同校は、新設校ながら合格実績は際立ち、一般マスコミにも取り上げられた。「サンデー毎日5月9・16日GW合併号」の特集「この10年で大きく伸びた『ベスト350高校』」、この記事中で「大躍進した私立高校31校」に名を連ねている。また、「一流大学への道は中学・高校選びで決まる<2004年版>」(エール出版社)でも、「四国4県の一流・準一流進学校」に格付けされている。
22%が医歯薬に合格
「まだ4回しか卒業生を送り出していませんが、早稲田大学政治経済学部と慶應義塾大学理工学部より推薦指定を受けることができました」。梶本秀二校長は胸を張る。
すでに東京理科大・中央大・明治大・同志社大・立命館大・関西大など、多くの有名大学から推薦指定を受けている。
同校はこれまで、東大・京大を始めとする国公立大学や、難関私大に多くの合格者を出してきた。また、全卒業生545名のうち121名、約22%が医・歯・薬科系大に合格している。
「文系・理系にかかわらず、生徒一人ひとりの進学希望をかなえる支援体制をとってきました」。
しかし、他の私立高校と比較して、特別な受験指導を施しているわけではない。梶本校長は、生徒を合格に導く必要条件として「環境・スタッフ(教師)・施設」を挙げる。
環境とは、生徒自身がつくり出す雰囲気をいう。同校はコース制を敷いていない。従って、ほとんどの生徒は難関大学を志望し、真摯に学習に取り組んでいる。目標に向かって努力する姿勢を、当然とする校風が育っている。
教師陣は、人格と指導力を基準に選ばれた60名。東大・京大・筑波大など難関大学出身者も多く、「生きたシラバス」として生徒に有効なアドバイスを提供している。
学習施設も充実している。学力のフォローアップを目的に、中学1・2年生には吉備学習システム。中学3年生と高校生には河合塾サテライト講座が導入されている。そのほか、学習個別指導室も用意され、生徒は放課後の個別学習に利用できる。
「3つの要素がうまくからみあい、志望校合格へと繋がっています」と梶本校長。

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積極的な情報開示
同校は中高一貫校だが、高校からの入学生も募集している。外部中学からの入学生と内部進学生は、学力差を考慮し、別クラス編成でスタート。いずれのクラスも授業時間は平日が7時限、土曜日は4時限まで設定されている。
放課後や長期休暇中には課外授業も実施。放課後の課外授業には、教師による授業と「河合塾サテライト学習」の2つが用意されており、生徒はいずれかを選択できる。なおサテライト学習においても、生徒の学習をサポートするために教師が待機している。これは中学1・2年生対象の吉備システムにおいても同様である。
生徒が進路を選択するために必要な情報も、充分に提供されている。
毎年11月には高校2年生とその保護者を対象に、進路講演会を開催。株式会社リクルートや大手予備校などから講師を招き、進路希望をかなえるための具体的なガイダンスがなされる。3月には、卒業生による合格体験講演会も実施。卒業生は自らの体験や学習方法を紹介し、後輩にアドバイスを与える。また、大学の広報担当者が来校し、説明会を開く機会も多い。これには高校1年から参加できる。
小池仁副校長は「私立の進学校として、生活面も含め、必要と考えられる指導を施しています」。
その自信は積極的な情報開示にも表れている。
授業の公開はもちろん、学費にいたるまで「隠しだてなく」情報を提供している。
「学費は保護者にとって大切な情報ですから、授業料だけでなくPTA会費や生徒会費なども含めた全額を明らかにしています」。
また、昨年よりホームページをアップし、毎日更新している。内容は学校紹介や進学実績だけでなく、最新の受験情報や行事報告など多彩だ。特に「職員室から」のコーナーでは、日々のできごとが紹介されている。
保護者からは「学校や子どもの様子がよくわかる」「安心して子どもを預けられる」と好評だ。受験情報を得るために、他校の保護者からのアクセスも多いという。

地域ナンバーワンの評価
「学習習慣は生活習慣の一部です。服装や言葉遣いを含めた日常の生活態度が、人間形成のベースとなります」と梶本校長。
同校は勉学指導だけでなく、生活指導にも重点を置いている。
生徒の自主性を尊重した生徒会活動。臨海学習・体育祭・文化祭・合唱コンクールなどの多彩な行事。あらゆる機会を通じ、知・徳・体の調和の取れた人間形成をめざしている。 献血運動や周辺地域の清掃などボランティア活動にも取り組み、人に対する思いやりも育む。
クラブ活動も活発だ。バレーボール部は昨年、全国私立高校大会でベスト8に入賞。柔道部や水泳部も県大会において優秀な成績を収めている。文科系では将棋部が、全国高等学校文化連盟将棋新人大会に香川県代表として出場を果たしている。
梶本校長は生徒に「いつまでも誠陵生としての誇りを大切に持ち続けてもらいたい」と望んでいる。「学校案内のパンフレットに卒業生代表として掲載されたい」と申し出る生徒も多い。
梶本校長は最後に「塾や予備校の先生方からは地域ナンバーワンの進学校と評価をいただいています。加えて、品格・人格も養成する、『気品ある正統派の中高一貫進学校』として伝統を築いていきたい」と決意を語る。 |  |