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中学・高校受験:学びネット

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実践女子学園中学校高等学校

 
  明治から続くグローバル教育のパイオニア
国際社会で活躍できる凜とした日本女性を育成
117年前の明治32年、校祖・下田歌子氏が女性の社会的自立を目指して開校した実践女子学園中学校高等学校。創立当時から海外に目を向け、グローバル教育において先進的な取り組みを続けている。一方、日本文化や礼法を通して、日本女性としての品格を磨く教育にも力を入れている。今年3月には理科と英語を融合した「サイエンス探究プロジェクト」の集大成として、海外名門大学で英語のプレゼンテーションを実施。伝統ある女子校のさらなる挑戦が続いている。

校 長: 嶋野 恵子
住 所: 〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
電 話: 03-3409-1771
交 通: JR、東京メトロ、東急、井の頭各線「渋谷」駅より徒歩10分、地下鉄「表参道」駅より徒歩12分
学生数: 中学校 807名
高等学校 790名 (2016.9.1現在)
ホームページ: http://hs.jissen.ac.jp

 

世界へ飛び出す実践女子!
海外名門大学でプレゼン

 「にほへ やしまの 外までも」。これは実践女子学園中学校高等学校の校歌の一節だ。創立者である下田歌子氏が作ったこの歌詞には、教え子たちを庭桜になぞらえ、その活躍が「日本の外にも広がってほしい」という思いが込められている。

 2016年3月、まさにそれを実現させる取り組みがアメリカで行われた。「サイエンス探究プロジェクト」の集大成「アメリカ西海岸研修プログラム」がそれだ。スタンフォード大学とカリフォルニア大学バークレー校を訪問し、大学の先生たちを前に生徒は研究成果を英語で発表。名門大学でのプレゼンテーションは初々しい桜の香りそのものだっただろう。

 同校では、一昨年から中3の希望者を対象に高レベルの理科授業「理科ゼミ」をスタート。「サイエンス探究プロジェクト」はそれをさらに発展させ、プレゼンテーション、オンライン英会話、海外研修の4つのプログラムを加えて昨年から始まったものだ。高1の希望者が参加し、1年かけて研究課題に取り組んで来た。

 広報部長の松下寿久先生は研修の成果について「英語での論文発表を体験したことで、探究をさらに深めたいと思うキッカケとなったことでしょう。帰国した生徒の内面には大きな変化が生まれていると思います」と話す。

 自分から考え、探究し、英語で発信する第一歩となったアメリカ西海岸研修プログラム。今後も英語と理科のコラボレーションという今回のような教科横断型の取り組みを充実させたいと同校では考えている。

日本人の誇りを持ち
グローバル社会で活躍

 国際学級「グローバルスタディーズクラス(GSC)」と一般学級の2つのコースを持つ同校。

 GSCでは朝礼と終礼は英語で行われ、音楽と美術の授業も英語。日常的に英語が飛び交う環境が用意されている。高1で全員がオーストラリア・アデレードの現地校に留学。総合学習の時間には世界的視野でキャリア設計を行うグローバルキャリアプログラムも行っている。

 GSCと一般学級はカリキュラムが異なるため別クラス編成だが、クラブ活動や行事は一緒だ。「GSCの生徒とは世界が違うと思っていた一般学級の生徒も、話してみると英語のバックグラウンドを持つだけで、対等の存在だということに気付きます。仲良く勉強を教え合う姿も見られますよ」と松下先生。

 同校は117年前の開校当時から国際社会で活躍できる人材の育成に力を注いできた、いわばグローバル教育のパイオニア。女性の地位がまだ低かった明治時代にあって、清国からも多くの女子留学生を受け入れ、国境を越えて女性の社会的自立に努めた歴史をもつ。

 同時に品格ある日本人女性の育成は使命と捉えている。自国の伝統文化を理解し身に付けることは、グローバル社会において不可欠との理念から、堅実で思いやりや感謝の心を持った女性の育成を目指し、礼法の授業の他、茶道、華道、箏曲などの実習を必修としている。

 英語力だけに頼らない、日本人としての誇りを持った国際人の育成が2つのクラス編成の相乗効果によって、GSCと一般学級という成果を上げている。

自分の社会的使命を
考えるキャリア教育

 人間力の育成を目指し、「キャリア教育」「感性表現教育」「グローバル教育」「学力改革」の4つの柱を融合させた教育を行っている同校。

 特にキャリア教育は中学から時間をかけて丁寧に行っている。

 中1では自分史を作成。校祖の下田歌子史についての調べ学習も行い、自分の生き方と重ね合わせる。中2では生き方学習や身近な人の職業調べを実施。さまざまな職業を知り、社会の仕組みを学ぶ。

 「自分の父親の職業は知っていても具体的にどんな仕事をしているか知らない生徒も多いですね。しかし、なぜこの職業を目指したのか、学生時代はどういう思いで勉強していたのかを聞くことによって、父親を尊敬しなおしたという声も多く聞きます」と松下先生。

 この他、職業体験やスペシャリストによるワークショップなどを経て、高1で作成するのがキャリアプラン「25年後の世界と私」だ。学んだことを生かし、社会のために自分は何ができるのか。世界や日本の社会問題についても考えながら、キャリアプランを作成する。中には途上国の劣悪な医療事情を知り、海外医療ボランティアに参加するため医師を目指す生徒も現れている。

 こうした生徒の夢の実現ため、教師は一丸となって学習指導に取り組んでいる。大学進学は人生の通過点に過ぎないが、夢を叶えるための大切なステップ。生徒の学力伸長のため、日々の授業の充実はもとより、朝7時20分からの早朝講座や放課後講座を実施。夏休みや冬休み中にも数多くの講座を用意している。

 「進路を自分で切り拓きたいという熱い思いを教師が受け止め、それに応えるべく最善を尽くします。この姿勢が大学入試においても良い結果を生んでいるのだと思います」と松下先生。

 2016年春の合格実績は国公立12名、早慶上理ICUが63名、GMARCH168名と上昇傾向が続いている。近年は理系希望者も増加傾向にあり、現在は理系進学者は約30%だ。さらに海外大学志向も高まっており、ブリティッシュコロンビア大学、マギル大学といったカナダのトップ大学への合格者も出ている。

 
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