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中学・高校受験:学びネット

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京華中学・高等学校

 
  英語の4技能を強化する国際先進クラスがスタート
男子校だからこそできる、個性を伸ばす教育
 2017年、創立120周年を迎えた京華中学・高等学校。グローバル社会のリーダーに必要な実行力を身に付けた、たくましい男子の育成を目指している。2016年に校長に就任し、今年3年目を迎えた町田英幸校長。「男子は自信を持たせ、やればできると確信した瞬間に大きく変わります」と熱く語る。好きなことやクラブ活動に思う存分打ち込める環境がある同校だからこそできる、男子の特性を引き出し、磨き上げる教育について聞いた。

校 長: 町田 英幸
住 所: 〒112-8612 東京都文京区白山5-6-6
電 話: 03-3946-4451
交 通: 都営地下鉄三田線「白山」駅より徒歩3分 東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩8分 東京メトロ千代田線「千駄木」駅より徒歩18分
学生数: 300名(中学校)
738名(高等学校)
ホームページ: http://www.keika.ed.jp/

 

「英語って面白い!」イングリッシュ・デイで英語好きに

 アクティブラーニングや英語の4技能の指導に力を入れている京華中学・高等学校。「中学男子の6割は英語嫌いになると言われています。読む・書くは、高校生になってからでも知識を上乗せできますが、話す・聞くは、対話力がないと伸びていきません。しかし、思春期の男子はどうしても対話が苦手ですよね。そこで、昨年から中1の2学期と3学期に1日英語漬けのイングリッシュ・デイを設けました」

 イングリッシュ・デイでは学校に外国人講師を招き、自己紹介の仕方から発音トレーニング、ゲームなどを通じて1日中英語を使ってコミュニケーション。初めての開催だったが、生徒からは非常に好評で、「英語が面白い!」と喜んだ。

 町田校長は「先日、外国のお客様がいらした時にも、早速英語で挨拶をしていました。臆することなく英語を使う姿は頼もしかったです。英語で気持ちが伝わる面白さを感じてもらえたなと実感しています」と話す。

 中2では外国人講師と2泊3日の合宿をしながら、英会話力をブラッシュアップする「イングリッシュキャンプ」も行う。その他、中3 では「KEIKA B&S PROGRAM(Brother& Sister Program)」を実施。留学生を招いて文化交流を行い、生徒達が考えた観光プランで都内の観光名所を案内する。

 こうした英語力を試すチャンスが修学旅行だ。今年から中3の修学旅行先はシンガポールに変更。中学の段階から生きた英語力を身に付けていく。

大学入試の先を見据えボーダーレス時代の英語力を

町田 英幸 校長

 同校では2017年度から中学に「国際先進クラス」を新設した。中2への進学時に特別選抜クラスから選別され、特に英語の4技能に力を入れているクラスだ。現在の2年生が第1期生で、オールイングリッシュの英語の授業なども展開されている。

 この春には、英語のeラーニングプログラムを導入。国際先進クラスではこのプログラムを使った英語の授業もスタートした。英単語や文法など様々なコンテンツがあり、学習頻度や現在の実力も分析してくれることから、生徒も進んで学習している。他のクラスでも希望者はこのプログラムを受講することができる。

 目標は中3までに英検準2級合格だ。大学入試での英語外部検定の基準を、早い時点でクリアすることを目指している。

 「国際先進クラスは、高1に上がる前の春休みに、海外の語学研修に連れていきたいと考えています。できれば、高1の夏休みにエンパワーメントプログラムにもチャレンジさせたい」と町田校長。エンパワーメントプログラムは5日間にわたり、海外からの留学生と様々なテーマでディスカッションやディベートを行うもの。

 「高1までに一定以上の英語力を完成させ、その後の学習のベースを作りたいと考えています。生徒たちが社会に出る頃にはボーダーレスの時代となり、英語での会話が日常的になるでしょう。そこで堂々と戦うためは英語力が必要です。大学入試の先を見据えて、英語教育に厚みを付けていきたいと思います」と話している。

自信を持つと男子は強い男子の特性を大きく伸ばす

 新しい取り組みの1つとして、高校では「新しい学力」を多面的に測定するアセスメントテスト「学びみらいPASS」を導入した。教科学力に加えて、「リテラシー(思考力・判断力・表現力)」、「コンピテンシー(主体性・多様性・協働性)」の3つの要素を測定するものだ。

 同校では従来より「エゴグラム診断」と「グループコミュニケーション」を実施している。自分の特性を知ることで、相手のことも受け入れられるようになる。少しずつアイデンティティを確立させるためのプロセスだ。

 「最近の男子は女子よりも弱くなったと言われています。よくも悪くも個性的な生徒が少なくなっているのかもしれません。男子には自信を持たせることが大事です。スポーツでも芸術でも、アカデミックなことなら何でもいいと思います。何かに打ち込み、達成した経験が『やればできる』につながるのです」と町田校長。

 勉強ではワースト10から抜け出せなかったある生徒がいた。しかし、中3の弁論大会で優勝。その生徒は3年後、現役で東京理科大に合格した。ターニングポイントはまさに弁論大会での成功体験だった。他にもスターウォーズが好きすぎて、英語のセリフをすっかり覚えてしまった生徒は、英語力を武器に早稲田大学に合格。オーストラリア夏季海外研修に参加したことで、海外で働くことを目標にした生徒は一念発起して猛勉強。立命館アジア太平洋大学に合格し、世界中に友人を作った。「本校は、男子特有の“好きなことにわき目もふらずに突き進む”一面を否定しません。男子校だからこそ、思う存分個性を伸ばすことができるのです。自信を持つと本当に男子は強い。自分でもやればできると確信した瞬間が、彼らを変えるのです」

 年々国公立大学への合格者が増え、この春には東工大、東北大、北海道大などに29名が合格。昨年の19名を大きく上回った。

 同校の建学の精神「天下の英才を得て之を教育す」の英才とは「逸材のことです」と町田校長。「逸材とは優れたものであり、一人ひとりの優れたものを導き出して磨き上げるのが、本校の教育です。社会に出てから胸を張って生きていける意欲ある男子を育てていきます」と話している。

 
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