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中学・高校受験:学びネット

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郁文館中学校・高等学校
郁文館グローバル高等学校

 
  2010年、待望の共学化へ 女子にも広がる「夢教育」
今年創立120周年を迎える郁文館は、夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する「落雲館」のモデルにもなった伝統校。平成18年に法人名を「郁文館夢学園」とし、生徒の夢を叶える「夢教育」を実践してきた。その成果として、将来の目標をはっきりと描ける生徒が増え、進学実績も着実にアップ。来年22年3月に新校舎も全館完成し、4月から男女共学がスタートする。新しい歴史の幕開けに向け、郁文館への期待はますます高まっている。

校 長: 宮崎 宏
住 所: 〒113-0023 東京都文京区向丘2丁目19番1号
電 話: 03-3828-2206(代)
交 通: 東京メトロ南北線「東大前」駅下車、徒歩5分。東京メトロ千代田線「根津駅」または「千駄木」駅下車、徒歩10分。都営三田線「白山」駅下車、徒歩10分
学生数: 中学校  743名/高等学校 721名
グローバル高等学校 97名 (2009.09.1現在)
ホームページ: http://www.ikubunkan.ed.jp

 

共学化に向けハード&ソフト面を拡充

 来年、郁文館中学校・高等学校、郁文館グローバル高等学校のすべてにおいて、男女共学がスタートする。共学化の意向は、平成15年の渡邉美樹理事長就任当初からあり、加えて「娘にも通わせたい」という保護者からのリクエストも多く寄せられていたという。今年6月に行われた「共学化説明会」には、「共学化」や「夢教育」へ期待する保護者ら350人が参加した。

 説明会では、来年3月に全館完成する新校舎などについても説明された。インターネット環境が整備された教室、蔵書3万5,000冊の図書館、有機野菜を使ったメニューのランチルーム、屋上菜園、エレベーターやスロープの設置によるバリアフリー化など、21世紀にふさわしい校舎が実現される。夢合宿の行われる長野県・志高館も女子棟が増築中だ。

 ソフト面でも女性教員の採用、女子校や共学校の教員を招いての教員研修も実施。体育の授業にダンスを取り入れることや、部活動の女子部の創設も予定され、準備は着々と進んでいる。

 「生徒の割合としては、最終的には男女比5対3を理想と考えています。活発かつ成績優秀な女子生徒が入学してくれることで、男子生徒全体の学力や生活面での向上につながれば」と入試広報部の田中潤部長も期待を寄せている。

 来年度の入試では、2月1日と3日の午後に行われていた特別奨学生試験を2月1日のみの1回とする他、一般入試では2月2日を廃止し、1日、3日、4日の全3回になる。また、算数一教科試験は廃止。作文や面接で審査する「サプライズ試験」は「DQ試験(Dream Quotient試験)」と改称する。通常の筆記試験はないものの、この試験を突破して入学してきた生徒の中には、入学後に成績を伸ばし、成績上位者になる者もいるという。同校では、チャレンジの機会や種類を多く設けることで、今後も多種多様な才能を持つ受験生を受け入れる意向だ。

夢手帳を活用し、自己管理能力を引き出す

 郁文館では「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」というポリシーの下、子どもたちに「夢」を持たせ、「夢」を追わせ、「夢」を叶えさせる教育を実践している。「夢教育」では、生徒の「夢指数」(DQ)を高めることを教育目標としている。

 「夢指数」(DQ)とは、夢を具体的な目標にして、それに近づくための課題を一つひとつ確実にクリアしていく能力。IQ(知識を力にする指数)、EQ(こころの広さの指数)、SQ(自分を正しく自覚する指数)の3つに分けることができる。

 これらの指数を伸ばすのに必要な条件は、「憧れを抱くこと」「計画を立てること」「体験すること」「確認すること」。そのために同校ではさまざまなプログラムが用意されている。

 「憧れ」では「夢達人ライブ」として、各界の第一線で活躍する人を講師に招き、講演を行っている。テリー伊藤氏のような通常では直接話ができないような人たちから、現実の社会、世の中の厳しさや仕事の充実感を学び、チャレンジ精神を持つ生徒も多い。

 「計画」では、各学年10泊11日(中1生は5泊6日)の夢合宿が用意されている。また生徒手帳の「夢手帳」には、夢を現実にするための計画書がついている。夢を達成するためにはどの大学に行けばいいのか、そのために今どんな勉強をしたらよいのか、自主的に計画を立てることができる。今年からはそこに読んだ本を記録できるページもついた。朝読書とともに読書習慣の定着を図っていく。

 「体験」は、修学旅行や海外研修があるほか、同校の特徴として「起業体験プログラム」が実施されている。郁秋祭(文化祭)において、各クラスで会社を立ち上げ、株式を発行、黒字を目指すものだ。「起業体験プログラムは他校に類を見ない、本校独自の活動です」と田中部長。会社の仕組みや利益の上げ方を学べる貴重な体験といえる。

 「確認」では、夢手帳を基に担任と夢を語り合う「夢カウンセリング」が行われる。さらに今年度からは手帳には日記用の冊子が新しく付いた。

 「今年は、夢手帳の充実した使用を目指しています。日記には一日を振り返り、その日の反省を書き込むよう声がけをしていく予定です。あくまでも日記ですので、教師が見ることはありません。生徒自身が手帳を使いこなし、自己管理ができるようになってもらいたいと考えています」と田中部長は語る。

夢の実現を前提とした大学選び

 平成20年度は国公立大学23人、早慶上智22人、GMARCH82人という進学実績をあげた郁文館。大学進学では学力はもちろんだが、自分の夢を実現できる大学選びに重点が置かれている。「合格できるからといって、志望以外の大学は進めていません」と田中部長。郁文館グローバル高等学校では、英語力を生かし、希望大学へ進学する生徒も少なくない。同校では全員がニュージーランドに1年間留学、ネイティブの副担任による英語のみのHRを実施と、高い英語力を養う環境が整っている。1、2期生中、TOEIC800点以上が5人、英検準一級合格が8人と高い実績を残している。郁文館中学からグローバル高等学校に進む生徒も15人前後と多く、今年度から2クラスに増えた。

 来年度は制服のデザインも一新。男子と女子が一緒に学ぶことで共生の精神を学び、夢教育はさらに進化していく。

 
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