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中学・高校受験:学びネット

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龍谷大学付属平安中学校・平安高等学校

 
  『チーム平安=カリキュラム・マネジメント』による
クオリティーの高い授業と進路指導で進学校化が加速
同校は、中高一貫コース(高校からは一貫選抜コース)のコース・コンセプトを「国公立・難関私立大学への現役合格を目指す」と明確化し、2012年以降、大胆な教学改革に取り組んできた。その注目度は衆目の一致するところである。5年が経過し、“京阪神”“医学部医学科”“早慶上理”“関関同立”といった国公立及び有名私大への合格者数は倍増しており、その相乗効果は中学入試のみならず、高校入試における受験生のレベル・アップに反映している。機能的に組織を動かす独自のカリキュラム・マネジメントは、学校運営の好個の事例となっており、ここ数年、他私学のみならず、公立からも見学や研修希望が多いという。

校 長: 燧土 勝徳
住 所: 〒600-8267 京都府京都市下京区御器屋町30
電 話: 075-361-4231(代)
交 通: JR京都駅よりバス5分徒歩15分
学生数: 中学校 357名
高等学校 1,323名 (2018.1.1現在)
ホームページ: http://www.heian.ed.jp/

 

進学校化に向けた〝持続ある〞改革で
期待される大学合格実績の飛躍

 中学は、背景知識を鍛える平常授業に加えて、以下のように、自ら問いを立て、自らの頭で考え、〝納得解〞を探求する「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)も授業の一部に運用しつつ、次期学習指導要領や大学入試改革に伴う変容にも対応する指導を実践している。

 同時に、来るべき大学受験における〝合格〞答案作成に向けて、「日々の学びが身についているという自信を持つためには、結果を出すことが大切。そこで毎日の『朝テスト』や補習、放課後7・8限を利用した習熟度別の検定・模試対策や弱点を補強する『ドラゴンゼミJr.』、朝7時から受け付けている個別質問への対応などを通じて、個々の学力の向上を図っています」(英語科・間島裕之先生)といったきめ細やかなサポートを通じて、入試を突破する力も身につけている。

ティーチング・メソッドの進化
授業力の向上も見据えて

 次期学習指導要領のエッセンスに基づく、新しい大学入試や社会で求められる21世紀型スキルとなる思考力・判断力・表現力を養う授業が展開されており、授業力向上に向けての学校の姿勢が見て取れる。

 英語科では、「中学英語の授業はすべてチーム・ティーチング(TT)で、その3分の1はネイティブ教員が中心。日本人教員がサポートする場面も減り、高校に入ってからの一貫選抜の生徒の英語力の高さは顕著です」(前田摩耶子先生)。「大切にしていることの一つは、コアとなる知識をどこまで使えるかということ。4技能を統合的に活用する力を養う授業、つまり、ペアワークを始めとするアクティビティを積極的に取り入れています。大胆な転換でしたが、確実に結果につながることを実感しています」(花谷昌史先生)。英検では、今年度の第1回検定(6月)が終わった段階で、中3の140名のうち、すでに50名超が、目標とする準2級(高校中級程度)に合格したという。

 数学では〝学び合い〞が重視された授業が実践されている。「何通りもの考え方・解法に触れることで、多角的なアプローチが可能になります。また、統計の授業では、クラス全員の身長を書きだして計算するなど、数学が身近に感じられるような工夫もしています」 (真鍋佑香先生)。

 理科ではグループワークを頻繁に実施。「問題を解いた後、どうやって解答を導き出したのかを説明し合う時間を設け、グループで協力して問題に取り組んでいます。そこでの学びあいは、理解している生徒にとっては定着度を高める場、そうでない生徒にとっては気軽に質問できる場となっています」(玉置達也先生)。中1のフィールドワークでは、興味・関心を高め、「なぜ」という問いを引き出し、それについて皆で考えるという授業スタイルをめざしている。「フィールドワークで芽生えた疑問を探求させる道筋をつけ、自ら調べて発表することによって土台をつくるのです」(同先生)。学んだことを〝五感〞で感じる機会として、「琵琶湖での水質調査や天体観測を行います。プランクトンの姿も、土星の輪も教科書に写真が載っていますが、実際に見ることで学習に対する姿勢は大きく変わります」(五十嵐茂樹先生)。

 また、歴史上の人物や化学物質の特徴を英文で記載したり、震災に関する英文を通じて命の尊さを考えたりするなど、英語を軸とした教科横断型授業も導入されている。出題者の意図を素早く読み取り、入試を突破する効率的なテクニックを身につける指導から脱皮する。

 「チーム平安」のスピリッツは、進路指導にも生かされている。学校全体が生徒個々の到達度を共有、PDCAサイクルを円滑にまわすためにカリキュラム・マネジメント委員会を設置し、模試や定期考査等の結果を詳細に分析、課題を明確にした上で、「第一志望決定率100%」に向けて様々な施策を講じている。 「進路指導を担任まかせにせず、教員同士の情報共有を通じて、個々の経験値に左右されない質の高い進路指導を行い、個々の特性も踏まえたきめ細やかで的確な指導が可能となりました。目標は、教員一人ひとりが全教科を見
渡す力をより強化していくこと。そうすることで今まで以上に、スムーズな学力向上、進路指導を実践できると信じています」と進路指導主任の竹内智一先生。

 改革成功モデル校として注目度が高い同校。ネクスト・ステージはスタートしたばかりである。

 
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