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中学・高校受験:学びネット

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星美学園中学校・高等学校

 
  多感な時期の異文化交流で
世界の社会問題に目が開く
「社会に貢献できる聡明な女性の育成」。星美学園中学校・高等学校が目指しているのは周囲を明るく照らす、美しい星のようなそんな女性だ。同校では4年前から「星美スタディサポートプログラム」をスタート。「学習プログラム」「国際プログラム」「身心プログラム」の三位一体のサポートで、国際感覚を持った賢く優しい女性へと大切に育てている。

校 長: 森下 愛弓
住 所: 〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14
電 話: 03-3906-0054
交 通: JR「赤羽」駅から徒歩10分、または国際興行バス東京北医療センター行き「師団坂通り」下車すぐ、東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅から徒歩8分
学生数: 中学校 197名
高等学校 254名 (2015.7.1現在)
ホームページ: http://www.jsh.seibi.ac.jp

 

貧困でも「幸せ」に衝撃
価値観変える海外での研修

 星美学園中学校・高等学校には、心を揺さぶられるような海外体験がある。それは高1の3月に行く海外研修旅行だ。「星美スタディサポートプログラム」の1つ「国際プログラム」の中でも重要な行事として位置づけられている。

 研修先は生徒自身が香港、フィリピン、韓国のいずれかの姉妹校を選択して決める。語学研修でもあるが、主眼は異文化交流。地域をアジアとしているのは、今後、大きな成長が見込まれるアジアにおいて、今から若い世代同士の交流を深めてほしいという思いがあるからだ。

 3ヵ国とも現地では日本と同校を紹介するオールイングリッシュのプレゼンテーションを行う。アジアでもトップレベルの英語教育が行われている香港。

 「生徒は自分たちの英語力のなさに愕然とするようです」と話すのは、教育企画推進チーム主任の佐藤寛子先生だ。

 韓国では2泊のホームステイを体験。日韓関係についてはいろいろ取沙汰されているが、滞在中、生徒が嫌な思いをしたことは一度もなく、チマチョゴリをプレゼントされるほどの歓迎を受ける。日本での報道と実際に韓国で暮らしている人々では、日本への見方が違うことを生徒は肌で感じる。

 「報道されていることの何が真実なのか。こうした経験を通して、物事の本質を見極める目を養えると考えています」と佐藤先生は話す。

 フィリピンではさらに踏み込んだ体験をする。姉妹校との交流は他の2ヵ所と同じだが、ストリートチルドレンと一緒に遊んだり、貧困層の人々が暮らす集落を訪ねて、話を聞いたりする機会も持つ。

 「生徒たちはそこに住んでいる方に英語で『今の生活をどう思っていますか』と質問するのですが、『幸せです』と言われることに衝撃を受けます」

 さらにフィリピンでは富裕層と言われる家に1泊ホームステイ。貧富の差が激しい国で、富裕層と貧困層の暮らしの両方を体験する。

 「日本では考えられない格差があるにもかかわらず、どちらに暮らす人も幸せだと考えている。この研修旅行で、これまでの価値観が変わる生徒は多いですね」

 この研修旅行を始めて3年目。意識の変化は高3の進路選択に表れてきている。海外での看護の仕事や、国際機関への就職を希望する生徒が出てきたのだ。

 「将来、海外に行って困っている人を助けたいという生徒は少なからず増えてきました。研修旅行に行く前は不安でも、帰ってきてからの生徒の満足度は高い。『行ってよかった』という声が非常に多いです」

 多感な時期にこうした経験をすることで、今後国際社会がどうなっていくのか、敏感に考えられるようになった生徒たち。同校が目指す「国際社会に貢献できる女性」へ、大きな一歩を踏み出している。

礼儀作法や日本文化に触れ
思春期の揺れる心を整える

 「星美スタディサポートプログラム」のひとつ、「身心プログラム」。礼儀作法や華道、茶道、浴衣の着付け等、女性として身に付けておきたいマナー全般を学ぶ。海外研修旅行など国際交流の時にも必要な日本文化もここで一緒に体験する。

 このプログラム名は「しんじん」と読み、身という言葉が前に来ていることに意味がある。思春期は心と体の発達のバランスがとれなくなり、気持ちが不安定になる時期でもある。このプログラムでいろいろなことを体験し、自分が好きなことや向いているものを見つけ、揺れ動く心を整えていくことを大きな目的としている。

 「成績が伸び悩んで沈んでいる生徒が、華道や着付けで思わぬ力を発揮することもあります」と佐藤先生。「今週は華道の時間があるので頑張れそう」「日本文化のしきたりに触れると気持ちが落ち着く」といった生徒も多い。

 「このプログラムには担任も一緒に参加するので、これまでにない生徒の一面を発見し『上手だったね。よかったね』と褒める機会にもつながっています」(佐藤先生)。

 募集広報部部長の大石和敏先生は「生徒は必ず自分の味方になってくれる、何かあったら相談できる教員を知っていますね。教員は生徒との距離が近いことを心がけて常に指導しています」と話す。

 これは同校のスローガン「共に喜び、共に生きる」を実践する「アシステンツァ(共にいる)」に他ならない。教師は常に生徒の様子を見つめ寄り添う。このことで生徒は、自分が周囲から愛されている大切な存在だと感じ、自己肯定感を高めることができる。

中学で学習習慣を確立
高校での飛躍の土台に

 「星美スタディサポートプログラム」のひとつ、「学習プログラム」では、中学時代に学習習慣を確立させることに重点を置いている。中1の1学期は「星美ノート」という生活・学習管理ノートを付ける。中2では1学期の試験結果を元に、生徒全員が5教科の教員からアドバイスがもらえる「5教科面談」を行っている。

 「学習習慣が確立し、基礎固めができると、生徒の学力は伸びます。特に将来やりたいことが明確になっている高校生は、飛躍的に成績が上がりますね」と大石先生。医療系大学への進学を目指すと決めた生徒は数学の偏差値が10以上アップすることもある。佐藤先生は国語科だが「毎日、予習復習をする、読書をする、日記を書くといった積み重ねが小論文の時に華開きます」と話す。

 同校では「星美百人一首」を毎年選定し、短歌や俳句のコンクールにも積極的に参加。毎年入賞を果たすほど実力がある。このことが生徒の自信となり、表現力を高めることにもつながっている。

 
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