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中学・高校受験:学びネット

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共立女子第二中学校高等学校

 
  高校に「英語コース」新設の動き
共立女子大学への高大連携をさらに強化

 134年前、日本で初めて校名に「女子」を入れた学校として誕生した共立女子学園。共立女子第二中学校高等学校は1970年に高校が、1984年に中学校が開校。今年開校50年を迎えた高校では、新しく「英語コース」を開設する予定である。

 このコースの狙いは、英語の4技能を向上させながら、多様な価値観を持つ人々と協働できる女性の育成だ。キーワードは「私らしいリーダーシップ」。国内外で活躍できる、しなやかで自立した女性という意味が込められている。

 さらに、共立女子大学との高大連携も強化。英語コースでは、同大学への進学希望者は高校在学中に大学の授業を受講し、単位認定も行う予定。次の50年に向け、新たなステージへと踏み出している。


校 長: 晴山 誠也
住 所: 〒193-8666
東京都八王子市元八王子町1-710
電 話: 042-661-9952
交 通: JR中央線・横浜線・八高線「八王子」駅からスクールバスで約20分
JR中央線・京王線「高尾」駅から徒歩と学園バスターミナルから
スクールバスで約15分
学園から八王子市みなみ野及び、めじろ台地域を結ぶ
「みなみ野・七国循環ルート」運行
生徒数: 191名(中学校)
473名(高等学校)
ホームページ: http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/
 

到達目標は英検準1級
ベルリッツとも提携

 共立女子第二高等学校の「新設英語コース」は、質・量ともに英語に特化したコースとなっている。3年間の英語の単位数は総合進学クラス(Standard Class)は22単位、特別進学クラス(Advanced Placement Class)は23単位。それに対して、英語コースの単位数は31単位と突出してる。

 「今の時代、グローバルリーダーとして海外に出ていくことだけが、英語を生かせる場ではありません。国内外の様々な場面で英語を使いこなし、活躍できる人材になってほしい。コース名を英語にし、キーワードを『私らしいリーダーシップ』としたのは、そうした思いがあります」と、入試広報部主任の戸口義也先生は話す。

 卒業までに全員が英検2 級(CEFR A2レベル)合格することを最低ラインとし、到達目標は英検準1級(CEFR B2レベル)。複雑な文章も理解でき、ネイティブと流暢に会話ができるレベルを目指していく。

 同校では2017年より、英語力を効率的に伸ばす「4技能統合型授業」がスタート。歌や音読、ペアワーク、英作文などで4技能を鍛える授業が展開され、生徒たちは活発に英語を学んでいる。前の学年の教科書も繰り返し使う「レイヤードメソッド」も導入。語学学習で大切な復習をしっかり行い、基礎力を定着させている。

 そうした独自の授業に加え、英語コースでは世界的な語学学校のベルリッツと提携した「インセンティブイングリッシュ」も始める。語学学校の講師と英会話のシャワーで、より実践的な英語力をつけるのが狙いだ。

 また、探究の時間には英語も活用した「PBL」も実施。日本語も共用しながら、より深い探究ができるように工夫していく。

 英語コースの生徒は全員、高1の3学期にニュージーランドのターム留学(3ヵ月)に行く。帰国後も、現地で身につけた英語力を維持・発展させる指導が行われる予定だ。

共立女子大学の推薦を得て
難関大学へとチャレンジ

晴山 誠也 校長

 この春の現役進学率も95%以上と、抜群の進学率を誇る同校。共立女子大学への推薦入学を確実にした上で外部大学も受験できる「併願型特別推薦制度」は、受験生のリスクを減らす「挑戦と安心の進学システム」だ。毎年約3割の生徒がこの制度を利用しており、多くの生徒が難関大学へとチャレンジしている。

 また、大学入試は、AO入試が「総合型選抜入試」へと変わっていくが、これまで培ったAO入試のノウハウを生かし、指導体制を整えている。

 大きなトピックは、共立女子大学との高大連携の強化だ。英語コースにおいては、同大学への進学志望者は高校3年次に大学の授業を履修することができる予定だ。取得した単位は大学進学後に取得単位として認められ、大学入学後の時間を有意義に過ごせるようになる。

 共立女子大学は2020年4月に新しく「ビジネス学部」を開設。この学部は英語を非常に重要視しており、英語をブラッシュアップしながらビジネスを学ぶ。

 戸口先生は「ビジネス学部をはじめ、国際学部、文芸学部など、共立女子大学には英語力を高められる学部があります。卒業後もそうした機会があることを知ってもらえたらと思います」と話す。

充実した奨学生制度
自然豊かな環境でのびやかに

 「今年の中学入試では、自校内併願をする生徒が多かったです。合格をもらった後も、3段階の特待制度に挑戦した受験生が増え、学力上位層の生徒が入学してくれました」と今春の入試を振り返る戸口先生。

 中学入試の特待制度では、S奨学生(合計得点率90%以上)は入学金、授業料、施設設備維持費が3年間免除。A奨学生(合計得点率85%以上)は、入学金、授業料、施設設備維持費が1年間免除(成績により年度更新可能)、B奨学生(合計得点率80%以上)は授業料の半額が免除される。

 2月1日にB奨学生で合格した後、2日に奨学生選考試験を受け、S奨学生になったケースも複数あったと言う。戸口先生は「本校を第一志望としてくれた受験生が何回もチャレンジしてくれたと思います」と語る。

 中学受験で同校を選ぶ一番の理由は「校風や環境」だ。東京ドーム5個分という広大なキャンパスには、400メートルトラックを擁する総合グラウンドや、9面のテニスコートなどがある。生徒たちは緑に囲まれた環境の中で、おおらかにのびのびと過ごすことができる。

 こうした恵まれた学習環境を生かし、体験を重視した学びも展開されている。中学3年間で100を超える理科の実験が行われているほか、校内のファームで野菜を育てている。育てた野菜は食育や調理実習に使うなど、教科横断型の学習にも役立てられている。

 さらには6万冊もの蔵書がある図書館、1500名が収容できる講堂、英語の多読ができる「グローバル・ランゲージ・スクエア」など、こうした学習環境に惹かれ、第一志望に選ぶ受験生が増えている。

 戸口先生は併願校にも女子校が多いことから、「女子教育に対する根強い支持があります」と話す。「礼法」の授業や「華道・茶道・装道」を学ぶ「和躾(なごみ)の日」など、正しい礼儀作法や日本文化を理解することが、グローバル時代だからこそ求められているのを感じている。

 大学付属校のメリットを最大限に生かし、生徒の夢を実現させてきた同校。多彩な教育が社会で輝く女性を育んでいる。

 
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