――大谷高校から大谷大学へ進学されたとのことですが、高校入学時に大谷高校を選んだのはなぜでしょうか。
永徳天音さん(以下、永徳) 国公立や難関私大なども含めて大谷高校の進学率が高かったことが第一です。それでいて、学校行事には先生方も含めて学校全体で楽しもうとする雰囲気があり、そういうところがすごく自分に合っていると感じました。
――その時から教育学部志望だったのでしょうか。
永徳 教員を目指したのは、中学校のときの担任の先生がとてもいい先生だったことがきっかけです。その影響で、「あんな先生になりたいな」と漠然と思っていました。大谷高校に入学して高校2年生くらいから教育系に進もうという目標を立てました。3年生の時の担任の先生がベテランの方で、大谷大学の先生方とも繋がりがあり、大谷大学について知る機会が多かったです。
――大谷大学を選ぶ決め手となったのはどういった部分でしょうか。
永徳 学科の定員が少ないため、徹底的に細かく指導してもらえると思ったことと、キャリア支援などが充実していることです。また教育学部の学びに合わせた設備が揃っていることも魅力でした。例えば、理科室や図工室・音楽室をはじめ、模擬授業が行える特別教室などがあり、そこで子どもたちの立場で授業を受けながら、同時に子どもたちの興味を引き出す授業の仕方を身につけることもできる。授業にメリハリがあり、自分に合うかなと思いました。
――実際に入学して1年半ですが大学生活はいかがですか。
永徳 実際の模擬授業では小学生の気分になって授業を受けたり、楽しんで大学生活を送れています。また、第1学年から小学校のボランティアに参加できます。教育実習とは違い、自分が授業をするわけではないですが、クラス担任の先生の補助や、教室の後ろに立って授業中についていくことの難しい児童のところへ行って声掛けをしたりします。実際の現場で授業の進め方を学びながら、子どもたちとも触れ合えることにやりがいを感じています。
また、大谷大学では、多くの先生方が実際に小学校や中学校の教員経験があり、その経験を生かした実践的な授業から学ぶべきことが数多くあります。高校のときもそうでしたが、どの先生も学生との距離が近く、丁寧に指導してくださるので理解しやすいです。
児童の健康面・安全面も守っていける教師になりたいと話す永徳天音さん
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――いよいよ今年から小学校3年生以上での英語教育が実施となりました。永徳さんも英語授業についてのカリキュラムを受けていると思いますが、子どもたちに英語を教えることについてはどう感じていますか?
永徳 これからは小学校でも英語が必修になっており、教師にも英語スキルは重要になってきます。英語教育には力を入れていくべきと考える反面、小学校の時点で英語に苦手意識を持ってしまう児童も少なくないのではと思います。自分が授業を行うときは「勉強感」を少し弱くして、遊びやゲームの延長として教えられるようにしたいです。英語は楽しいものだと感じてもらえるような授業を目指したいと思います。
――最後に、今年は新型コロナウイルスでの休校という前代未聞の事態に学校が見舞われました。こういう状況を踏まえてどんな教諭を目指しますか。
永徳 想定外のことも起こりうるということは、今回のことで身にしみました。今こういう状況になって、学校でもさらに衛生面が重要視されていると思います。その他に熱中症なども教育現場でよく問題になります。自分が教師になったときに、児童の健康面、安全面も守っていけるよう、しっかりと考えていける教師になりたいです。
小学校ボランティアでは現場で授業の進め方を学びつつ、子どもと触れ合えることにやりがいを感じると言う永徳さん
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