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中学・高校受験:学びネット

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帝京大学中学校・高等学校

 
  少人数教育で生徒全員がレベルアップへ
大学合格者のボリュームゾーンは「早慶上智」
卒業生175名中、国公立大合格が55名、早慶上智の合格者が144名という輝かしい実績を上げた帝京大学中学校・高等学校。生徒一人ひとりをきめ細かくフォローする「少人数教育」が特色の学校だ。特に高2からは主要5教科で、学習進度や希望進学先別に十数人という少人数授業を展開。揺るぎない6年間の学力の積み重ねで、トップ層だけでなく全体のレベルアップに大きな成果を上げている。

校 長: 武山 洋二郎
住 所: 〒192-0361 東京都八王子市越野322番地
電 話: 042-676-9511
交 通: スクールバスでJR中央本戦「豊田」駅より約20分、「多摩センター駅」から約15分、平山5丁目(京王線「平山城址公園」駅より徒歩5分)から約14 分
学生数: 中学校 328名
高等学校 586名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.teikyo-u.ed.jp

 

学校は大きな一つの家族
教師との信頼関係が土台に

 「1クラス30名の少人数制ですので、生徒と教員の関係が非常に近いのが、本校の特徴です。お互い一人の人間として認め、教員は上から押さえつけるような接し方は決してしませんし、生徒も身構えて話をすることがありません。学校全体がまるで大きな一つの家族のような学校なんです」

 そう話すのは、帝京大学中学校・高等学校入試広報部主任の田中典郎先生だ。多摩丘陵の一角の丘の上に建つ同校。周囲を緑に囲まれた穏やかな環境の中、生徒は生き生きのびのびと学校生活を送っている。

 そんな恵まれた環境のもと、この春の卒業生175名中、国公立の合格者は55名、早慶上智は144名というこの圧倒的な合格実績を出している。その秘密は何なのだろうか。

 「本校は一部のトップ層を引き上げることで、進学実績を出してきた学校ではありません。大家族のような学校だからこそ、学力に不安のある生徒もしっかりサポートしていくことで、合格者のボリュームゾーンがMARCHから早慶上智へ移ってきました。生徒と教員の信頼関係のもと、皆で頑張ろうとやってきたことが実を結んだと思います」と田中先生は話す。

 中学校では朝講座として、毎週英単語・数学・漢字の3つのテストを実施。基準点に達しなかった場合は再テストか補習授業を行う(高1では夕講座として英単語、数学、古典単語を実施)。教員はこの朝講座のテストの出来に常に目を光らせ、生徒一人ひとりの到達度をチェック。このスモールステップの指導が学力アップの土台となっている。

 「こうした補習は本校の教育の伝統です。教員たちは特に決められたシステムがあってやっているわけではなく自主的に行っています。実は夏期講習も教員が始めたのが最初なんですよ」と田中先生。

 教員の呼びかけから始まった同校の夏期講習。現在の総時間数は中1が90時間、高1が154時間。受験を控えた高3は669時間と、夏休み中ほぼ毎日開講している。一部指名補習もあるが、生徒は教員と相談しながら講座を選択。高3では「東大国語」「早慶英語」等といった大学別の対策講座の他、各教科の分野別の演習など幅広い内容を揃えている。

 「本校で塾や予備校に通う生徒はほとんどいませんね。補習や講習以外でも休み時間や放課後の職員室には毎日たくさんの生徒がやってきます」と田中先生。

 生徒のために全力を尽くす教員とそれに応える生徒。気負いなく相談できる信頼関係が学習面においても大きな力を発揮している。

究極の少人数教育
一貫生と高入生が高め合う

 同校は中学の1学年は4クラス。中3進学時にT類(特進クラス)とU類にクラス編成が行われる。また、高校からの入学生は一貫生に比べて通年2クラスと人数は少ないが、公立から優秀な生徒が入学してくることが「新鮮な風」になっている。

 さらに高2時には中高一貫生と高入生がシャッフル。希望進路別に「東大・難関国立」と「早慶・国公立」の2コースに、さらにそれぞれのコースで文系・理系に分かれる。

 しかし、ここで問題が生まれる。一貫生は学習進度が約1年先まで進んでおり、一緒に授業を受けることはできない。「ならば、授業を分けよう」と、同校では5科目の授業で別クラスでの授業を実施。授業は1クラス15名前後。理科・社会の選択科目はさらに少なく、5名前後ということも。まさに「究極の少人数教育」が行われているのだ。

 進学校によってはグレード別にクラス編成をしていることで、下のクラスの生徒がモチベーションを下げてしまうことある。しかし、同校では徹底した少人数指導で、問題を解消している。

 「私も古典の授業で6名の生徒を教えていますが、皆楽しそうに意見交換をしながら、1時限の間に何回も発言しています。当たり前のことですが、1コマ1コマの授業の質が学校のレベルを決定すると私は考えています」と田中先生は話す。

NZ語学研修で英語力向上
個性的な部活動も

 高1で行く「ニュージーランド語学研修旅行」。希望制ではあるが、不参加は昨年180名中3〜4名のみ。「この語学研修があるからこの学校を選んだ」という生徒も多い。12月の3週間ほど滞在するが、ホストファミリーに原則生徒は1人。家では英語だけでの環境になる。午前中は現地の大学で英語の授業を受け、午後は市内観光やアクティビティを体験する。

 「生徒たちはとても意欲的に行動しますね。ある女子生徒は最初現地の学生と仲良くなれかったようですが、諦めずにコミュニケーションをとったことで、3週間後に大親友になっていました」と田中先生。

 同校の生徒の英語力は高い。中3で4割の生徒が準2級を取得。高校からは英検と同時にTOEICも実施し、高校卒業時には4技能を兼ね備えた力を付けている。英語力を問う大学入試では大きな力を発揮し、この春には上智大学に42名合格と成果を上げた。

 「本校は進学校ではありますが、南米音楽部や中国拳法部など個性的な部活も多くあります。また、校外授業等の課外活動も多彩ですし、恵まれた自然環境もあります。その中で多くの体験をしながら精神的に成長していってほしいと思います」と田中先生は話している。

 
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