英検準2級に中等部で
16名が合格
続いて、生徒募集対策室室長の田中敦夫教諭より中等部の教育の特色および入試に関する説明が行われた。中等部では難関国公立大学、東海大学医学部・工学部航空宇宙学科などハイレベルな進学を目指す「英数特進」と、東海大学、中堅国公立大学、私立大学への進学を目指す「総合進学」の2コース制をとっている。
▽ 英数特進コースでは月曜から金曜までの8時間授業と週3日の必修特別講座(9時間目)を設け、先取り学習を進めている。土曜日にはパソコン(1人1台)を使っての特別教材による演習講座も行われている。毎年7月末には5泊6日で学習合宿を実施、国・数・英の主要3教科の学力強化に力を入れている。また、資格取得の奨励を行っており、昨年度の英検では中3の10月までに準2級に16名が合格。漢検でも準2級に11名の合格者を出している。
▽ 総合進学コースでは月曜から金曜までの7時間授業で基礎学力の伸長に重点を置き、クラブ活動を奨励している。試験前後に補習を中心に特別講座を実施。土曜日は英数特進と同様にパソコンを用いたネットワーク学習を行っている。資格試験では英検3級の合格者が35名、漢検3級には48名が合格している。
2005年の中等部入試における合格者の偏差値(五木・駿々堂模試)平均は一次試験で「英数特進」が47、「総合進学」が43となっている。二次試験では「英数特進」が50、「総合進学」が44だった。併願受験について田中室長は「同志社香里、立命館宇治、開明との併願者が受験している」と説明した。
2006年の募集では一次の「英数特進」が20名(前年は25名)に減員される。その分、2次の「英数特進」で20名(前年は15名)に増やす。この増減について田中室長は「高い学力の生徒をひとりでも多く確保したいので」と明言し、参加者に理解を求めた。「総合進学」では一次で60名を、二次で20名を募集する。
なお、中等部では11月12日にプレテスト(4教科)を行い、その後、同26日に成績表を返却してプレテスト解説会、個別相談会を開く。受験は無料だが予約が必要。
|
|
国公立へ32名
関関同立へ111名
2コース制は昨年度から高等学校でもとられている。「英数特進」コースでは高校2年次より内部進学生との混合クラスを編成するとともに文系、理系に分かれた授業が展開される。新しい試みとして、代々木ゼミナールの講師による進学講座を土曜日に実施。同コースの生徒は全員必修となっている。
高大連携としては東海大学の教授はもちろん、関関同立から教授を招き、年に数回の講義・講座を開講している。また、高校1年の夏休みに行われる特別講座で、英・数・国の基礎学力の定着を確実なものにしている。
2005年の入試では、国公立大へ20名が、関関同立へは52名が合格した。
「総合進学」コースでは高校入学時より内部進学生との混合クラス編成を行い、2年次より類型別、3年次より選択制を導入する。類型別はT類で国公立型、U類で私立型のカリキュラムで実力養成を図る。
土曜日の進学講座と高大連携の講義、講座は「英数特進」と同様に実施される。
2005年度の合格実績は国公立大へ12名、関関同立へ59名、産近甲龍へ88名の合格者を出している。付属推薦制度により東海大学へ進学したのは59名で、同じく九州東海大へ3名、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(現地法人)へ5名が進学した。同カレッジはアメリカの大学への編入が可能で、卒業生でハワイ大学への編入例もある。
2005年度の高等学校入試では「英数特進」コース専願者の合格者平均偏差値(五木模試)は61、併願者は63と高い。「総合進学」コース(回し合格あり)専願者の平均偏差値は53、併願者は58だった。
|
|