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中学・高校受験:学びネット

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春日部共栄中学・高等学校

 
  保護者、生徒、教員が作る「藤桐祭」 文武両道を実践し、世界のリーダーへ
「世界のリーダーを育てる」を教育理念に、学力と人間力を兼ね備えた人材の育成を目指す春日部共栄中学・高等学校。勉強と課外活動を両立させ、何事にも全力投球する「文武両道」の校風の下、生徒たちは充実した学校生活を謳歌している。豊富な行事の中でも、生徒たちのパワーがさく裂するのが、恒例の文化祭「藤桐祭」だ。今年は6月4日(土)と5日(日)、「SMILE〜世界中に笑顔を!〜」をテーマに開催。サックス奏者でミジンコ研究家としても著名な坂田明氏が講演・演奏した初日に続き、一般公開日の5日は約6,000人の来場者で賑わった。

校 長: 宇野 禎弘
住 所: 〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
電 話: 048-737-7611(代)
交 通: 東武野田線・東武伊勢崎線「春日部」駅西口からスクールバス約10分
学生数: 398名 (2011.07.1現在)
ホームページ: http://www.k-kyoei.ed.jp

 

保護者企画も大人気
みんなが家族のよう!

 生徒、保護者、教員が一体となって学校づくりを進める同校。「藤桐祭」の中学棟では、毎年、各学年や吹奏楽部の保護者などが生徒と協力して模擬店を出している。

 今年も大人気のカレーショップ(1年生)を手伝っていたある母親は、「我が子の様子だけでなく、どんな子どもたちと過ごしているのか、環境がわかって楽しい」とにっこり。「子どもたちは教えることを素直に聞いてくれます。仕事は押し付けるのではなく、相談すると、よくやってくれますね」と、生徒たちの成長ぶりに目を細める。

 2年生保護者のカフェには、今年初めてプリクラが登場。仕事場から自前の機材一式を持ち込んだという父親は、「こちらも楽しみたくて参加しました。春日部共栄は保護者も積極的に楽しめる学校」と満足げだ。

 バザー(3年生)担当のある母親は、「子どもたちは30人の少人数クラスなので、クラスを超えて、みんなが顔見知りになります。6年間、家族のようです」と例える。

 春日部共栄中学・高等学校と共に32年間歩み、今年4月、同校の校長に就任した宇野禎弘校長は、「保護者、卒業生、卒業生の保護者、地元商店の方々にも参加していただくことで、生徒たちにいろいろな人の支えで、学校と自分たちが存在していることを感じてもらい、中学生・高校生としてどんな社会貢献ができるかを考え、人に対する感謝や思いやりを学んでほしい」と話す。

 東日本大震災をはじめ、世界中で災害や紛争が絶えない今こそ、「笑顔」を大切にしようという願いを込めた今年のテーマは、まさに生徒たちの真心の表れだ。

英語教育の集大成
カナダ研修とK−SEP

 一方、生徒たちの展示・発表も、保護者企画に劣らず、盛りだくさん。

 特に目を引いたのが、英語に関するもの。1Fのステージでは、同校のスピーチコンテストで金賞を受賞した各クラスの代表が得意の英語を披露し、大きな拍手をあびていた。

 また、3年生は全員参加の「カナダ研修」について紹介。これは、3学期に1ヵ月間のホームステイをしながら、現地の中学校の授業を受けるという実践的プログラムで、言わば、同校の英語教育の集大成。地元の小学校で、日本文化について発表した時の英文や写真などが展示され、注目を集めた。

 また、7月に英語圏の大学生を招いて行う「K−SEP」の展示も。これも3年生全員参加で、最終日の発表に向けて、グループ別に大学生と共同研究に取り組み、一緒に10日間を過ごす。ある女子生徒は、「『K−SEP』は大学生が相手で、距離が近いのがいい。これで自分の英語力を測った後、夏休みに弱点を克服して、『カナダ研修』に備えます」と話してくれた。

1年生の勉強合宿は
2日で500単語が目標

 英会話を選択教科にするなど、同校では1年次から英語教育に力を入れる。今年4月に実施した1年生必修の「勉強合宿」では、丸2日間、英語だけに集中して、500英単語の習得を目指した。昨年まで300語だったのを一気にレベルアップさせたが、生徒たちの多くが、「みんなが一緒に勉強している姿があったから、こんなに頑張ることができた」と、達成感を口にした。

 「勉強合宿」は1年生にとって初めての宿泊行事で、仲間意識を高め、主体性を養うという目的もある。そのため、泊まる教室の掃除や布団敷き、食事のお茶係も生徒が行う。

 教員は生徒を温かくフォロー。例えば、宿泊日の入浴は学校に隣接する「かすかべ湯元温泉」を利用するが、今年は歩いて行けないほどの大雨となった。そこで、車通勤の教員たちがすぐに協力して、生徒たちを車に分乗させ、何度も往復して温泉へ運んだ。生徒たちにとって、先生や仲間との忘れられない思い出になった。

 合宿に参加した星善博教頭は「教員の手作りです」と目を細めながら、「生徒たちは温泉や食事でメリハリをつけながら、勉強に集中していました。リタイアもなく、よくやり通しました」と振り返る。

 生徒、保護者、教員が一丸となって取り組んだ「藤桐祭」は、伝統の「グランドフィナーレ」へ。吹奏楽部が演奏する甲子園の応援歌に合わせ、野球部とダンス部が中庭いっぱいに応援を繰り広げ、取り囲んだ生徒や観客が沸きかえった。

 見守っていた吹奏楽部の生徒の母親は、「高校生になって初めての演奏ですが、一致団結していて素晴らしかった」と声を弾ませた。

 生徒たちがここまで行事に打ち込めるのは、切り替える力が備わっているから。宇野校長は日頃から、生徒へ「勉強、クラブ、行事の三兎を追え」と伝えている。「この3つに全力投球すれば、学校生活は充実したものになります。あとは切り替えの問題で、本校の生徒ならそれができるはずです」。

 これを証明するのが、優れた進学実績。平成23年度は東京大学1人、京都大学2人を筆頭に最難関大学へ多数の合格者を出し、その生徒たちは全員、高校3年生まで部活動で活躍していた。

 「藤桐祭」が終わっても、体験学習プログラムは切れ目なく続く。生徒たちはけじめを学びながら、リーダーの素質を身に付けていく。

 
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