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中学・高校受験:学びネット

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朝日塾中等教育学校

 
  創立10周年を迎え、
建学の精神をさらに発展させる通信制高等学校を来春開校
〜中高6年一貫教育校・ 個室寮がある学校〜〈男女共学〉
朝日塾中等教育学校は、2004年に全国初の株式会社立中学校として開校した。3年後には高等学校を開校。建学の精神である「個性を伸ばすハイレベルの教育」に基づき、生徒一人ひとりをきめ細かく指導する少数精鋭の中高一貫教育を推進している。今年3月には、初の現役東大合格者を輩出。卒業生の約1/3が国公立大学に合格するという実績をあげ、指導力の高さを実証した。その成果を踏まえ、来年度は大学進学に特化した通信制高校を開校する。

校 長: 上野 晃裕
住 所: 〒709-2136 岡山県岡山市北区御津紙工2590
電 話: 086-726-0111
交 通: JR岡山駅西口・JR金川駅・JR姫路駅南口よりスクールバスを運行
学生数: 180名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.asahijuku.ac.jp/junior_high/

 

個性を見出して
最良の進路を選択

 岡山駅を8時半に出発したスクールバスは、市街地を抜けて山あいの道を走り、9時過ぎに学校に到着する。緑濃い田園風景に囲まれて、白壁に赤い屋根の校舎が建ち並ぶ。どこか童謡に出てくるようなかわいらしさのある光景だ。

 バスから降りる生徒たちを、笑顔で出迎えるのは鳥海十児学園長と上野晃裕校長。毎朝、最寄りの金川駅や姫路駅などから次々と到着するスクールバスを待ち、生徒たちの元気な姿を確認している。

 朝日塾中等教育学校は、中等部と高等部を併せて生徒数が200名足らず。少人数で行き届いた教育をモットーとし、教職員全員で生徒を見守っている。それは学内だけでなく、通学の安全面でも徹底されている。スクールバスの運転技師は、乗車予定の生徒が姿を現さないときは、無線で職員室に連絡し、欠席あるいは遅刻の届け出を確かめてから発車する。

 同校は、「朝日塾」という名前が示すように、学習塾から生まれた学校だ。朝日学園グループの鳥海学園長が、1975年に岡山市に開いた進学塾「朝日塾」から始まり、地域・保護者の後押しで学校法人朝日学園「朝日塾幼稚園」、続いて「朝日塾小学校」を開校。2004年に教育特区制度を利用して、株式会社立の朝日塾中学校を開校した。その後、学校法人として認可され、現在に至る。

 「個性を伸ばすハイレベルの教育」という建学の精神は、「幼児から大学入学」までの一貫教育を推進する朝日学園グループ全体で共有されている。

 鳥海学園長は、「その子にしかない個性を見出して伸ばし、最良の進路を選択させたい」と話す。

現役合格へ導く
サポートチーム

 中等教育学校は、6年一貫教育において弾力的なカリキュラムが認められている。同校では、高等部2年で中学と高校の学習内容を修了し、高等部3年は進学指導に徹する。

 学年始めに、3年生の生徒一人ひとりについて、志望大学や模試の判定、弱点などを分析。入試に間に合うように、どの教員がどこをどう伸ばすか対策を立てる。その際、本人の性格に応じてAO入試や推薦入試も考慮に入れるという。個々の生徒に、現役合格へ導くサポートチームがつくようなものだ。

 上野校長は「一人ひとりに目を行き届かせているからこそできること」と胸を張る。

 センター試験前には、「センターマラソン」と名付けた予行演習を10回程度繰り返す。またAO入試を受験する生徒には、教員総掛かりで模擬面接を何度も実施する。

 その結果、今年卒業した4期生は、39名のうち13名が東大・京大を始めとする国公立大学に合格を果たした。

 「新設校で、まだ実績が出ていなかったときに入学してくれた生徒たちです。最初から成績が良かったわけではなく、入ってからぐんと伸びました」と上野校長。

 生徒たちの頑張りは、週刊ダイヤモンド6月1日号「全国高校『大学合格力』ランキング」において、岡山県内私立校で第2位という形で評価された。

 もちろん同校がめざしているのは、進学実績に表れる「学力」向上だけではない。社会に出て行く数年先を見通して、人間力を高めることに重点を置いている。

 全国で唯一の「ディスカッション科」の授業では、「社会人基礎力」につながる「自分の意見を持つ力」や「コミュニケーション能力」の育成に取り組んでいる。その成果は、授業中の積極的な発言や模擬国連等に現れている。

 クラブ活動や学校行事にも力を入れている。少人数ながら、軟式野球やサッカー、テニス、音楽部、演劇部など、運動部・文化部とも多彩なクラブが活動している。

 学校行事では、地域の人々との交流の機会が多い。中等部1・2年生は地元の農家の人たちに手伝ってもらいながら、敷地内の農園でピーマンやエンドウ豆などの野菜を育てている。

多様な教育ニーズに
応えられる
通信制高校を開設

 開校してから10年。これまでに卒業生を4回送り出し、年を追うごとに進学実績を伸ばしてきた。同校の評価が高まるにつれて、全国各地からの編転入の問い合わせが増えているという。完全中高一貫校のため、高校からは入学できないからだ。

 そのなかには成績は優秀だが、学校が合わず不登校になった生徒もいる。しかし、同校に編転入したからといって毎日学校に通えるとは限らない。

 そこで、不登校の生徒も受け入れられる通信制高校の設置に向けて動き出し、いよいよ来年4月、単位制の広域通信制高校「朝日塾国際高等学校(仮称)」を開設する。通信制だが通学コースも設置し、週1日から可能な範囲で通学できるようにする。遠方の生徒には、敷地内にある学生寮が用意されている。寮は個室だが、朝と夜間に自習室での学習が義務づけられ、規則正しい生活を送ることができる。

 上野校長は、「従来の通信制高校とは全く違う切り口の『進学特化型』です」と強調する。

 大学進学をめざす生徒を受け入れ、スクーリングでは全日制の教員が授業を行う。入学試験は、英数国の3教科と面接、小論文が課せられ、入学には一定水準以上の成績が必要だ。通信制といっても全日制と学習スタイルが異なるだけで、指導方針は変わらない。全日制と同様に、一人ひとりに行き届いた指導を行う。そのため募集定員を、通信制高校として定められた最少ラインの240名に設定した。

 上野校長は、「幼稚園から高校までを併設する総合学園が通信制高校を設置することに意義があります。学園の資源も活用しながら、多様な教育ニーズに応えられるオルタナティブ・スクールをめざします」と意気込みを語る。

 
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