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中学・高校受験:学びネット

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駒込中学校・高等学校

 
  日本のオーソドックスな
学校スタイルはとりません!
駒込学園が今年も絶好調だ。説明会などで訴え続けてきた『未来投資型教育』に関心を寄せた層が広がり、新入生がバブル的な集まりを見せた。「21世紀ICTミレニアム改革」では真のグローバル教育を具現化するためのアクティブ・ラーニング+ICT授業を実践。スピード感あふれる取り組みの中、河合孝允校長が平然と言い放ったのは「これまでの日本のオーソドックスな学校スタイルから、生徒個々のニーズに応えながら、自学自習体制の学校にしていきます。この価値観を導入しないと、日本の学校は変わらないですよ!」。

校 長: 河合 孝允
住 所: 〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25
電 話: 03-3828-4141
交 通: 都営三田線「白山」駅徒歩7分/東京メトロ南北線「本駒込」駅徒歩5分/東京メトロ千代田線「千駄木」駅徒歩7分/都バス池袋−草63−浅草寿町「駒込千駄木町」下車(正門前)
学生数: 中学校 289名
高等学校 1,292名 (2016.7.1現在)
ホームページ: http://www.komagome.ed.jp/

 

未来投資型教育に大喝采
今までにない受験層へ広がる

 今年、駒込の強さを見せ付けたのは入試結果だ。過去10年間では最高の数字とのことで、中学は3クラス102名の入学、高校は本来8クラス体制だが、4クラス増の12クラス506名の入学者となった。キャンパス内に新しい教室が増築されたほどだ。

 これらの突出した人気の要因はどこにあるのか。生徒募集への対策として練りこまれた広報戦略はもちろんだろうが、駒込が今後目指す教育「未来投資型教育」に集約されるようだ。

 「コンピュータを一元管理した者が世界を席巻し、国家予算に匹敵するような巨大な富を持ち、かたや後進国の人々はスラム街化し、悲惨な状況に追いやられています。日本はといえば、どんどんアジア資本が入り込み、大企業といえども買い取られていきますよ。そういう世界の現実をリアルタイムでスピーディーに正確に把握できる生徒、世界と対峙できる青年を育成することが、グローバル教育ではないでしょうか」

 河合校長は30年先の受験生たちの人生を見据え、「本校に来ていただくということは、常に課題意識を持つ、21世紀型のわが子を作り上げるということです」と「未来投資型教育」を保護者に訴え続けてきた。入試前の1,000人規模の説明会では、河合校長のこれらの訴えに共鳴する親たちが大喝采を送る。そして、これまでにない受験層が大きく動き、受験につながったのだ。

 すでに内閣府が発表したシミュレーションによると、20年から30年後の日本では週当たりの労働時間が今の40時間労働が15時間労働になるといわれ、今ある職業の65%〜90%が消失するとも予測されている。産業界の製造ラインはすべて知能ロボットが代行していくことになる。言い換えれば、労働市場から大量の失業者が出るのである。駒込の未来投資型教育は日本の未来にとっても急務といえる。

徹底した情報開示に塾も応援
驚異的な歩留まり率

 「多くの入学者がありました」という報告だけでは終わらないのが駒込だ。

 例年4月にどこよりも早く塾対象の入試報告会を開催する同校だが、配布される資料が絶品なのだ。学力の優秀な生徒が入学していることがひと目でわかるように、すべて数字で紹介されている。高校受験生全員の偏差値が上位75から下位50までの分布図や公私立の併願者パターン(例えば、偏差値78の開成)、公立の中高一貫校併願パターン(偏差値75の小石川)、中学校時の5段階評価も3科・5科・9科と全員の数字が表示されている。中でもオール5の生徒の入学者数も公表するという徹底振りだ。

 さらに1都3県の入試の第一人者たち(安田教育研究所や大学通信など)7人が、駒込のために作成した入試情報「28年度入試はどう動いたか!」という貴重な資料も配布される。こういった決して他校にはできない情報提供は、塾関係者を引き寄せ、毎年500人近くの塾長らが参加してくる。評判が評判を呼び、『駒込を応援しよう、生徒を送ってみよう』となるのは当然のことだろう。

 入学者が増えた要因の一つには、歩留まり率が40%近くに跳ね上がったことにもある。昨年が27%前後だから驚異的な数字だといえる。

先生も絶句、偏差値70の壁
特色あるカリキュラムに飛び級

 さて、今年度始動した高校の国際教養コースは、3科15(オール5)のハイレベルな入試となり、30名学級でスタートしている。英検準2級以上取得者で「英・国・社」の3科目入試だ。東京私学の「英・国・数」が多い中、社会を受験科目にした切り口が注目され、受験層の裾野が広がった。

 「“これが偏差値70を越えるということか”と、先生方はレベルの高さに絶句していますよ(笑)。子どもたちの認識力のスピード感や深さは、これまでの駒込の生徒にはありえない次元のことを平気でやってしまう」とは河合校長の感想だ。

 英語入試を取り入れた、中学のスーパーアドバンスコースも英検3級、中には準2級の生徒たちが、特色あるカリキュラムで学んでいる。英語の授業ではオールイングリッシュのイマージョン授業を実践しているが、中1生が中2生のハイレベルクラスに入るという、“飛び級”も導入している。中3までに全員に準2級を取らせるのが方針だ。

 「ABCから入る子と準2級の子が一緒にやっても意味がないですよ。お互いに満足感を与えてやれない。先般より、文科省は中高一貫校として特色ある授業を奨励しています。先取りをすることで、空いた高校の授業に別のものを投入することができる。それができるということは、日本のオーソドックスな学校スタイルを駒込はとらないということです」

 そしてICT授業では、今年入学した中・高新入生608名全員に整備されたWi-Fi環境の元、タブレットを持たせ、電子黒板、プロジェクターを駆使した授業が実践されている。ICT授業を実践することで、これまでの受動的学習からあらかじめ学習をしたうえで授業に望み、主体的にディスカッションやグループワークに参加していくという授業スタイルにシフトしていくことができる。つまりアクティブ・ラーニングを可能にした。

 河合校長はこれからのビジョンを語る。

 「3年計画で旧帝大を狙わせます。そのために新たに理系先進コースも設置しました。今までは、仏教の学校ですから、子どもたちの最良の進学先を保障してあげるということで進んできました。今後は生徒一人ひとりの希望を最初からきちっと決めていきます。超難関国公立合格50名が指標です。そこまでいくと、ようやく進学校として一定の安定感がもらえると思っています」

 

 
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