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中学・高校受験:学びネット

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京華中学・高等学校

 
  才能を伸ばす「英才教育」の下、 生徒も教員も「ネバー・ダイ」精神を発揮
多くの文人ゆかりの地、文京区白山にある京華中学・高等学校は、都内で数少ない中高一貫の男子校だ。明治の創立以来、生徒一人ひとりが持つ才能を見つけて伸ばす建学精神「英才教育」を堅持。また、生徒も教員も決してあきらめない心「ネバー・ダイ」を校訓に、安定した進学実績を築いてきた。今年は新校長に、48歳の若きリーダー・塩谷耕氏が就任。同校ならではの伝統教育を生かしながら、進学校としてさらなる飛躍を目指している。

校 長: 塩谷 耕
住 所: 〒112-8612 東京都文京区白山5-6-6
電 話: 03-3946-4451
交 通: 都営地下鉄三田線「白山」駅より徒歩3分、東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩8分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅より徒歩18分
学生数: 中学校 381名
高等学校 729名 (2010.09.1現在)
ホームページ: http://www.keika.ed.jp

 

どんな生徒も「英才」の卵
長所を見つけ、粘り強く育成

 塩谷校長は、大学卒業と同時に同校に着任。以来、数学教員一筋に歩んできたが、進学指導主任を経て、この度、校長職に大抜擢された。長年、生徒と直に向き合ってきた「現場感覚」が大きな強みだ。

 同校に就職したのも、生徒にとことん付き合う「ネバー・ダイ」の校訓に共感したから。これまで、多くの生徒の才能を引き出し、育ててきた。ゲーム好きの生徒には、ゲーム感覚で参考書を「攻略」するよう指導。その生徒は、高校2年時の全国統一模試の数学で全国1位になり、東京工業大学へ合格した。また、理系科目は不得意でも、公民への関心やコミュニケーション能力を伸ばしてあげたことで、AO入試で立命館大学に進んだ生徒もいる。

 「いろいろな個性を持つ、幅広い成績の生徒が入学してきますが、どんな生徒も社会を支える『英才』の卵として受け入れ、本人も気付かなかった才能を見つけて、粘り強く育てていく学校です」

 生徒と教員の距離が近いことも同校の大きな特長で、教員は日頃から生徒の相談に乗ったり、夢をあきらめさせない声掛けを行っている。また、学習到達度に応じた英語・数学のゼミや補習などの教育プログラムが充実しているだけでなく、日頃の授業から、教員は生徒が理解するまで徹底的に付き合う。進学指導では、志望校の受験に備え、センター試験で確実に合格内定が取れるよう、生徒一人ひとりのレベルに合わせた、万全の対策を立てている。

 こうした教員の情熱に、保護者の信頼は大きい。学校側も生徒、保護者との連携を大事にし、三者面談や保護者との意見交換を頻繁に行っている。

 また、男子の特質を見極めた教育も、同校ならでは。

 「男子は一度理解すると、興味を持って、自分から積極的に勉強に取り組んでいきます。そこで、納得させ、興味づける指導が大切です。国語や英語では、読解力の点で女子より理解するのに時間がかかりますが、男子のペースに合わせて教えることができます」

教科の方針をマニフェストへ
新カリキュラム・シラバス作成

 「ネバー・ダイ」精神は、生徒の心にもしっかりと刻まれている。1日9時間の学習が課される5泊6日の「勉強合宿」では、最後までくじけず、やり抜いた達成感が自信につながる。

 大学受験はクラス全員で合格を目指す「団体戦」を奨励しており、推薦で合格しても、最後まで受験に参加する姿勢を貫き、一般入試でも合格する生徒が多い。塩谷校長が受け持ったあるクラスでは、「京華記録を出そう!」と士気があがり、36人中16人が国公立大学に合格、大記録を達成した。

 進学校としての躍進が期待される中、「遅くとも3年後には、進学実績が大幅に上がります」と塩谷校長は断言する。「今年の高校1年生は、中学入試で多くの生徒が集まったため、半数以上が内進生です。内進生が増えれば、進学実績は確実に伸びていきます」。

 それだけ、同校の6年間で蓄える力が大きいということだが、その伝統教育の粋を整理する試みに今、塩谷校長はじめ、全教員が取り組んでいる。

 「今年度中に、各教科担当が必ず実現させる方針をマニフェストにまとめます。これまで、各教員が個人技として持っていたスキルを教科を超えて全教員が共有し、さらにレベルアップしていきたい。また、外部に発信し、本校の魅力を知っていただきたい」

 具体的には、演習中心の数学、実験重視の理科、オリジナルテキストを使用する古文など、これまでの伝統は堅持。その上で、問題解決能力や言語力の強化など、社会が求める力を育めるように工夫し、進学指導にもより力を入れていく。そして、この教科別マニフェストを基に、新カリキュラム、新シラバスを作成、進学校としてさらなる充実を図っていく。

 「ベテランとのコミュニケーションを図り、本校の教育を引き継いでもらおうと、若手教員研修もスタートしました。世代をつなげ、教員の意識を高めていけるまとめ役になるための合宿ですね」

 成績が伸長するだけでなく、オーストラリア語学研修など行事が豊富な同校では、「学校が楽しい」と話す生徒が多い。在校生と卒業生の声を、紹介しよう。

●等々力正伸さん/高校3年生
「オーストラリア語学研修では、現地の学校に“バディ”という友達を一人つけてもらいます。彼が取っている授業に一緒に参加することで、現地の人とたくさんコミュニケーションをとることができました。英語への興味がいっそう強くなったので、将来は国際的な仕事に就きたいです」

島谷仁基さん/
平成17年卒業、東京工業大学大学院2年生

「中学時代は成績が悪く、英語で14点といった点数をとっていました。それを補習で補ってくれたり、先生たちにもクラスにも、『出来が悪くても、上を目指せる』という、いい意味で“勘違いできる”空気がありました。クラスがすごくいい雰囲気で、教え合ったり、大学別の模試に全員で取り組んだり。模試は順位が出るので、すごく刺激になりました」

 
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