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中学・高校受験:学びネット

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明星中学高等学校

 
  体験教育の明星、大学進学実績向上を目指し
グローバルサイエンスクラスを来年度設置
「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」を建学の精神に掲げ、90年以上前からグローバルな視点で教育を行ってきた「明星中学高等学校」。この春校長に就任した畠山武校長は伝統を継承しながらも、難関大学を目指す「グローバルサイエンスクラス」の設置やタブレットを使った授業など、さまざまな学校改革を提案。伝統ある明星に新しい風を吹き込んでいる。こうした変化に生徒の意識も刷新。高い目標を持つことで大学進学実績にも大きく弾みがつきそうだ。

校 長: 畠山 武
住 所: 〒183-8531 東京都府中市栄町1-1
電 話: 042-368-5201
交 通: JR中央線・西武線「国分寺」駅または京王線「府中」駅より徒歩約20分/またはバス(2番乗り場)約7分「明星学苑」下車/JR武蔵野線「北府中」駅より徒歩約15分
学生数: 中学校 411名
高等学校 1,014名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.meisei.ac.jp/hs/

 

夢を持ち、チャレンジしよう!
難関大学目指すクラスを新設

 今年4月に校長に就任した畠山武校長。学校改革を推進するに当たり、生徒にも意識を変えてもらおうと「ABC」の頭文字になぞらえて、日々激励している。

 「ABCのAは『Ambitious』、大志です。生徒には日頃から夢や大きな目標を持とうと伝えています。本校は素直で優しい生徒が多い。それは良いのですが、力があるのにもかかわらず、自分の手の届く範囲で満足してしまっている一面もあります。生徒には夢を持つことでもっと力を伸ばしてほしいと思っています。Bは『Basic Learning』。基礎学力です。生徒が抱いた夢を実現させるためには基礎学力が不可欠だからです。Cは『Challenge』。チャレンジすることで自分の殻を破る。そうすれば大学進学においても、さらに実績が出せると確信しています」

 同校では来年度から「グローバルサイエンスクラス(MGS:Meisei Global Science)」を設置する。国際社会で活躍するリーダーの育成を目標に、東大・京大をはじめとする難関国公立や難関私立(早慶上理)を目指す。今までは高1の段階で選抜クラスをつくっていたが、順次グローバスサイエンスクラスに一本化する予定。中学校で1クラス、高校では中高一貫生で1クラスの合計2クラスを設置し、2年次に合併し、理系・文系に分ける予定で考えている。

 「このクラスでは英語教育はもちろん、理数教育も同時に力を入れたいと考えています」と畠山校長。畠山校長は農学の博士号を持った農学博士。その強みを活かして、生命科学の分野を深く掘り下げる教育を検討している。

 同校はこれまでも理科教育の充実で知られている。5つの実験室を使い、高1までに100回以上の実験や観察を実施。月1回は希望者を対象に「わくわく理科実験」も開催している。流星群が見られるタイミングには明星大学青海校で星空観察会を小・中・高合同で行っている。

 「生命科学分野は男子よりも女子のほうが興味を持つのではないでしょうか。ぜひ多くの『リケジョ』を育成したいですね」と畠山校長は期待を寄せる。

 同校の近隣には国立大学の東京農工大農学部がある。今後は連携を取り、同大学に留学している外国人学生の協力も仰ぐ予定。英語で実験をし、英語でリポートを書き、発表できるところまで英語と理数教育の両輪を発展させたいと構想している。

留学システムを強化
英語の多読・多聴にデジタル

 教育方針として「体験教育の明星」を掲げている同校。国際教育においてもさまざまな体験学習を用意されている。

 中2ではネイティブの先生と4日間の合宿「イングリッシュキャンプ」を行う。そこでの日常会話は英語。英語劇の発表や英語で日記を書くことを通して、英語でのコミュニケーション力を身に付ける。

 修学旅行先は、中3はカナダ。高2ではアメリカ、シンガポールなどから旅行先を選ぶことができる。またオーストラリア、カナダへの2週間ほどの短期留学も用意している。

 3年前からは留学システムを強化。3ヵ月間じっくり英語圏で学ぶターム留学もスタートした。英語力の向上はもちろんだが、「留学から帰ってきた生徒はたくましく、自立できるようになりますね」と畠山校長。海外では自分の意見をはっきり持つことも求められる。また、国と国との違いを認識することで、個人の違いを尊重する気持ちも持てるようになるという。

 今後は海外の学校と姉妹校提携を結びたいと考えている同校。カナダの大学へ優先的に進学できる制度を設けていく予定だ。

 頭で考えず、シャワーのように英語を浴びる「英語の多読・多聴」も同校のユニークな教育の一つ。イギリスの小学校で教科書としても使われている「オックスフォードリーディングツリー」を使い、絵本から難しい本まで年間100万語の英単語に触れる。さらにアメリカの出版社のデジタル教材「BookFLIX」「TrueFLIX」も日本で初めて導入した。アニメや映像が豊富で、インターネットにつなげば、家庭でも多読多聴ができる。これから必要とされる英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を高めるため、常にコンテンツはブラッシュアップしていく。

 「子どもが成長していく上で、大切なことは五感だと思っています」と畠山校長。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感を通して学ぶことで、初めて知識を自分の身に沁み込ませることができる。子どもから大人へ感覚が磨かれていく時期だからこそ、体験を通して肌で感じる教育を大切にしている。

中3、高1にタブレット
ICT教育がスタート

 タブレット端末を使ったICT教育も始まった。この春から中3と高1全員にタブレットを使った授業がスタート。本格的な活用はこれからだが、全教科でタブレットを使った授業を展開していく予定だ。

 「反転授業はもちろんですが、教科横断型の授業もできると思います。生徒のほうがタブレットの扱いに慣れていますので、生徒からもいいアイデアが出てくると思いますよ」と畠山校長。

 タブレットにはインターネットの規制をかけていない。「規制をかけてしまうと、タブレットを本当に活用することはできません。あえて生徒を信用するところかスタートしたいと本校では考えています」

 90年を超える伝統を継承しながら、21世紀型教育へしなやかにシフトしている同校。建学の精神を現代に即したスタイルへと受け継いでいる。

 
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