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中学・高校受験:学びネット

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早稲田摂陵中学校・高等学校

 
  中学コース制導入を含む
『早摂プロジェクト』開始に注目!
さまざまなプログラムを導入し、生徒の人間力と成績向上に力を尽くしている早稲田摂陵中学校・高等学校。難関国公立・私立大への合格実績はもちろん、早稲田大学には40人の推薦枠があり、そのため、早稲田大学を目指す多くの生徒が関東や他地域からも集まっている。来年度からは中学コース制導入を含む学校改革『早摂プロジェクト』を開始。数年後にやってくる大学入試改革を見据え、変化の早い時代の流れに対応できるシステムの構築を進めていく。

校 長: 堀 龍兒
住 所: 〒567-0051 大阪府茨木市宿久庄7丁目20-1
電 話: 072-643-6363
交 通: 阪急京都線「茨木市」駅よりスクールバス約25分・千里線「北千里」駅よりスクールバス約15分・「石橋」駅よりスクールバス約25分、北大阪急行・大阪モノレール「千里中央」駅よりスクールバス約20分、JR東海道線「茨木」駅よりスクールバス約20分、大阪モノレール「彩都西」駅より徒歩15分
学生数: 中学校 104名
高等学校 944名 (2015.9.1現在)
ホームページ: http://www.waseda-setsuryo.ed.jp/

 

物事を主体的に考える時期を早める
中学に2コース開設

 平成21年より早稲田大学の系属校となった早稲田摂陵中学校・高等学校。創立53年を迎える今では、早稲田大学や国公立大学、難関私大など、生徒の希望に沿った進学実績を上げている。

 ただし、他の私学同様、6年後に控えた大学入試改革に対応するためのカリキュラム改編は現在進行中だが、そのひとつとして、来年度からは中学校にコース制を導入することになった。

 中高6年制を2年ごとに分け、中学1・2年は第一期として全員1コースで基礎基本の学力を身に付ける。中学3年と高校1年が第二期、この時期からS特進と特進の2コース制が導入される。S特進コースは難関国公立や早稲田をはじめとした難関私立一般入試を目指し、特進コースでは関関同立やGMARCH、国公立、早稲田大学推薦を目指す。中学3年の時期に進学先を選択させるのはまだ早いという意見もないわけではないが、これについて入試広報部の矢萩雅英係長はこう語る。

 「発達心理学の考え方では、自分の進路を考えて、文系・理系を決める時期はほぼ中学2年くらいの年齢と言われます。進学希望先のアドミッションポリシーをしっかりと把握し、自分が将来どういう分野で活躍したいか、そのためにどのような進学先を選ぶかを考えさせて、2つのコースから進路を選択させるのには、中3でも早くはないと考えます」

 高校5年生(高校2年生)になる第三期はさらに細分化。ほぼ全員が理系クラス・文理クラス・文系クラスで分かれるスーパー特進コースに進むが、特に難関国公立を目指すS特進コースの生徒は、スーパー特進コース内に設けられた『スーパー特進選抜』という特別クラスに編入することが多い。もちろん、特進コースの生徒も成績によっては、この選抜クラス編入が可能である。

 「このコース編成は、数年後の大学入試改革がどのようになっていくのかを見ながら、来年度以降、随時変化する可能性もあります。おそらく新しい大学入試では、5教科を中心とした成績や偏差値だけでなく、生徒の生きる力も同様に重視されるでしょう。それに合わせて、私学側も今後は指導方法やカリキュラムを変えていかなければなりませんから」

 この変革を教学プロジェクトとし、その他にも学校評価や保護者の意見を集めて、学校運営に反映していく保護者会プロデュース、今後、学校を支える20〜30代の職員を育てる若手育成プロジェクトなどを含めた『早摂プロジェクト』を実践。新大学入試だけでなく、生徒の将来にも反映できるよう、早稲田摂陵の教育は変化を続けていく。

有名予備校と提携した取り組みや寮で
関東圏からの入学生を合格に導く

 高校からの外部入学生は普通科2コース制。難関国公立と早稲田一般入試に合格できる力を付ける普通科Bと、国公立・関関同立、GMARCHなどの有名私大への合格を目指す普通科Aに分かれる。2年進級時にはA・B各々を文理で分け、3年では国公立文理と私立文理とさらに細分化されるが、進級時には本人の学力や希望などをもとに総合的に判断し、クラス間で生徒の入れ替えが行われる場合もある。

 一方、志望校をランクアップできる学力向上への取り組み『学力向上プロジェクト』も実践されている。英語教育の充実や小テストの毎朝実施以外にも、オプションではあるが、有名予備校の講師による校内予備校や、クラブ生の学習機会を保全するクラブ個別なども設定。行き届いた指導で生徒の志望校ランクアップや合格を目指していく。

 こういった細やかな指導や、早稲田大学への合格率の高さから、関東圏から早稲田大学合格を目指すために早稲田摂陵に進学を希望する生徒も多い。家から通うには遠過ぎるが、それでも入学したいという生徒に、早稲田摂陵では寮を完備して対応している。

 新清和寮と名付けられた寮では、家具が設置された中学入学者には4人が入室できる部屋、高校からの入学者は個室を多数用意。管理は学校法人だが、寮長や寮母、食事の支度などは企業に委託し、自主学習のフォローには学習塾を導入している。高校の寮生は学校の自習室を使って勉強するが、中学生は夜遅くなってしまうことを考慮して、寮の自習スペースなどで勉強するためである。

 「入寮にはいくつかの条件があります。あいさつやルールを守るなどの5つの基本的な生活面での条件がほとんどで、高校からの入学生はこの条件をすべてクリアできる人が入寮を許可されます。中学からの場合はひとつでも条件をクリアしていれば入寮可能ですが、高校入学前には努力してすべてできるようになるのが目標です」

 また、高校からの入学生は、希望によって吹奏楽コースへの入学も可能である。世界で初めてステージマーチングを披露した阪急少年音楽隊がもとになっている吹奏楽コースは、普通科Aクラスに属し、日本を代表する講師陣による指導を受けられる。

 関東圏からの入学希望生には、早稲田大学の早稲田キャンパスや所沢キャンパスでの入学試験も実施しており、受験のためにわざわざ来阪する必要がない。またオープンスクールも複数回開催され、受験生や保護者が毎回多く参加している。

※吹奏楽コースは寮生活を許可していません。

 
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