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中学・高校受験:学びネット

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青稜中学校・高等学校

 
  個性豊かな希望の種たちが未来を創る
チャレンジ(挑戦)のためのチェンジ(変化)
青稜史上、最大のチャンスが到来!!

 2020年春、青稜中学校・高等学校に若きリーダー・青田泰明校長(40歳)が就任した。25年ぶりに制服デザインを刷新、中学校では興味関心を深める「ゼミナール」を開講。3年計画だったICT化をコロナ禍の2ヵ月間に「力技で劇的に」整え、オンライン授業を導入した。4月の入学式は延期したが、PC画面の向こうには新中1生が「持ちきれない!」とわざわざ制服を着ていたという。「子どもたちの方がタフですよ」と笑う伊東充募集広報部部長に青稜の「今」を伺った。

校 長: 青田 泰明
住 所: 〒142-8550
東京都品川区二葉1丁目6番6号
電 話: 03-3782-1502
交 通: 東急大井町線「下神明」徒歩1分、
JR京浜東北線「大井町」徒歩7分、
JR横須賀線「西大井」徒歩10分、
りんかい線「大井町」徒歩7分
生徒数: 578名(中学校)
1,578名(高等学校)
ホームページ: https://www.seiryo-js.ed.jp
 

若き新校長が就任!
未来は希望にあふれている

 伊東充募集広報部部長が、受験生やその保護者に見てもらいたい「青稜のリアル」。それは、生徒が生き生きと学校を面白がる、楽しんでいる姿だ。「『ウチの財産は子どもだなぁ』と実感します。逆に言うと他は何もない」(昨年記事より)。5月末時点、学校に生徒の姿はない。緊急事態宣言を受けて職員も出勤を控えている。今の青稜のどんな姿を見てもらいたいか、伊東先生に伺った。

 「学校が元気なことです。新たな校務の挑戦を面白がっている教員たちの姿、実際に内部で起きている取り組みが、凄い勢いで成長しています。広報として胸を張って『見てください!』と言えます」

 青田泰明新校長が「子どもたちを通学のための電車には絶対に乗せない」と宣言し3月2日から休校へ。同校の社会科教員でもある新校長と教員仲間は「今年はチャンスの年」と確信し、怒涛の勢いで動き始める。

 3 月から高2・3 生を対象にZoomによるホームルームを開始、オンライン授業用の時間割を組みGoogle クラスルーム、スタディサプリ、パワーポイント、YouTube などを駆使した授業が始まった。4月には新入生対象にオンラインでオリエンテーションを行い、ゴールデンウィーク明けにはライブ配信中心の授業体制が本格化した。自然教室は河口湖近くの「青稜農園」から教員たちが種まきをライブ中継。360度撮影可能なVRカメラを導入し、「オンライン学校説明会」を4月29日は中学校、5月23日・24日は高等学校と帰国生を対象に行った。6月には「オンラインチェックテスト」に挑戦する。

 「社会のルールが大きく変わり、コロナ禍においては学校の序列も何もない。先々を見据えて何ができるか『トライ&エラー』三昧で、いくらエラーしても許される。もう未来には希望しかないです(笑)」

新しき世界を創る生徒たちに
しなやかに生きる知恵を

青田 泰明校長

 オンライン体制が順調に回り出すと、特に大学受験を控える高校生には、個々人が必要な授業と学習システムを精査させるべき、と教員たちの意識も変わってきている。

 「大人が与えすぎてはダメで、自分の足で歩かないといけない。授業は公平に集団向けに配信していますが、生徒が個別に考える時間もしっかり与えたいので、中学生の授業は午前中だけです。彼らは人類史上、絶対に消えない歴史の瞬間に立ち会っている。こんな素晴らしい教材の中で、昔の人が書いた教科書に捉われる必要があるのか。『生きる』ことを豊かに考えられる時間です」

 青稜には、集団社会のルールを尊ぶ校風がある。休校は大きな教育の機会損失と思いきや、伊東先生が見据える学校像は意外なものだった。「本来、教員が言ってはいけないことですが」と前置きして続けた。

 「Zoom対面授業の最中にゲームをやっていてもいいんです。むしろ頼もしいし賢い。彼らは未来のルールを創り出す世代。集団行動の意義や社会通念は押さえつつ、杓子定規でなく賢く生き抜く知恵や、世の中の理不尽さや不安を笑い飛ばす柔軟さやバランス感覚を持つ必要があります。先生も完璧ではない。一方で思いつめる生徒に『仕方ないよ、でもこういう抜け道もあるよ』と客観的に俯瞰し、許容する大人がいる。それが学校の魅力です」

 この数ヵ月、伊東先生は「青稜の強み」を度々目の当たりにしている。卒業式では、参加できない吹奏楽部の代わりに「青稜高等学校OB・OGバンド」が演奏を買って出てくれた。参列者からは万雷の拍手が贈られたという。

 「感動しました。あらゆる世代が卒業生・在校生・新入生を見守っている。担任は一人ひとりとZoom面談をして、毎週行う生徒アンケートから内面の変化も把握しています。『学校がしっかりつながっている』強みを実感します。受験生とその保護者の方々のこともちゃんと見ていますから、安心してほしいです」

立場を超えて「好き」を極める
「ゼミナール」開講!

 2 月の中学入試は受験者数が2000人を超える狭き門となった。新年度入試では1日午前の2科入試を廃止し、全入試回で2科または4科の選択となる。理科・社会に力を入れている受験生にはチャンスが広がる。

 3年目となった帰国生入試は、東京含めアジア5ヵ所の受験会場に米国ヒューストンが加わり、中高合わせて約180名という驚異的な受験生を集めた。今後はニューヨーク入試も行う予定だ。

 今春の大学進学実績は、国公立大学の合格者が例年10%前後が14%に上昇。ロンドンの芸術系大学(University ofthe Arts London)への進学者も現れるなど進学先は実に多様だ。「個性を育てる」、「希望進路に徹底的にこだわる」、教員と青稜生の矜持が見える。

 新年度は、新指導要領に備えて「授業時間5分短縮、7時間制」の時間割が始まる予定だった。授業回数が増えて基礎学力をより定着でき、中学校では教科・学年の枠を超えた新しい授業「ゼミナール」を開講。教員自ら好きなテーマで授業を展開する14講座から、中2・3生が興味のある講座を選び、通年で週2時間受講する。

 「先日、先生たちはYouTube で自分の講座を生徒にプレゼンテーションしました。一年間気象を研究する講座、アニメ作品の原典を古典に探して自分も創作するとか。青田校長のSDGs講座は、企業とのコラボレーションを予定しています。立場や年齢の垣根なく一緒に楽しむ講座です。他者理解や、新しい発想や価値の創造など、いろんな化学反応が起こると思います!」

 生徒教員みな元気にワクワクできるのがいい。――どんな時局にあっても青稜はやはり「学校らしい学校」である。

 
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