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中学・高校受験:学びネット

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駒込学園中学校・高等学校

 
  旧制駒中復活へ
個性派伝統校、駒込が大きく動く
「成果主義的な手法で子どもたちを競走馬に仕立てても仕方がないですよ」。駒込中学校・高等学校の河合孝允校長は、インタビューの中でそう激白する。長い歴史の中、リベラルの校風は変わることがない。個性ある生徒が集い、お互いを認め合う「異質の認知」は駒込ならではのものだ。東大大学院生からタレントの萩本欣一まで、バラエティーな卒業生の顔ぶれがそれを物語る。今年度、旧制駒中復活を祝う「長寿の会」開催や中高の学費無償化就学支援体制の確立など、個性派伝統校が大きく動く。

校 長: 河合 孝允
住 所: 〒113-0022 東京都文京区千駄木5丁目6番25号
電 話: 03-3828-4141
交 通: 都営三田線「白山」駅徒歩7分、東京メトロ南北線「本駒込」駅徒歩5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅徒歩7分
学生数: 中学校 230名
高等学校 1,049名 (2012.11.1現在)
ホームページ: http://www.komagome.ed.jp

 

3.11の大震災で新たに問われた
「学校はどうあるべきか」

 建学の精神、「一隅を照らす」駒込中学校・高等学校の人間育成は、330年を越え、多くの人材を輩出してきた。理念体私学として、他校とは一線を画す「異質の認知」が行われ、「個性の輝く」校風に、さらに磨きがかかる。一方で、磐石の組織体制のもと、高校偏差値は70のラインに達し、都立ナンバーワン校と戦える私学を打ち出した。

 駒込が今年大きく動いたのには、3.11の東日本大震災によって改めて問い直された「学校とは何か」「学校はどうあるべきか」にある。そして公表したのが、中高6年含めての就学支援措置。

 「戦後教育がこれでよかったのか。エリートといわれる人が滅私奉公を失い、格差社会が始まっています。3.11の国難の時代に、得か損かでの学校選びを前面に出してどうなりましょう。学校選択はただ1点、生徒にとって純粋に自分の心と未来のための夢探しなのですから」

 河合校長は熱を込めて語った。

 利潤追求型の私学でないことは、同校の歴史を紐解けば納得できる。遡ること天和2年(1682年)。了翁禅師(りょうおうぜんじ)が江戸の大火の跡地に、子どもたちのために私財を投げて勧学講院を建立した。日本で初めての公開図書館である。子どもは国の宝という考えのもと、師は被災者になおも私財を分け与え、孤児らを養うなど自ら救済活動に奔走した。この勧学講院が駒込中学の起源となり、師の威風を継いでいくのである。

就学支援措置に見た
子どもたちの努力を支える慈悲

 760万円未満世帯授業料無償化を打ち出す!! その「就学支援措置」は以下の通り。

〇高校私学への国の就学支援措置:
@生活保護世帯23万7,600円支給、A250万円未満非課税世帯23万7,600円支給、B250万円〜350万円世帯17万8,200円支給、C350万円〜760万円世帯11万8,800円支給、D760万円以上世帯11万8,800円支給。

 また、これらに連動して「都道府県単位」でも、私学に「授業料軽減助成金制度」が追加された。東京の場合、都内在住の高校受験生に次の支援額が加算。

○都の東京私学への就学支援措置:
@生活保護世帯18万7,400円支給、A250万円未満非課税世帯13万9,400円支給、B250万円〜350万円世帯12万3,400円支給、C350万円〜760万円世帯10万2,100円支給、D760万円以上世帯(対象外)。

 よって、国と都の支援金を合計すると次の合計額になる。

○国と都の合計就学支援措置:
@「生活保護世帯:補助額合計42万5,000円支給」。よってこの世帯は、年間40万2,000円の学費である本校は免除。A「250万円未満非課税世帯:補助額合計37万7,000円支給」。よってこの世帯は、年間で2万5,000円の負担で本校に通える。B「250万円〜350万円世帯:補助額合計30万1,600円支給」。よってこの世帯は、年間で10万400円の負担で本校に通える。C「350万円〜760万円世帯:補助額合計22万900円支給」。よってこの世帯は、年間18万1,100円の負担で本校に通える。D「760万円以上の世帯:補助額合計11万8,800円支給」。よってこの世帯は、28万3,200円の負担で本校に通える。

 以上に加えて、独自の「駒込学園授業料減免制度」を設置。定員枠はあるが、適用されれば、授業料無料で3年間通学できる。現在は収入的に問題ないが、就学途中、家計急変となった家庭でも、安心して継続して通い続けられる。その他、学力優秀者に対する特待制度もあり、支援を行っている。

○中学生にもこの支援措置が適用される。
○高校受験の都外生にも支援措置が適用される。
※詳細はHP参照か本校に。

 生徒・保護者にとっては嬉しい内容ではないか。だが、記者の気持ちとは裏腹に河合校長は「単に、授業料が安くなるからという考えだけで来てもらっては困ります。経済政策でも福祉政策でもないのですから」と述べ、「理念を理解し、高い志を持ったご家庭の子どもであれば援助し、人材を育てましょうという主旨です」と言い切る。

 すでに説明会に参加した評定オール5の女子生徒が、「そういう学校なら」と進学を希望しているという。

 思うに、今回の財政的措置は駒込の開かれた制度の持つ優しさであり、憲法で保障された収益を上げないという公的教育機関、第一条校だからこそできることであって、その原点には子どもたちの努力を支える「慈悲」の校風があるからではないか。同校の覚悟がそこに見える。

ターニングポイントとなる
「長寿の会」

 駒込ではもう一度建学の精神に立ち返り、「比叡山研修」を中心とした人格形成を行いつつ、難関大学への進学実績を果たす進学校「名門駒校」の復活の道へとウィングをきった。要するに、一生の座標軸となる学校つくりだ。

 11月に実施する「長寿の会」はそのターニングポイントになる。80歳以上の卒業生が約70年ぶりに来校する。メンバーの中には次期天台宗座主の大樹大僧正の名前も挙がっており、生徒たちに与える影響は多大なものがあると期待ができる。

 「創作ダンスやソーラン節など生徒の元気な姿をお見せし、その後は全員で成道会(仏教行事)に入ります。天台宗の学校として、復活してきたことをお見せする日です。ようやくそういう人たちが、遊びに行ってやるか! という気持ちになっていただいたのでしょう。旧制駒中の復活です」と河合校長は相好を崩す。

 駒込らしさとは、建学の精神に裏打ちされた教育を行うことであり、優等生ばかりを集め、教育を実践することではない。「成果主義的な手法で競走馬に仕立てても仕方がないじゃないですか」とは、ある意味、駒込独自のエリート教育なのかもしれない。今秋、東大大学院の合格発表報告もすでに届いているのである。

 
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