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中学・高校受験:学びネット

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昭和女子大学附属 昭和中学校・昭和高等学校

 
  人とのふれあいを通して 「世の光」となる人間性を育む
創立以来の建学の精神「世の光となろう」を掲げ、社会に貢献できる人間の育成を目指している昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校。そうした人間力を形成するのは、寝食を共に過ごす「学寮研修」や1年生から6年生の縦割りグループ「朋友班」等の「人との交流」を通してだ。学年を追うごとに、目に見えて成長していく生徒たちの様子を石原由美子校長に聞いた。

校 長: 石原 由美子
住 所: 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7
電 話: 03-3411-5115
交 通: 東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅から徒歩7分
学生数: 中学校  761名
高等学校 691名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.jhs.swu.ac.jp/

 

生徒も自分の成長を実感
体験を通して交流を学ぶ

 「世の光となろう」という建学の精神の下、校訓三則「清き気品」「篤き至誠」「高き識見」を身に付けることを教育目標としている同校。

 「わかりやすく言えば、世の中を明るくし、人を温かい気持ちにできる。そうした人になれるよう、自分を磨いていきましょう、ということになります」と石原校長。

 「本校では人と人との交わり、ふれあいの中で、豊かな心・人間性を育てていきたいと考えています。一番特色ある活動は『学寮研修』です」

 学寮研修とは、1〜5年生が自然豊かな環境の中で、毎年4泊5日の共同生活を送るというもの(6年生は1泊2日の浅間研修)。山に囲まれた足柄上郡の「東明学林」、南房総の海が広がる館山市の「望秀海浜学寮」という二つの研修施設を交互に訪れる。

 入学したばかりの1年生は、箸の上げ下ろしに始まる食事の作法や、集団行動の基本などの生活習慣から学ぶ。その他、6年間で茶摘みやさつまいもの苗を植える労作や2キロの遠泳など、自然の中でしか味わえない数多くのプログラムを体験する。夜には電気を消し、各々が持つろうそくの明かりの中で、ひとりずつ話をする厳かな時間も用意されている。

 「上級生の話で印象的だったのが、『1年生の時は言われたことをやるので精一杯。それが学年を追うごとに、先生に言われなくても自分たちで工夫しながら、共同生活を送れたのが楽しかった。自分の進歩が見られたのが嬉しい』という言葉でした」と石原校長は語る。

 4月、新入生を迎えて行われる「歓迎遠足」では、1〜6年生の各クラス1人から2人で構成される学年を超えた活動グループ「朋友班」で行動する。

 「新入生はこの時の温かく迎えてもらった体験から、『上級生ってすごい。私も自分が歓迎されたように1年生を迎えたい』と思います。しかし、自分が5年生になり、リーダーになってみると、それがいかに大変なことだったかがわかります。このように学寮研修でも朋友班活動でも、同じ活動ながら、学年ごとに体験の仕方が変わり、内容が深められて身に付いていくところが、本校の教育活動のよいところだと自負しています」

 こうした活動を通して、人との接し方や交流の仕方を生徒たちは学んでいく。時にはぶつかることもあるが、それを乗り越えられる力が付いてくるのだ。

研究・発表を通し
プレゼン力をつける

 学寮研修と並ぶ同校の特色は「研究・発表」だ。生徒が自ら進んで研究し、自分の意見をまとめ、人前で発表する。そうした機会を数多く設けることで、大学や社会に出てから求められる実践的能力を養うという目的がある。

 研究には、生徒一人ひとりが関心のあるテーマを1年間通して研究する「私の研究」と、学園祭の統一テーマに沿って、クラスごとに研究成果をまとめる「昭和祭研究」の他、2年生の終わりに行くボストン研修に伴う研究プログラム「ザ・ボストン・ミッション」もある。また週2回の朝の「感話」の時間では、誰にもスピーチをする機会が回ってくる。

 「人前で自分の意見を発表する、こうしたプレゼンテーション力は、大学入試のAO入試でも役に立っています。卒業生からは『昭和で身に付けたことが、社会に出てから役に立った』という声もよく聞きます。時間を守り、きちんと挨拶し、人の話をよく聞く。そして発表する時には、臆せず自分の意見を述べる。当たり前のことですが、卒業後こそ、その大切さを実感してくれているのだと思います」と石原校長は胸を張る。

学習意欲を刺激する授業で
1ランク上を目指す

 2010年度、昭和女子大学への内部進学率が58.5%と初めて6割を切った同校。昭和女子大学にはない、経済・法科・理工・医学系などの学部に進みたい生徒が増えているためだ。石原校長はこの数字を好意的に受け止めている。

 「女性の活躍の場が広がっている証拠だと思います。今の自分の学力に甘んじることなく、上を目指してほしいです」

 現在もキャリア教育は行っているが、将来を展望できるような意識付けを早い時期から行う。同時に生徒の「もっと学びたい」という希望を実現できるよう、1ランク上の選択授業を放課後や夏休みなどに実施していきたいと考えている。

 数学・英語などはすでに少人数制をとっており、1年を追うごとに下位層の生徒が減り、全体が底上げされている。どちらも学力の積み上げが重要な教科であり、基礎力を付けることが大切だが、時には大学入試問題など、ハイレベルな問題に挑戦していくという。

 同時にすべての思考力の基本は言葉であるとし、どの教科にも共通する力を伸ばす意味でも、国語の授業に力を入れている。国語と英語の授業を連携して、授業の進め方を話し合うなど、教師側も試行錯誤を続けている。漢字検定は年10回実施している。

 「女性としての特性に気付き、のびのびと自分の可能性を伸ばせるのが、女子校のよいところ。意欲的に勉強に取り組み、結果的に各自が望む進学先に進んでほしいですね」

 
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