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中学・高校受験:学びネット

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二松學舍大学附属高等学校

 
  道徳心ある人材育成と学力向上の両輪で
偏差値55から中堅・難関大学を狙う
東京の中枢といえる千代田区に位置し、皇居や千鳥ヶ淵にも近い素晴らしいロケーションにある二松學舍大学附属高等学校。周辺には国立劇場や北の丸公園など、歴史や文化を感じる施設も数多く点在。67年の歴史を持つ穏やかな校風で知られている。今年、新校長として本城 学校長が就任。論語教育に代表される人間教育とともに、基礎学力の定着に注力してきた学校改革を一層押し進めていく。今年からニュージーランドへの海外ホームステイもスタート。グローバル教育も推進していく。

校 長: 本城 学
住 所: 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-1-32
電 話: 03-3261-9288
交 通: 東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅下車徒歩6分、JR線・地下鉄「市ヶ谷」駅「飯田橋」駅徒歩15分
学生数: 755名 (2016.9.1現在)
ホームページ: http://www.nishogakusha-highschool.ac.jp

 

新校長の抱負
社会の牽引役となる人材を

 今年4月、二松學舍大学附属高等学校の新校長となった本城校長。

 「建学の精神を大切に、道徳心を持った人間教育を学校運営の柱にしていきたいと考えています。もう1つの柱は学力向上です。学校法人全体としてもレベルアップを図る中で、本校も社会の中で牽引役となっていけるような人材を育てたいと思っています」と抱負を語る。

 二松學舍を開校するにあたり、創設者の三島中州が掲げたのは「知行合一」と「温故知新」という2つの言葉。これらは「自ら考え行動できる能力を鍛え、社会のために貢献する人物を養成する」という意味が込められている。また、校訓には「仁愛」「正義」「弘毅」「誠実」の4つを制定。誠意と思いやりがあり、道義をわきまえ、強い意志を持った人間を育てる人間教育を目指している。

 同校の特色の1つが「論語教育」だ。3年間論語を勉強し、それを現代社会でどう生かすことができるかというところまで掘り下げていく。「論語の学習によって、思いやりの心が自然に身に付いていると感じています。生徒が自分の好きな章句を暗唱している姿も見かけますよ」と本城校長。論語教育の成果がこんなシーンにも現れている。同校では、学年ごとに靖国神社、千鳥ヶ淵、九段下駅の周辺の清掃を毎月のように行っている。この活動に1学年250名中、半数以上の生徒が進んで参加。生徒の社会奉仕の意識は高い。

 本城校長は「前任の松葉幸男校長が行った学校改革を安定させていくのが、今の私のミッションだと思っています」と語る。校長就任後には全教員の授業を、机を並べて、生徒目線で見学した。

 「本校の生徒は大変真面目で授業態度はいいのですが、その分、受け身なところが見られました。今後は生徒がもっと能動的に学習できるよう、活動的な指導方法を取り入れたいと考えています」

初のNZ語学研修で英会話
特別講座「学舎(まなびや)」

 今年初めて約2週間の「ニュージーランドホームステイ語学研修」を行った同校。全学年の希望者が対象で参加したのは25名。午前中は語学学校で英語の授業を受け、午後は博物館見学やアクティビティにも挑戦。また現地校を訪れ、日本文化の紹介も行った。桃太郎の紙芝居を披露するグループ、けん玉やあやとり、折り紙といった日本の伝統的な遊びを紹介するグループなどがあり、現地の高校生と交流するうちに自然と英語で会話ができるようになっていった。

 「日本の文化や歴史をきちんと発信できてこそのグローバル化です。生徒には異文化を肌で感じて、人間的にも大きく育ってくれることを楽しみにしています」と本城先生は期待を寄せる。

 上位難関大学を目指す特進コースと、二松學舍大学を含む適性に合った大学を目指す進学コースがある同校。平日の放課後には「学舎(まなびや)」と名付けた特別講座を実施している。これは予備校講師を招き、大学受験向けに英・数・国の指導をしてもらうもので、高2の2学期から参加できる。

 苦手科目のある高1には1学期に補講を行う。入学前にテストを実施し、中学での学び残しがあった生徒を対象に英・数・国を指導。1学期中に遅れを取り戻すことで、全員が同じスタートラインに立つことができる。

 夏休みには6日間の夏期講習も実施。主要5教科で34講座用意している。この他「夏の私塾」も開塾。これは夏休み中5教科の先生が学校に常駐。先生のいる時間に合わせ、生徒が自由に質問に行けるようにしている。夏休みの終盤には勉強合宿、春休みには4技能の向上を目指した英語合宿も行っている。

 日頃から各種検定の受験も推奨。「検定は一過性の知識ではないので、級を取得することは本当の実力になっていると思います」と本城校長は話す。

 こうした取り組み全般がうまく機能し、大学進学実績にも手応えを感じている。この春には東京理科大に3名、GMARCHに10名、日東駒専には74名が合格。「平均的な偏差値で入学してきた生徒が10以上もアップして難関大学に合格するケースも増えています。本校でしっかり勉強をすれば、こうした大学に行けるという気持ちになれることが良い効果を生んでいます」。

野球部の活躍で全校が一体に
母校愛や絆が強まる

 二松學舍といえば、東京屈指の実力を持つ野球部が有名だ。この夏の全国高等学校野球選手権大会では東東京大会の準決勝で破れてしまったが、常に甲子園が狙える実力を持っている。本城校長は赴任したとき、部員たちの謙虚で感謝の気持ちを忘れない姿に驚いた。

 「人間教育が行き届いているのでしょう。こんなに爽やかな高校球児がいるのかと、本当に感動しました」

 高1の宿泊研修で言われなくても食事の後片付けを手伝っていたのは野球部部員だった。朝早く来てエントランスホールを清掃したり、登校時に校門に立って挨拶をしたりと、応援してもらう人間は普段どのような心がけが必要なのか、監督の指導が生徒に行き届いている。

 「強いだけではない野球部を生徒全員が誇らしく思っています。生徒が肩を組んで校歌を歌って応援する姿に私も胸に迫るものを感じました。野球部のおかげで母校愛が強まっています」

 緑の多い恵まれた環境にあり、上位大学への進学できるシステムも整っている同校。母校愛はこのアットホームな温かい校風の中でも育まれている。

 
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