「東大・国立医学部コース」を新設
岡山中学校・高等学校は開校23年を迎えるが、開校当初から東京大学合格者を輩出し、進学校として知られていた。だが、金田好史広報部部長の話によると、その後一時、東大合格者数に関しては低迷。危機感を持った進路指導の教員や30
代40代の教員が中心となり、3年ほど前から様々な改革に取り組み始めた。その努力が実を結び、平成14年度から右肩上がりに大学合格者実績が上昇。東大合格者数は、10名出していた開校当時に近づきつつある。16年度の大学合格者数は、浪人生も含め、国公立大学に102名が合格している。
さらに実績を伸ばすべく、特化したコースを作って積極的に取り組むこととなった。
17 年度から「東大・国立医学部コース」1クラスを新設。高い目標を掲げて取り組むことになった。目標を特化した「東大・国立医学部コース」は、カリキュラムにも工夫が凝らされる。「例えば東大を例にあげますと、文系の場合、受験科目は地歴科2科目となり、しかも世界史や日本史は500字の論述問題があります。医学部の場合は、将来的に、理科3科目全部が受験科目となるのが一般的なようです。こうした傾向に対処するには、カリキュラムを工夫し、教師もしっかりしたノウハウを持たなくてはなりません。入試に関しても問題の難易度を上げ、試験日も従来クラスと別に実施する予定です」。
従来クラスは「難関大コース」3クラスとし、新設のコースと合わせて4クラス編成となる。コースによってカリキュラムは変わるが、入学当初は進度を揃えていく。本人の希望を優先し、学年の終わりにコース間の入れ替えも可能だ。
「行ける大学」より「行きたい大学」を目指す
「今日、大学は入ろうと思えば、どこかには入れる時代だと思います。しかし、将来4年間、或いは6年間という貴重な時間と費用を費やすのですから、大学選びは重大なことです。「行ける大学」ではなく「行きたい大学」に合格させたい。そのために、本校では生徒に高い目標を設定させ、そのモチベーションを高めるために、様々な取り組みをしています」。
その一例が、今年初めて取り組んだ中学1年生対象の「新入生合宿研修」である。入学当初は、まだ勉強の習慣ができていない生徒も多く、こうした生徒に、勉強中心の基本的な生活習慣を身につけて貰うことが狙いだ。
4月末の3日間、教員の監督指導のもと、倉敷市内の宿泊施設で夜の学習に取り組んだ。祝日の1日は10時間も勉強。周りが皆静かに勉強する状況の中で、生徒は大きな刺激を受けたようだ。
中学卒業時に卒論を書くのも、ユニークな取り組みの一つだ。
「6年前から実施していますが、自我が芽生えるこの時期に、将来どんな道に進むのかを考えることはとても大切なことです。自分を見つめ、自分を知り、自分は何ができるのかを考えるきっかけにして貰いたいと思っています」。テーマは自由、原稿用紙10枚以上が決まりだが、中には100枚を超える力作もあったという。

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「受験は団体戦」をスローガンに
「受験は団体戦です」と金田先生。
スポーツの団体戦は、一人ひとりが頑張っても結果に繋がらない。お互いに刺激し合い、励まし合ってこそ、いい結果が得られる。
「勉強も同じだと考えます。中には、一人で勉強するほうがいいという生徒もいますが、大学入試は皆初めての経験です。不安になった時、一番手助けになるのは、勉強仲間なのです。分からないところは教え合ったり、競い合ったり、情報交換したり…。そういう集団ができれば、一人ひとりが持っている力をさらに引き上げてくれるはずです」。
岡山中学校・岡山高等学校では「受験は団体戦」をスローガンに、良き仲間づくり、良き学習集団づを目指している。
充実した学習環境
岡山中学校・岡山高等学校では、希望者対象に、イギリスの名門パブリックスクール,イートンカレッジ&ハロウスクールにおいて夏季英語研修が行われる。寮に宿泊し、同行の先生から英会話の授業を受けたり、スポーツを楽しみ、驚きと感動の3週間を過ごす。
また、クラブ活動も活発で、テニス部は第30回全国中学生テニス選手権大会に女子団体、男子ダブルスが出場。中国大会で女子団体は優勝、男子ダブルスは準優勝した。ESS部では、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会決勝出場はじめ、各大会で好成績を収めている。文武両道に、校訓の「天分発揮」が、文字通り発揮されている。

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