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中学・高校受験:学びネット

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日本大学第三中学校・高等学校

 
  教育環境の進化が豊な人間性を育み
高い教育目標を実現
2009年の創立80周年を機に記念事業に取り組み、さらに100周年に向けてスタートを切った日本大学第三中学校・高等学校。その歴史は着々と刻まれ、創立から変わらぬ校訓の「明るく、正しく、強く」は在校生や卒業生の座標軸となっている。
すでに記念事業のハード面の改革は中央棟をはじめ、施設の増改築が順次行われ、女子部室棟の完成をもってすべて完了した。教育環境の「進化」とともに生徒たちは教育の3本柱である勉強・部活・行事で、さまざまな経験を通して人間性を育んでいる。日大三中・三高の今を取材した。

校 長: 石島 広之
住 所: 〒194-0203 東京都町田市図師町11-2375
電 話: 042-789-5535
交 通: 京王相模線・小田急多摩線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅から直行バス約15分/小田急線「町田」駅から急行バス約20分/JR横浜線「淵野辺」駅から直行バス約13分
学生数: 中学校 738名
高等学校 1,074名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.nichidai3.ed.jp/

 

教育の3本柱
「勉強・部活・行事」が
施設として具現化

 日本大学第三中学校・高等学校のキャンパスは自然豊かな多摩丘陵の一角にある。広さ15万u・東京ドーム3個分はあるという。80周年記念事業の一環である施設の増改築も完了し、生徒たちは最新の教育環境のもとで勉学や部活に励んでいる。

 「記念事業のテーマは“進化”」だと話す広報部主任の佐々木祐輔先生。まず「学習活動の進化」を目指したのが中央棟。生徒たちの幅広い興味関心を引くために、図書室や選択教室を拡充・充実させている。

 「2倍の広さに、約3万冊の蔵書が電子管理されています。グループスタディやインターネット閲覧も可能になりました。自習席も約150席に増加しましたので、テスト前や大学入試を意識した高校生はよく使っています」。その他、生徒が自習できる学習室も4つあり、生徒の学びへの意欲はさらに増したようだ。

 生徒の夢をサポートする進路学習室や面談スペースも充実。進路学習室は昼休みと放課後は毎日、開放されている。情報の収集や進路の先生と個別に相談もできる。

 「職員室は自由に出入りすることができ、朝、休み時間、昼休み、放課後などいつも生徒がたくさん来ています」というのは、広報部の榎本俊介先生。個別の相談や日常的な補習など、職員室は毎日活気にあふれているようだ。

 一方、「スポーツの進化」をテーマとした体育施設・室内温水プールは自然光を取り入れた明るく開放感のあるプールとなっている。

 「第二体育館の明るいドーム屋根は東京ドームと同じ作りです。周囲をガラス張りにしたバスケットやバレーのコートが2面取れるパラソルドーム型です」(佐々木先生)

 さすがにスポーツクラスや強豪揃いの部活がある学校だけのことはある。さらに女子部室棟は、全体が白で統一され清潔感のある部室となっている。1階には購買の「サンカフェ」があり、文房具や軽食、書籍も買うことができ女子には人気だ。

先進の教育システムが
大学合格実績に貢献

 教育環境が整備され、さらなる教育目標を実現するために石島校長は次のように言う。「教育の三本柱である勉強・部活動・行事を全面的に打ち立てることで、目標に到達することが可能であると考えています」。

 校長曰く「部活に青春を燃やし、毎月の行事に積極的に参加することで、生徒たちは社会で求められる教養や困難に立ち向かう体力や精神力、集団での社会性や協調性が身に付くのではないか。それはしいては高い目標を設定し、そこに到達しようとするチャレンジ精神が備わっていくのだと確信している」。

 三本柱の一つ「勉強」には先進的な教育システムが導入されている。中学では基礎学力の修得に重点を置き、先取り学習は行わない。ただ、必要に応じて授業以外にも習熟度別の講習や補習を実施。また、数学の授業では週1回、3人の教員によるチーム・ティーチング方式の授業が行われている。より確実に学力が定着するための工夫で、本校ならではのものだ。

 「校長が数学科の教科主任をしていた頃に考えられたのです。生徒たちの数学への苦手意識を変えたいという願いがきっかけとなっており、結果的に数学が好きになった生徒が増えましたね」と佐々木先生は振り返る。その結果、9割の生徒が中3で数検3級を取得している。

 高校では日本大学・他大学を目指す普通クラス、理数系国公立・難関私大、医科歯科系を目指す特進クラス、3つのクラブ(硬式野球・アメフト・柔道)が所属するスポーツクラスとそれぞれの目標が実現できる体制が整っている。普通クラスでは2年次で適正に応じて、文科と理科コースを選択。3年次になると、日本大学への進学を基本に考えるT類と他大学への進学を中心に考えるU類にさらに分かれ、進学目標に合わせて、主体的に学習できる。

 26年度の大学進学率は89%と、昨年よりも2ポイント上昇。今後も上昇が期待される。日本大学への進学者は約3割だが、その他の主な大学への合格実績を見ると、昨年と比較して伸びは顕著だ。国公立10名→17名、早慶上理ICU19名→22名、GMARCH94名→124名。

 同校は、生徒と教師の距離が近く、何でも相談できる雰囲気から、教師と生徒の二人三脚で学力を伸ばす生徒が多い。塾に行かなくても、学校の教員を上手に活用し、国公立や早慶などの難関校に合格者を輩出している。

文武両道で
正義を貫く強い意志に

 同校を紹介する上で、忘れてはならないのが部活動だ。加入率は約90%と非常に高く、運動系も文化系も6年間を通して在籍する生徒が多い。新しい目標を見つけ、良き仲間との出会いは、生涯の友へとつながっている。また、部員たちをサポートし、中には指導者ライセンスを取得する熱心な先生が多いのも同校の特徴だろう。

 「中高一緒に活動する部活も多く、異年齢集団の中で自然に社会性を身に付けられるのも、部活の良いところ」と石島校長はいう。

 しかし、部活動を続けていく上で「勉強第一」という学校方針があり、宿題の未提出や授業外の補習に指名をされた者は、方針を守り、部活動を休み、勉強に邁進しなければならない。そのため、生徒一人ひとりの学習進度を担任・教科・部活の教師が情報を共有し、合宿先でも勉強の時間を設け、顧問が英語や数学の指導をすることもある。徹底した文武両道という教育方針は、生徒の人間力を高め強い意志が育まれるのは確かだ。

 「明るく、正しく、強く」――「明確に正義を貫く強い意志」。教育理念は健在だ。

 
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