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中学・高校受験:学びネット

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麹町学園女子 中学校高等学校

 
  中学に「グローバルコース」新設
アクティブイングリッシュで生徒の英語力が飛躍的にアップ
 2019年度の中学入試から、「グローバルコース(英語選抜コース)」と「スタンダードコース(みらい探究コース)」の2コース制をスタートさせる麹町学園女子中学校・高等学校。 3年前から「VIVID Innovations KOJIMACHI」を掲げ、改革を進めてきた。目指しているのは、目まぐるしく変化する現代社会で「しなやかに、たくましく」対応できる力=「みらい型学力」の育成だ。革新的な英語教育「アクティブイングリッシュ」は大きな成果を挙げており、独自のキャリア教育「みらい科」にも注目が高まっている。

校 長: 山本 三郎
住 所: 〒102-0083 東京都千代田区?町3-8
電 話: 03-3263-3011
交 通: 東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩1分、 半蔵門線「半蔵門」駅徒歩2分、 JR総武線・東京メトロ南北線・都営新宿線「市ヶ谷」駅徒歩10分、 JR中央線・東京メトロ南北線・丸の内線「四ツ谷」駅徒歩10分
学生数: 178名(中学校)
294名(高等学校)
ホームページ: http://www.kojimachi.ed.jp/

 

英検の合格者率が2倍に!
英語力の高い受験生が志願

 「みらい科」「グローバルプログラム」「思考型授業」「アクティブイングリッシュ」という4つの柱を立て、多彩なプログラムを展開している同校。中でも注目は「アクティブイングリッシュ」だ。

 「アクティブイングリッシュは、従来の講義型とは全く違う画期的な授業です。生徒達は目を輝かせながら授業を受けていることは知っていましたが、正直数字として成果は上がるのか。不安もありました」と山本三郎校長は話す。

 ところが、アクティブイングリッシュがスタートした2016年に入学した生徒が素晴らしい成果を打ち出した。中2の1月に受験した英検で3級以上の合格者は全体の70%(それまでは35%)。その内準2級が13名、2級が1名と飛躍的に数字を伸ばしたのだ。

 「本当に想定以上の成果にびっくりしました。私は40年以上中高一貫の女子校にいますが、3級取得は中3の秋が一番多い。アクティブイングリッシュの取り組みが非常にプラスになったと強く実感しました」と山本校長。

 2018年の入試ではAE(アクティブイングリッシュ)入試を実施。英検4級以上の力を持つ生徒が集まり、AEクラスを設置できるまでになった。そうした生徒の英語力をさらに伸ばそうと、「グローバルコース(英語選抜コース)」が設置されることとなった。

「中3で英検2級」が大学受験への大きな自信に

山本三郎 校長

 グローバルコースでは中3までに英検2級取得を目指している。

 「2級にこだわる理由は、取得した生徒の大学進学に大きな特徴があるからです。私が見てきた中で、高1の段階で2級を持っていて、GMARCHに合格しなかった生徒はいません」と山本校長は断言する。

 その理由は2つ。大学入試での英語のアドバンテージは大きいこと。もう1つは、女子の学びの特性にある。

 「女子生徒の学びのモチベーションを妨げるものは3つあります。『不安』、『自信のなさ』、『自己肯定感の低さ』です。もっと高い目標を掲げればさらに伸びると何度言っても、『私には無理』と諦める生徒を何人も見てきました。そんな生徒を変える大きな要素が、英検2級なのです」

 大学受験勉強で壁に当たった時でも、中3で2級を取った生徒は乗り越えられる。それは英検合格が大きな自信になっているからだ。

 「やればできることを彼女たちは知っています。GMARCH以上に合格するのは偶然ではなくて必然。英検2級合格が進路保証につながると考えています」

笑顔で楽しく活動的にアクティブイングリッシュ

 「英語の授業には板書用のノートはありません。全て頭と体で覚えて行きますから、ノートをとる必要がないのです」。そう話すのは英語科主任の小川浩正先生だ。

 アクティブイングリッシュの授業は「@Have Fun(楽しく)AKeep Smiling(いつも笑顔で)BBe Active(活動的、積極的に)CBe Creative (色々な発想を取り入れ)DHelp Each Other(助け合う)」の5つの目標を掲げている。「楽しくなければ英語の授業ではない」と小川先生が言うように、生徒は楽しく頭と体をフル回転させながら、英語を体に染み込ませていく。

 定期テストではライティングとして、中2は30単語以上、中3は50単語以上、高校2年生は100単語以上の英文を書く。

 「100単語は多いように思いますが、今の高2生はスラスラと書いています。英語で自分の意見を書くには、様々な知識や国語力が必要になります。みらい型学力という大きな枠組みの中で総合的に英語を捉え、英語を用いて様々なことを習得することを目指しています」と小川先生。

 また、教員は全生徒の英検のCSEスコアを把握。「この生徒はリスニングが苦手」など弱点を分析し、英検対策では各生徒に合ったアドバイスをしている。今年はオンライン英会話を英検の二次試験対策として重点的に使う予定だ。

失敗を跳ね返す強い気持ちレジリエンスを育てる

 2016年からスタートしているキャリア教育「みらい科」。社会科主任の野坂雄介先生は「体験したことがないことにも果敢に挑戦し、失敗してもそれも乗り越えられる力『レジリエンス』を身につけられるよう、2018年からみらい科の内容を刷新しました」と話す。

 中1では、地元・北の丸公園で生物多様性について調査し、結果を発表。中2の修学旅行では、アイルランドの女子校で日本についてのプレゼンテーションを行う。中3では途上国女子教育を支援している団体から講師を招き、海外で女性が置かれている実態を知る機会も設けている。

 「みらい科が始まってから、以前よりチャレンジをする気持ちは強くなっていると感じます。教員が与える課題に対しても前向きに取り組んでいて、心強く思っています」と野坂先生。

 高1から2年にかけては1万字の論文「みらい論文」にも挑戦。「ディズニープリンセスの変遷を哲学の面から考察する」などユニークなテーマも多い。昨年、日焼け止めの成分について調べた生徒はその論文をさらに加筆し、上智大学の推薦入学試験に提出。見事合格を果たした。

 「AOをはじめ自己アピールによる入試が増えていく中で、みらい論文は彼女たちの武器になると思っています」と野坂先生は話している。

 
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