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中学・高校受験:学びネット

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早稲田大学本庄高等学院

 
  興味ある学問に打ち込み
人間や生き方を学び
多様な価値観を涵養する3年間
全国そして海外から多様な個性とチャレンジ精神を持った若者が集結する早稲田大学本庄高等学院。生徒たちが互いの価値観を認め合い切磋琢磨しながら、本当にやりたいことに打ち込める3年間を過ごしている。自由な校風の下、自らを律し、生き方や人間を学ぶ高校時代。先輩2人にはどのような学校時代を過ごしたかインタビューするとともに、同校が目指す「心身ともにたくましい生徒」の育成現場に迫る。

学院長: 吉田 茂
住 所: 〒367-0032 埼玉県本庄市栗崎239-3
電 話: 0495-21-2400
交 通: JR上越・北陸新幹線「本庄早稲田」駅から徒歩13分、またはJR高崎s「本庄」駅、東武鉄道、秩父鉄道「寄居」駅からスクールバス
学生数: 1,044名 (2016.7.1現在)
ホームページ: http://waseda-honjo.jp/

 

多様な研修・交流プログラムや卒論で
現代社会を生きぬく力を習得

 「高校の3年間は、自分のやりたいことに思い切り取り組んでほしい。大学受験の勉強がない分、人生の勉強をしてほしいと思っています」

 そう力強く語るのは生徒担当教務主任の棚橋知之先生だ。

 進学条件を満たした生徒は全員早稲田大学に進学できる同校。開校以来「学問を学び人間を学ぶ」「生き方を学び自由を学ぶ」ということを大切に培ってきた。

 生徒がやりたいことを見つけ打ち込める環境として、専門分野の豊富な知識を持つ教員による授業、思い切り部活動ができる緑豊かなキャンパスを用意。さらに数多くの研修・交流プログラムを提供している。

 「年度初めにプログラム一覧を渡し、生徒は関心のあるものに自由に応募できます。こうしたプログラムを通して、他者の幸せを喜びと感じ、生きがいとする人間になってほしいと私たちは考えています」(棚橋先生)。

 本庄市の藤田小学校との河川調査など、地域と連携したプロジェクトを行う一方、シンガポールをはじめ、アジアの高校と相互訪問や共同研究も行っている。地域交流から国際交流までプログラムは多種多様だ。

 生徒の間で引き継がれていく研究も多く、桑の葉の中に植物の宝石「プラントオパール」を発見した論文が海外専門誌に掲載されたり、海底の放射線を調べる無人型潜水機を開発し、JSEC(高校生科学技術チャレンジ)で入賞を果たしたりしている。

 「たとえ、こうした活躍がなくても、高校生活にどんな意味があるのか考え、自分を律していけるようになることが大切です」と棚橋先生。学ぶことに意味を見出せない生徒がいたら『まず自分で考えなさい』と伝える。先に教員が答えを出すことはしない。「自ら学び、自ら問う」ことが学習姿勢の基本だ。

 3年間の集大成として、全生徒は卒業論文に取り組む。問題を発見し、解決方法を考え、研究成果を人に伝えられるようにまとめる。卒業論文を通じて、現代社会を生きぬく力の習得ができる。

 「卒論によって、生徒たちは学問に対して諦めないことを学びます。粘り強く、やりたいことに突き進む原体験となるのがこの卒論です」

 全国や海外からも個性豊かな生徒が集まっていることも生徒の視野を広げ、高い目標を掲げるきっかけとなっている。濃密な3年間で生徒は心身ともにたくましく成長していく。

価値観の形成は高校時代
得たものは一生の友と恩師との出会い

 同校を卒業し、自分の選んだ道を力強く進んでいる先輩たちがいる。

 「大学の学部や就職先選びまで、自分の価値観を形成してくれたのが高校時代です」。そう話すのは、現在、政府系金融機関に勤務する向畑有真さんだ。

 向畑さんは本庄高等学院に在学中、SSHプログラムの小笠原研修に参加。絶滅危惧種の“オガサワラグワ”(桑)の調査を行い、人間の影響により自然破壊が進んでいることを目の当たりにした。早稲田大学政治経済学部へ進学後は、人口40名程度の過疎化に悩む沖縄離島の島おこしボランティアにも参加。

 「こうした活動を続けるうちに、日本国内で地域振興に関わりたいという思いが芽生え、地域を支える中小企業にも融資や投資をしている同金融機関への就職を決めました」

 現在、早稲田大学創造理工学部経営システム工学科2年に在籍している西村祐樹さんは4〜15歳までアメリカのカリフォルニア州に在住。高校入学時に帰国し、同校へ進学した。

 「アメリカの学校では必ず宿題が出ていました。本庄高等学院に入学したらすごい量の宿題が出るのだろうと思っていたら、ほとんどなくて驚きました。自分で考えて復習するのは初めての挑戦でした」と話す。野球部に入部し、甲子園を目指して練習するのも新鮮だった。

 「野球部員は帰宅時、自転車で大久保山を登ってから帰るというルールがありました。当時はつらかったですが、今となっては仲間と一緒に帰ることができたいい想い出です」

 同校で得た何ものにも代え難いものは「高校時代の友人とお世話になった先生との関係」と向畑さん。

 「さまざまな会社で働いている友人から刺激をもらっています。あんなに頑張っているのだから、私もぬくぬくしていられないと思いますし、違う業界の友人の話はとても勉強になります」

 「平和教育」を高校の卒論テーマにした向畑さん。当時の担当教員は、広島に足を運んで、向畑さんの論文の説得力を実感したという。

 「その報告をいただいたときは本当に嬉しかったです。先生には大学の卒論『離島の観光振興』も学士修了の報告も兼ねて読んでいただきました」

 西村さんも「高校、大学と一緒に過ごし、一生の友達ができたことが一番良かったです」と話す。現在、経営システム工学を学んでいる西村さんは将来独立し、起業することが夢だ。

 最後に先輩二人から受験生にエールをもらった。

 「大学受験にとらわれず、興味のあることを勉強できるのは、すごく魅力的です。私はα選抜(自己推薦入学試験)で受験しましたが、英検の資格と環境問題に興味があることをアピールしました」と向畑さん。

 I選抜(帰国生自己推薦入学試験)で入学した西村さんは「受験勉強は固いイメージがありますが、本庄高等学院の自由な環境で学びたいと思うのなら、ぜひチャレンジしてほしいと思います」と話した。

 

 
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