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中学・高校受験:学びネット

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淑徳巣鴨中学高等学校

 
  中学にスーパー選抜コース、高校にプレミアムクラスを設置し
新たなステージへ
大乗仏教の教え「感恩奉仕」を校訓とし、感謝や思いやりの心を大切にしている淑徳巣鴨中学高等学校。この春から中学に再難関国立大を目指す「スーパー選抜コース」、高校に英語の活用能力を高め、国際感覚を育む「プレミアムクラス」を設置し、新体制がスタート。2年後に迎える創立100周年に向け、教育改革が加速している。新しい校門と門扉、新棟の建設も予定され環境面もさらに充実。コースの特色と教育改革の現状についてリポートする。

校 長: 境 忠宏
住 所: 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨2-22-16
電 話: 03-3918-6451
交 通: 都営三田線「西巣鴨」駅より徒歩3分
JR埼京線「板橋」駅より徒歩10分
東武東上線「北池袋」駅より徒歩15分
都営浅草線「庚申塚」駅より徒歩4分
都営バス「堀割」より徒歩0分
学生数: 中学校 303名
高等学校 1,171名 (2017.9.1現在)
ホームページ: https://www.shukusu.ed.jp

 

中学から再難関国立大学を目指す
スーパー選抜コース新設

 平成29年度から中学に「スーパー選抜コース」が新設され、「特進コース」と合わせて2コース制となった同校。同コースは中学入学時から東大をはじめとする最難関国立大学を目指すもので、このコースの入試は「スカラシップ入試」となり、合格者は全員奨学金対象となる。

 入試広報主任の岩上伸治先生は「昨年より受験生のレベルが上がり、学力の高い生徒が入学してくれました」と話す。今後、高入生の最上位クラスである「アルティメット」を超えるクラスへと成長させたいとの考えだ。

 適性検査型の「未来力入試」で入学する生徒も増えている。公立中高一貫校の併願として受験する以外にも「本校第一志望の生徒が未来力入試を利用してくれています」と岩上先生は話す。

 高校では新たに最難関大学を目指す「選抜コース」に「プレミアムクラス」を新設。慶應や早稲田、ICUといった国内大学に加え、海外大学も視野に入れた、英語の活用能力向上に特化したクラスを導入した。

 このクラスは日本人教員とネイティブのダブル担任制。ホームルームでのやりとりはすべて英語で、オールイングリッシュに近い形で日常的に英語を接することができる。

 さらに「Pクラス講座」と呼ばれる、英語の資格試験対策の特別講座も用意。対象となる資格はTEAP、GTEC CBT、TOEIC、英検。ライティングとスピーキングに重点を置き、ネイティブ教員が手厚く指導する。その他、このクラス対象のカナダ・イギリス語学研修も企画されている。

 プレミアムクラスの入試は300点満点中、英語150点、数学50点、国語100点という傾斜配点が行われ、英語が得意な生徒にとっては好条件。数学が苦手でも英語には自信がある、そんな受験生に有利な入試となっている。

事前・事後学習を充実させ
イギリス修学旅行を有意義に

 国際交流や異文化理解の機会も数多い。中2では国内で2泊3日を英語漬けで過ごす「イングリッシュキャンプ」を実施。スポーツや英語劇を通して、学んできた英語をここで実際に使うことができる。

 この経験を踏まえて臨むのは、中3のアメリカ・シアトルへの修学旅行だ。5泊7日のうち、2泊はホームステイ。この経験が英語のコミュニケーション能力を格段に飛躍させると、岩上先生。

 「生徒はホストファミリーに感謝の気持ちを伝え切れなかったもどかしさを持って帰国します。それが英語への学習意欲につながるようです」

 高2の修学旅行先はロンドン。現地の学校と交流し、日本文化を紹介するプレゼンテーションを行う。この修学旅行では事前・事後学習に重点を置いているのが特徴だ。旅行前にはクラスごとにイギリスの文学や食など、各テーマについて調べ、研究発表会を開催。学習内容を学年全体で共有する。

 帰国後は、ガイドブックからはわからなかった現地での体験を高1生の前で発表。来年イギリスに行く後輩に報告し、次の修学旅行がより有意義なものになるよう、思いを引き継いでいる。

生徒が学び教え合う授業
AO・推薦入試対策にも注力

 2019年に創立100周年を迎える同校。記念事業として「教育改革」「環境整備」「100年史の編纂」の3つのテーマを軸に準備が進んでいる。

 教育改革ではアクティブラーニングに力を入れ、あらゆる授業で生徒同士が教え、学び合う場を設けている。岩上先生が教える化学の授業では、生徒の机を向かい合わせにし、ワークシートを元にグループ学習する時間を入れている。また、毎回実験を行い、五感を刺激するような授業展開を心がけている。

 AO入試や推薦入試対策として、プレゼンテーションスキルの向上にも注力している。

 「現代社会や国語の授業とリンクし、調べたり、発表したりする機会を増やしています。ここ数年、学力的には難しい大学でもAOや推薦入試で合格するケースも少なくありません」と教務部長の鳥飼尊文先生。

 難関大学では、AOや推薦入試で入学した学生のほうが、学力の伸長が著しいという調査結果もあり、募集枠も増えている。そうした流れに迅速に対応し、生徒の希望する進路を実現させている。

 ICT設備も万全だ。全教室にプロジェクターを設置し、生徒用のiPadも用意。「ICTを活用することで生徒の理解度は格段に上がっています」と鳥飼先生。鳥飼先生の数学の授業では、二次関数のグラフの平行移動を動画で解説。生徒は板書だけではわかりにくかった二次関数の原理がすっきりと理解でき、動画を見せたときのほうがテストの点数もアップしたという。

 環境整備としては、シンボルとなる校門と門扉を新しく設置する予定。校舎も新棟が建設され、1階にはアドミッションセンターが入る。学校の顔となる場所にアドミッションセンターを置くことで、いつでも気軽に相談に来てもらえる環境を整える。

卒業後も学び、輝き続ける
それがStar from Shukusu

 淑徳巣鴨は全国大会やオリンピックでも輝かしい成績を残す生徒が多く、部活動が盛んな学校としても知られている。中・高全体で8割以上の生徒が部活動に所属。文武両立を実現している。

 「本校にはスポーツクラスはありませんが、難関大学に進学したのは水泳部や空手道部、剣道部、ギター部などで活躍していた生徒です。部活に所属している生徒ほど、勉強も頑張りますね」と鳥飼先生。

 同校の校訓は「感恩奉仕」。「人として生かされていることに感謝し、他者に尽くすことでその恩に報いよう」という大乗仏教の教えが、この四文字に込められている。

 「感恩奉仕」を軸に今、キーワードとして掲げているのは「Wish & Will」=「明日への願いと今日の誓い」だ。未来を想う意思(Wish)と、自分を律し学び続ける意志(Will)を持ち、将来の夢に向かって努力し続ける。そんな他者への思いやりにあふれたリーダーを育て、卒業後も輝き続ける「Star from Shukusu」として送り出している。

 
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