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中学・高校受験:学びネット

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東京農業大学第三高等学校

 
  最難関大学現役合格をめざす新コースを設け、志願者が増加
東京農業大学第三高等学校は、116年の歴史と伝統を持つ東京農業大学と東京情報大学に併設された普通科の男女共学校である。四方を豊かな緑に囲まれた学習環境は群を抜き、東京ドームの1.2倍の広さのキャンパスを有する。
  文武両道の学校として知られるが、きめ細やかな学習指導体制で、今春、過去最高の大学合格実績を創出。志願者増で、来年は特別進学コースの募集定員を増加する勢いだ。さらに新コースを加えた4コース制で、平成19年度をスタートさせた。

校 長: 牛久保 明邦
住 所: 〒355-0005 埼玉県東松山市大字松山1400-1
電 話: 0493-24-4611
交 通: 東武東上線「東松山」駅よりマイタウン循環バスで「市営住宅前」下車、徒歩8分、東武東上線「東松山」「森林公園」、JR「熊谷」「吹上」「鴻巣」、秩父鉄道「行田市」の6駅よりスクールバス運行
学生数: 1385名 (2007.9.1現在)
ホームページ: http://www.nodai-3-h.ed.jp/

 

大学合格実績が過去最高

平成18年度の東京農業大学第三高等学校の大学合格実績は、東京農業大学へは129名、横浜国立大学・埼玉大学など国公立大学・短期大学へは28名、早稲田や慶応をはじめ、難関私立大学には211名が合格し、過去最高となった。全体でみると、4年制大学・短期大学へは82.7%が進学し、卒業生の進路決定率は90.1%である。

入試広報部長の神山達人教諭は、
「現役での大学合格を目標に指導を行っている成果だとうれしく思っています。浪人した生徒の中には、国立大学に合格しているのに、さらに上の難関大学に行きたいので、もう1年頑張る、という生徒もいて、頼もしいなあと思っています」と笑顔で語る。

さらに、「過去最高の実績が出たのは、昨年は、個人面談を春と秋に実施し、学校を挙げて、生徒との信頼関係をしっかりと築けるように努めたからではないかと考えています」と分析する。

同校は、東京農業大学および東京情報大学とは併設校の関係にあるといっても、優先入学制度を利用して進学するのは全体の約3分の1。そのため、受験体制を充実させ、生徒一人ひとりの進路が実現できる高等学校を目指している。特に、朝7時45分から40分間の「朝講習」や放課後3時間の「放課後講習」、夏期講習など、年間を通じて実施する多彩な講座は、着実に実力をアップさせる。また、今年度からは授業時間数を確保するため、隔週土曜日の休日を変更し、毎週授業を実施している。

さらに、カリキュラム等を再編、新4コース制による効率的な進学指導を行っている。東京大学、京都大学など最難関大学への現役合格を目指す「スーパーセレクトコース」(今年度より新設)、難関国公立大学・私立大学をめざす「特別進学コース」、文系・理系進学のさまざまなニーズに対応する「総合進学コース」、スポーツを通じて豊かな個性を鍛える「アスリートコース」である。

偏差値70の生徒が集まる
「スーパーセレクトコース」

新設の「スーパーセレクトコース」には、募集定員30名のところ26名が入学。月曜日〜金曜日まで7時間授業による先取り授業が行われ、週3回は、放課後18時頃まで「勉強クラブ」で活動する。他のクラブと同様の位置づけで、その日の疑問点や各自の課題に教師がついて対応する。「勉強クラブ」には、どのコースの生徒でも参加できるが、「スーパーセレクトコース」の生徒は必修のため、放課後は「スーパーセレクトコース」の教室がそのままクラブの部室へと変わる。一般のクラブの夏休み合宿などと同じく、東大キャンパスツアーや、2泊3日の校内スーパーキャンプ、4泊5日のサマーセミナーなども予定している。サマーセミナーには、特別進学コースや総合進学コースの生徒も希望者は参加できる。

「新設した時には、勉強に特化したコースですから不安はありましたが、素直でがんばる生徒たちばかり。クラブ活動も、勉強クラブのない日や土曜日の午後などに活動できる、例えばアイスホッケー愛好会、合唱部などに入ったり、生徒会活動も楽しそうにやっているので、こちらが驚いています。優秀な生徒たちですが、勉強だけに偏ることなく、いろんなことにがんばる意欲を大切に育てて行きたいと思います」と神山教諭は目を細める。指導には、受験指導に精通した教師が当たり、予備校等の研修にも参加して、研鑽を積んでいるという。

「特別進学(特進)コース」は、週3回7時間授業を行い、英数国を徹底的に強化。3年次から文系・理系に分かれ、国立2次対策として論理的思考力を鍛える。

「総合進学(総進)コース」は、一人ひとりのニーズに応えるバランスのとれたカリキュラムを配し、国公立大学や私立大学、併設大学の現役合格を目指す。2年次より文系・理系に分かれ、3年次は進路に応じて授業の選択や放課後の過ごし方を自由にデザインできるのが特色だ。

「アスリートコース」は、強化クラブに所属し、競技能力を伸ばしながら国公立大学や私立大学、併設大学を目指すコース。3年次には、希望進路に合わせて選べる幅広い選択科目が用意されている。

どのコースも生徒の希望により、学年が変わる時点で変更することは可能だ。

「成績が落ちたから、とかの理由でコースを変えなければならない、といったことは一切ありません。4つのコースはそれぞれが特色ある環境だと考えていて、生徒がどの環境を選ぶのか、自分に合ったコースに変更できるということだけです。ですから、コースを変わることを単に“移動”と言っています」と神山教諭は説明する。

文武両道を土台に進学に力

同校には、専門の指導者と専門施設をもつ10の強化クラブがあり、「アスリートコース」の生徒が中心となって全国レベルで活躍している。7つのクラブが関東大会に出場し、男女陸上部、柔道部、弓道部は全国大会に出場。スポーツ系クラブは24クラブあり、文科系クラブは19。従来より「学習とクラブ活動の両立」を奨励しており、7割の生徒が活動している。

「文武両道の学校として地域では知られていますが、実は、スーパーセレクトコースを新設したことで、志願者が増加しました。中途半端にせず、思い切って進学に力を入れるコースにしたのが良かったようです」と神山教諭は話す。特に、特進コースは入学者数99名から148名へと増加し、学力レベルも上がった。これを受け、来年度は特進コースは昨年募集90名のところ120名に増員することが決定した。

スーパーセレクトコースを新設したことで、学校全体により一層活気が溢れている同校。今後が楽しみである。

 
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