が貢献できること」。まさに清秀の生徒たちが中学時代から取り組んできた国際支援活動である。SGHの授業でのグループディスカッションや英語によるプレゼンなどで、清秀の生徒が活動の中心なることが多い。

 中学3年間で鍛えられた英語力の差も大きい。週6時間の英語の授業は、オーストラリア出身のネイティブ教師が担当。日本語も堪能だが、授業は英語で進められる。ただし、生徒が理解不足であると見て取ると、すぐに日本語に切り替えてフォローする。英語初心者の中学生にとって理想的な授業スタイルだ。

 学内のネイティブ教師は現在3人だが、今秋には米ポートランドの提携大学から2人が来日し、5人に増える。5人の出身国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア。年代もさまざま。多彩な英語に接することができる。

 「中学の英語教育は万全。高校でも生きた英語で4技能をバランス良く伸ばしていきます」と森校長は自信を見せる。

 授業だけでなく、日常的に世界各国からの留学生と交流する機会が多く、生徒たちは自然に英語を口にし、異文化を受け入れていく。

 英語以外の教科においても、学習指導の質の高さは1期生の進学実績が証明している。受験指導は生徒の進路に合わせて個別にきめ細かく対応する。

 森中学教頭は、「本校は勉強だけでなく、興味・関心を引く多彩な体験活動を通じて生徒を育てています」と強調する。

 中学に入学するとすぐに伊勢研修があり、西大寺マラソンや体育祭、球技大会、福山研修と、学校行事が続く。その他、学芸館高校と合同のイベントも多い。西大寺の大きな行事である「会陽〜裸祭り」に参加したり、ファジアーノ岡山の試合観戦、留学生との交流、様々なボランティア活動など数え切れないほどだ。カンボジアカレーを作って地域各地のイベントで販売し、その収益でカンボジアの子どもたちを日本に招いたことは、同校ならではの体験といえる。

 今年、中学に入学した1人の女子生徒は、岡山県内のトップ校と岡大付属にも合格したが、「一番楽しい学校だから」と、清秀中学を選んだ。

 「保護者からも色々な体験をさせてもらえるのがありがたいと感謝されます」と森教頭は胸を張る。

 6月に開かれた清秀中学校のオープンスクールでは、多くの受験生と保護者が来校し、過去最高の来場者数となった。先の新入生が清秀の魅力をアピール。また、東大生となった卒業生が東京から駆けつけ、6年間の学校生活や受験勉強について語り、好評を博した。アンケートによると来校者の半数近くが専願志望という。

 岡山県内で最も新しい中高一貫校である清秀中学校・高等部が、急速に存在感を増しているようだ。

 
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