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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属大阪仰星 高等学校中等部

 
  Team Gyoseiの新しい学びがスタート
学校活動を通して多様な社会で生きる力を
 1983年の創立以来、「真の文武両道」の体現を目指す東海大学付属大阪仰星高等学校 中等部。ラグビー、柔道、サッカー、野球、剣道、陸上、吹奏楽、放送など多数のクラブが全国大会の常連校であり、さらに確かな大学進学実績も評価され、今年度も中等部・高校ともに募集定員を大きく上回る入学希望者を集めた。今年は高校創立38年、中等部創立25年を迎えるに当たり、新しい〝Team Gyoseiの学び〟が始まった。仰星が育成する人物を明確化し、そのために身につける力を「TG10Cs」と設定。これらの新しい取り組みについて、小寺建仁校長にお話を伺った。

校 長: 小寺 建仁
住 所: 〒573-0018
大阪府枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪本線「枚方市」駅
JR学研都市線「河内磐船」駅より
京阪交野線に乗換え「村野」駅下車徒歩10分
スクールバス 奈良方面は近鉄学園前~
登美ヶ丘~白庭台~田原台~学校
生徒数: 303名(中等部)
1,092名(高等学校)
ホームページ: http://www.tokai.ed.jp/gyosei/

 

仰星が育成したい人物像と
身につけてほしい10のチカラを明文化

「東海大学の創立者である松前重義は、78年前に『身体を鍛え、知能を磨き、幅広い視野を持って、人生の基盤となる思想を培い、希望の星に向かって生きていこう』という教育の指針を掲げています。この建学の精神を基に、本校が育成すべき人物像を明文化したものが、〝Team Gyosei Diploma Policy〞です」と小寺校長。育てたい人物像を①持続可能な社会の実現に向けて自主的に行動できる人物②ローカルかつグローバルな視野に基づく行動ができる人物③身につけた知識・技能を応用し課題発見・解決に繋げられる人物④他者の多様性を受容し、協働できる人物、と示している。

 「そして、これらの人物を育てるた めに、身につけてほしい10のチカラを設定しました。これが〝TG10Cs(Team Gyosei10Competencies)〞で、それぞれのチカラの育成につながる学校生活での様々な活動に紐づけています」

 例えば、自分で『学ぶチカラ』と『社会を認識するチカラ』を鍛えるのは仰星読書プログラムで、自主的に本を読み幅広い知識を身につける。また、『健やかに生きるチカラ』と『創造的に表現するチカラ』は創作ダンス発表会や、音楽鑑賞会で。校外学習や星河祭(文化祭・体育祭)では、『コミュニケーションするチカラ』や『協働するチカラ』を育てる。ほかに『批判的に考えるチカラ』『自分を管理するチカラ』『貫徹するチカラ』『課題を解決するチカラ』で10のチカラとなっている。

 「実は、2018年に教員たちが日々の教育活動の質的向上と〝SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標〞との結びつきを議論・提案する〝ESDプロジェクト〞を立ち上げ、学校の授業や行事、クラブ活動と、SDGs を関連づけていこうとしました。ところがSDGs は、世界基準の問題ですから、どうしても生徒たちにとっては遠い社会のように感じます。そこで、SDGs に関連づけながらも、自分たちの身近な問題を自分たちで解決するために動けるように、TG10Cs を設定しました。まずは、TG10Cs でSDGs に取り組むための素地をつくります」

 創立から20〜40年を迎えた仰星では教員の代替わりが進んでいる。現代の教員が、日々の数多の業務に追われて仰星が育成したい人物像と身につけてほしい10のチカラを明文化「東海大学の創立者である松前重義は、78年前に『身体を鍛え、知能を磨き、幅広い視野を持って、人生の基盤となる思想を培い、希望の星に向かって生きていこう』という教育の指針を掲げています。この建学の精神を基に、本校が育成すべき人物像を明文化したものが、〝Team Gyosei Diploma Policy〞です」と小寺校長。育てたい人物像を①持続可能な社会の実現に向けて自主的に行動できる人物②ローカルかつグローバルな視野に基づく行動ができる人物③身につけた知識・技能を応用し課題発見・解決に繋げられる人物④他者の多様性を受容し、協働できる人物、と示している。

 「そして、これらの人物を育てるた めに、身につけてほしい10のチカラを設定しました。これが〝TG10Cs(Team Gyosei10Competencies)〞で、それぞれのチカラの育成につながる学校生活での様々な活動に紐づけています」

 例えば、自分で『学ぶチカラ』と『社会を認識するチカラ』を鍛えるのは仰星読書プログラムで、自主的に本を読み幅広い知識を身につける。また、『健やかに生きるチカラ』と『創造的に表現するチカラ』は創作ダンス発表会や、音楽鑑賞会で。校外学習や星河祭(文化祭・体育祭)では、『コミュニケーションするチカラ』や『協働するチカラ』を育てる。ほかに『批判的に考えるチカラ』『自分を管理するチいることを感じた小寺校長は、「TG10Cs を学校の活動と紐づけることで、目的やどんなチカラをつけるために実施するのかということが改めて認識されます。明文化することで、先生たちが目標に向かい、慣例行事もより前向きに取り組める起爆剤になればと思っています」と話す。

 同校では、ほかに探究授業の在り方を検討するプロジェクトやTeamGyosei の新しい教育の方向性を提案するプロジェクトなどで、教員の研修にも力を入れている。

地域と連携して課題を解決
生徒会主体のボランティアグループ結成

小寺 建仁 校長

生徒募集対策室長
渡邊 紀尚 先生

 生徒会の活性化の動きもある。地域と連携して何かをしたいと、生徒会の中にボランティアグループ「GAfSS(Gyosei’s Action For SustainableSociety)」を立ち上げた。

 まずは生徒会のメンバーが地域の自治会や枚方市、地元の企業などに働きかけ、課題を見つけ出す。実際に解決に向けてどのように考え、動けばいいのかなどを議論する際には参加メンバーを一般生徒から募集する。いち早く参加した、昨年の枚方市『SDGs サミット』では、「枚方市をもっと良い町にするためにどうしたらいいか」をグループでデスカッションし、プレゼンテーションを行った。

 「SDGs やTG10Cs での学びを通して、自分たちの身の回りの問題に気づき、考えることから始めます。幸いなことに枚方市ほか地域なども、生徒たちを歓迎してくれています。生徒会の活性化とともに、地域との連携にも力を入れていきます」

2コース制で希望の進路に対応
仲間と団結して個のチカラを鍛える

 国公立大学、関関同立など大学進学においても確かな実績を残し、保護者から評価されている。同校では、生徒たちの中高生活を充実、夢の実現を目指して、コース制をとっている。現在は、国公立大学や東海大学医学部への進学を目指す「英数特進コース」と、難関私立大学や東海大学を目指す「総合進学コース」の2コース制。かつては英数特進コースでは授業時間が多いため、クラブ活動に参加できなかったが、生徒たちからの要望もあり、授業時間を削減。また、総合進学コースの生徒からも国公立を受験したいという声があり、コースをⅠ類・Ⅱ類に分け、Ⅰ類では国公立大学受験にも対応している。

 「クラブ活動もしたい、学校行事にも参加したい。そして進学したい、そんな生徒たちの声に応えて、多様な学びを展開しています。仲間と団結して個のチカラを鍛えるのが、仰星の学びです」

チームのような学校、Team Gyosei
年齢も時代も超えた人とのつながり

 同校の魅力の一つが人と人とのつながり、〝チーム感〞である。在校生や教員だけでなく、卒業生や地域の方々など仰星に関わるすべての人が一緒になって、チームのような一体感があり、「Team Gyosei」と呼ばれる。

 「サッカーやラグビーの試合となると、強制しているわけではないのに、生徒全員が応援に集まります。さらに、卒業生や地域の方々も来てくれます。私は、本校の創立時から38年間在籍していますが、学校が一つのチームのような雰囲気であると、感じています。年齢や時代を超えた人とつながり、多様な価値観を吸収して、互いに高め合うことで、成長し続ける〝TeamGyosei〞を今後も目指します」と小寺校長は話す。

 このコロナ禍にあっても、全員がiPad を保有するなど充実したICT 環境で、授業は滞りなく進んでいる。しかし、クラブ活動の多くは、夏の大会が中止になるなど、生徒たちは発表の場を失った。

 「試合の中止が決まったときは、生徒たちにかける言葉もありませんでした。それでも、生徒たちは次の目標を定めて、毎日練習に取り組んでいます」と、生徒募集対策室長でありサッカー部のコーチでもある渡邊紀尚先生は、生徒たちの成長を讃える。

 新しくスタートしたさまざまな取り組みは、〝Team Gyosei〞の団結力をもとに、着実に実を結んでいるようだ。

 
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