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中学・高校受験:学びネット

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青稜中学校・高等学校

 
  国公立44名、早慶上理ICU107名
厚い信頼感を原動力に現役合格8割超!
自由でのびやかな、生徒が創る学校へ
「本校のすべてを見ていただきたい。学校は生徒たちのもの。誇れるものは生徒だけです」。今春の大学進学実績は現役合格率8割超、44名が国公立大学に合格。新校舎での質の高い授業、豊富な講座、きめ細かな個別対応や進路指導に加え、海外英語研修プログラムも多様なコンテンツを整えた。それでもなお「世の中の変化が激しい時代で、自分たちが変化しないのは退化」という。その「自分たち」とは一体誰を指すのか。青稜中学校・高等学校を創る当事者たちの最前線を伝える。

校 長: 平野 敏政
住 所: 〒142-8550 東京都品川区二葉1-6-6
電 話: 03-3782-1502
交 通: 東急大井町線「下神明」徒歩1分、JR京浜東北線「大井町」徒歩7分、JR須賀線「西大井」徒歩10分、りんかい線「大井町」徒歩7分
学生数: 中学校 407名
高等学校 1,185名 (2016.7.1現在)
ホームページ: http://www.seiryo-js.ed.jp

 

「面倒見が良い学校」の
生徒が生き生きする理由

 「『教員の面倒見が良い、生徒がのびのびしている』校風が、板についた感じです。自然体で学校生活する中で、目的意識を持って実力をつけて、最終的に結果を出せる土壌が青稜にはある、という評価のされ方も、虚像ではなく、現実になってきた実感があります」

 伊東充生徒募集対策部長はそう語る。昨年度の中学校入試は5回実施で志願者1,981人、受験者1,252人を集めた。2月1日の午前入試の倍率は一昨年の2倍に伸び、「同校が第一志望の受験生が増加したのでは?」と聞いてみる。

 「『上位校にも果敢にチャレンジしてください』と言い続けているので、実際の志望順位はわかりません。でも『青稜が大好き』というファンとの対話も大切にしたい」という思いから、今年度入試は2月1日・2日の4回入試を決定した。変更の背景は2月4日の5回目に「青稜を受け続けた受験生が合格を占める」現状があり、早目に合格を出して受験生の精神的・経済的負担を減らしたいとのこと。

 ファンが増え続ける要因は、同校の大学進学実績の高さにあることは間違いない。今春は医学部医学科に現役で5名合格(うち2名は国公立)、現役合格率も8割を超えた。

 「面倒見が良い学校、と言われますが、その実態は『コミュニケーションの時間の多さと深さ』です。“本心から望む第一志望校にきっちり行くんだ”という教員と生徒の明確な意志の賜物。最近は、明るく前向きな入学生、安心して素直に『こっちを向いてくれる子』が増えました。学習面でもそれ以外でも、家族のような深い信頼関係が築ける。それがすべての原動力です」

生徒と教員がもがき合って
創る学校、それが「青稜」

 昨年、新校舎を得た青稜で始まったのが「生物室のジャングル化計画」だ。楽しくなければ学校じゃない、ワクワクすることを理科から発信しようと、現在50種類を越える動物を自然科学部が飼育する。専門家の指導を仰ぎながら約1年、設備のメンテナンスも生徒自身が行うまでに。教員は生徒の発想や希望を引き出し、話し合いながら、できることを判断しつつ挑戦もさせてきた。理科担当の伊東対策部長は、生徒のポテンシャルの高さに驚いている。

 「毎日欠かせない哺乳類の飼育も、爬虫類の扱いも慣れ方が尋常じゃなく早い。課題をどんどんクリアして、3年後の予想図を半年で完成させてしまいました(笑)。可能性が広がると、生徒自ら考え、動いて急速に成長する。彼らに触発された大勢の生徒が生物室に入り浸り、生き物を愛でてくれます」

 中学校の体育祭も生徒主導の運営が昨年から始まった。先輩の後ろ姿を見ながら「自分たちもこんな体育祭をやらなければ」と自覚を高めてきた今年の中3生。先輩の進め方を踏襲しつつ、次の動きを読める、求心力が育ってきている、と伊東対策部長は目を細める。

 「中3がすごく張り切って盛り上げています。ここ数年、本校の生徒像は圧倒的に変わりました。『自分たちの学校の色』を作り始めている。基本は素直なので、困ったらすぐ相談しにくるところは変わりませんが、こちらからボール(動機づけ)を上手く投げて好奇心をくすぐると、教員が想像しない豪速球が返ってくる。すごく面白いです」

 生徒の生き生きとした姿こそが「いま」の青稜最大の魅力として、受験生家族や近隣の人々に浸透し始めている手応えを、伊東対策部長は感じている。

「帰国生入試」高校にも新設
青稜スタイルで国際化に挑む

 「新校舎の中心・アトリウムを国際色豊かな、経歴のさまざまな生徒でごった返す空間にしていきたい」と、今年、高校に帰国生入試枠を新設する。併願優遇など一般入試と同じ優遇・出題レベル・面接なしの3教科入試だ。

 「本校では帰国生の『経験』を買いたいんです。英語力は入試でも入学後も問いません。他の生徒と同様に、国内の大学への進学指導を行います」

 「特別視されたくない」帰国子女が、昨年新設した中学校の帰国生入試に相当数集まったという。伊東対策部長は、青稜の国際教育のテーマをこう語る。

 「語学力以上に、異なる文化や考え方への順応性を高めたい。異質なものに対し、構えない、拒絶しない、余裕を持てる器を身に付けることで、自分自身の特性が見えてくると思うんです」

 多様な英語研修プログラムが整い、中2・中3・高1対象「セブ島英語研修(3週間)」、高1・高2対象「イギリス英語研修(2週間)」、「カナダ・オーストラリア短期留学(2ヵ月)」はセレクションを行うほど多くの希望者を集める。

 創立78周年、共学化から20年。良くも悪くも「これをせねばならない」伝統が本校にはない、と言い切る。

 「決まった形のない学校像を、教員と生徒が一緒にゼロから創り続けてきました。『経験』と『発想力』で対等に話し合える校風が最初からあるのは偶然の奇跡。職員室や教室で誰かが『こうしたい』と言ったら『説明できる意味』が必要で、やると決まれば全員総出で足りない部分を補う。教員も生徒も人間の『素』の部分でぶつかってモノを考えてきました。『素』で創り合う信頼関係だから深く、強いつながりです」

 まさに学校生活そのものが「アクティブ・ラーニング」になっていますね、と伊東対策部長は笑った。

 
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