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中学・高校受験:学びネット

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千葉商科大学付属高等学校

 
  週6日制で大学進学を確実にする
新カリキュラムが開始
適性を伸ばし、社会に役立つ人材の育成を
千葉商科大学付属高等学校は、「社会の要請に応えうる質実にして有為な人材を育成する」という建学の精神のもと、1951年に設立された。進路に関しては、千葉商科大学への内部進学のほか、難関・上位・中堅主要大学の合格者数が増加している。文系、理系を問わず、生徒一人ひとりの希望する進路が実現できるように、自分自身を見つめるエゴグラムによる教育プログラムや、進路実現へのモチベーションを向上させる行事を多く実施している。昨年度からスタートした週6日制によって生まれた「ゆとり」が、大学進学をより確実にしている。

校 長: 森 久人
住 所: 〒272-0835 千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より 京成バス約18分・バス停「国立病院」下車徒歩8分/北総線「矢切」駅より徒歩18分
学生数: 813名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/

 

「不易と流行」が根本原理の中
私学だからできることを

 昨年度から週6日制になり、カリキュラムに余裕ができた分、特別進学クラスでは、授業時間が30%も増えた。「基礎→応用→発展」が無理なく、時間をかけてじっくり実行できる。「授業のほかに補習を学校である程度組んでいますが、生徒たちも自ら空いている時間に補習を希望してきます。特に特進クラスでは“やらされる”より、“自らやる”姿勢の生徒が増えています」と話すのは遠藤行巳副校長。

 年々増加している難関・上位・中堅大学の合格率は、教員による朝や放課後の補習、夏休みなどの長期休暇中の講習会、大手予備校との連携などによって結実している。「他大学を受ける生徒たちの意識も変わってきて、教員もそれに対応してくれています。私たちは教育者なので、大学受験の先を見つめて、『教育とは何ぞ、学問とは何ぞ』というところから教えるわけです。その中から、勉強することの大切さ、楽しさを、直接的でなくても感じてほしいです。入学したときに存在しなかった職業が、卒業時には存在していることもあり得るので、常に新しいものに向かっていかないといけません」

 2年次からは特進クラス、進学クラスともに、選択授業によって分かれ、必然的に少人数制になり、生徒たちは手厚い教育を受けられる。「生徒たちの志望に合うカリキュラムを組んでいきますから、カリキュラムが複雑で、教員も大変ですが、その分、やりがいもあります」。

 さらに、栄光ゼミナールのプログラムを使用した、パソコンによる中学からの“学び直し”を昨年度から開始した。

 「これからは、全生徒の学力の底上げが大事ととらえ、実施しています」

 また、商業科については、「一時期、生徒が減ったこともありましたが、ここ数年は増えてきました。商業科でスタートした学校ですから、名前は残してきて良かったと思います」。

 遠藤副校長は「世の中に対応するように変えることは大事ですが、世の中に流されるようなことはしたくないです」と、“不易と流行”の根本原理が教育にも当てはまると説く。

 「千葉県の場合、まだ県立が強いのですが、一生懸命やっている私学の先生が増えています。建学の精神がある私学だからこそできることがありますので、私学全体で頑張っていきたいし、その中でも選ばれる学校でありたいと思います」

エゴグラム診断と
キャリア教育

 同校では学力の向上はもちろん、「豊かな心」を育むことも大事にしており、エゴグラムというアメリカで開発された性格診断法を、千葉県で初めて導入した。ロングホームルームを活用したカリキュラムで、1年から3年まで各学年のプログラムがある。生徒はこの診断結果を教員とともに冷静に分析し、自己の長所、または補うべきところを把握する。

 「自分のことは知っているようで知らないものですから、まず自分を知って、自分をどう高めていくかが大切です。自分は世の中でどの位置にいるのかを知るのは、自信にもなるし、弱点克服にもなります」

 キャリア教育のクエストエデュケーションプログラムは、実際にある「企業」の活動に参加するインターンシップ体験型学習プログラム。企業から与えられた題目を、1年次に4〜5人のグループに分かれ、1年かけて研究し、発表する。この授業は校内だけにとどまらず、同じミッションに取り組む、全国約1万人の高校生と競い合う。全国大会出場の権利を獲得したチームは、グランプリ(全国優勝)を目指して戦う。同校はこの全国大会に7年連続出場し、企業賞などに入賞している。

 「自分たちの頭で考え、求め、探り、オリジナルな答えを見つけ出す、自己探求型授業です。生徒たちは楽しそうにやっています」

教育の根本は「母親が
子どもにむけるまなざし」

 遠藤副校長は力を込めて言う。「教育の根本は、“母親が子どもに向けるまなざし”だと思っています。何の裏もなく、純粋な目で見つめ、ただ幸せになってほしいという願いです。教育ですから、それだけでなく、演じることも必要です。演じるというのは、歌舞伎のような面や、お笑いのような面もあります。いろいろな舞台があるように、教員一人ひとりで違うし、学校によっても違うわけです。最終的には、将来、自分を生かせるような生徒になってほしいという願いがあり、そこに向かっています」。

 また、国際交流として、2年次にアメリカ・オレゴン州へホームステイを実施。希望者には、ネイティブの英語教師と放課後に会話する時間もある。「ただ、英語はできても、英語しかできないような英語難民にはなってほしくないです。人間的に何か“いいもの”も持っていて、その道具の一つとして英語も話せる、というような人になってほしいのです」。

 同校はクラブ活動も活発で、特に水泳部は世界ジュニア選手権やロンドン五輪代表選手選考会出場を果たしている。

 遠藤副校長は最後に、生徒に望むことを次のように語って結んだ。「やはり、高校生活を楽しく過ごし、この学校に入学し、卒業してよかったと思ってほしいですね。そのためには、苦しいこともあったけれど、良い結果が出て、苦労も忘れてしまうぐらいになってほしいです。何かを一生懸命やって、苦しいことを乗り切った生徒は、その後の人生で、何でもできますから」。

 
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