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中学・高校受験:学びネット

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大阪国際滝井高等学校

 
  未来のキャリアへつなぐ多彩なコース展開
創立から90年近く女子教育の歴史を刻んできた大阪国際滝井高等学校。「凛とした女性になる」をモットーに、格式ある「小笠原流礼法」を正課授業に取り入れるなど、女子高ならではの特色ある教育を展開している。看護・幼児保育など女子に人気ある多彩なコースを設置し、それぞれが実践的な学習プログラムを実施。生徒たちを希望の進路へと送り出している。2014年には特進コースに薬学系を新設。少人数指導により1期生、2期生ともに全員が薬学部合格を果たした。

校 長: 清水 
住 所: 〒570-0062 大阪府守口市馬場町2-8-24
電 話: 06-6996-5691
交 通: 京阪本線「滝井」「土居」駅から徒歩5分/地下鉄谷町線・今里筋線「太子橋今市」駅から徒歩8分/地下鉄今里筋線「清水」駅から徒歩7分
学生数: 698名 (2017.4.1現在)
ホームページ: http://www.takii-h.oiu.ed.jp/

 

思いやりと心遣いを育む
小笠原流礼法

 大阪国際滝井高等学校は建学の精神である「全人教育」に基づき、礼節を重んじ、世界に通じる心豊かな人間を育成することを教育理念としている。

 昨年度に大阪府立四條畷高校から本校校長に就任した清水骰Z長は、「女子高の良さが分かってきました」と話す。

 例えば、生徒会役員選挙では定員の2倍もの生徒が立候補し、堂々と立会演説を行う。応援演説も盛り上がり、熱い戦いが繰り広げられる。

 文化祭や体育大会などの学校行事でもリーダーがしっかり生徒たちをまとめている。

 「共学校だと男子に遠慮してしまう部分がありますが、ここではものおじせず、たくましいリーダーが育っています」

 また、女子に特化した教育ができるのもメリットだ。「小笠原流礼法」の授業は10年以上前から実施している。カリキュラムは姿勢、立礼、歩き方から訪問のマナー、ビジネスマナーまで網羅し、礼法を通じて相手を思いやる心を育む。保護者から高い支持を得ているだけでなく、生徒自身も回を重ねるごとにその良さが分かってくるようで好評だ。

 椅子から立ち上がって礼をする。その所作ひとつをとっても、自然に美しい身のこなしができるようになり、卒業生からは「就職の面接で好印象を与えられた」と嬉しい報告が届けられている。

将来への夢が膨らむ現場実習

 将来のキャリア形成に役立つ多彩なコース設定も女子高ならではである。

 国際科と普通科を設置し、普通科には特進コース(文系・薬学系)、標準コース、看護進学コース、幼児保育進学コース、吹奏楽コースを開設している。

 このうち薬学系は2014年の新設だが、1期生・2期生全員が薬学部合格を果たした。

 「高校入学時の成績では薬学部合格が難しい生徒も、3年間で鍛えます」と清水校長。

 化学と数学の授業時間を充分に確保し、2・3年生では入試科目に直結する授業を行う。1クラス10人程度の少人数だから、個別指導ができるというメリットもある。こうして、入学時の成績にかかわらず、大学入試に必要な科目の偏差値を65程度まで伸ばしている。

 授業内容もレベルアップしている。今年3月に兵庫医療大学と高大連携の協定を締結。大学教員による「薬学基礎」の授業や、大学の施設を利用しての実習などが行われることになった。高校がシラバスを作成し、年間35時間の授業のうち3分の1を大学の先生が担当し、単位設定も行う。

 さらに今年3月から2年生の薬剤師体験もスタートした。生徒たちは、研修体制が整った近隣の薬局で3日間、実際に客対応や商品説明、調剤を体験した。実習最終日には、そこで長期実習中の薬学部学生との座談会が開かれ、大学での勉強や国家試験について話を聞くことができた。

 清水校長は、「座学だけでなく実習を通じて学びを深め、モチベーションを高めたい」と話す。

 一方、3月16日から21日にかけて、国際科と看護進学コースの生徒がベトナムで医療ボランティアに参加した。現地で白内障の無償治療を10年以上続けている服部匡志医師の医療活動に同行し、手術の準備や術後のケアを手伝ったのだ。

 事前学習では、青年海外協力隊として現地で医療活動に従事した人の経験談を聞くほか、ベトナム語の基礎会話も練習した。現場では、1日に何十人もの患者の手術を行うため、迅速に正確に行動しなければならない。服部医師からどのような指示が出されるかということも事前に学習し、心の準備を整えた。

 「服部先生から『よく動いてくれた』と褒めていただきました」と清水校長は頬を緩める。生徒たちは、「手術して、目が見えたときの患者さんの表情が忘れられない」と口々に感動を語り、看護師への夢を膨らませた。

新グラウンド完成で
活気づくクラブ活動

 清水校長が「本校だけです」と胸を張るのは、吹奏楽コースの個人レッスンだ。関西フィルや大阪フィルなどで活躍するプロ奏者から年間15回程度の個人レッスンを受けられる(費用は授業料に含まれる)。1年次より本格的なレッスンを受けることで技量は確実に上達し、相愛大や大阪音大などに進学する生徒が多い。

 難関大学を進学目標としているのは特進コース文系。標準コース・幼児保育進学コースの生徒の多くは大阪国際大学・短大に内部進学する。内部進学には、入学金免除や授業料減額の制度もある。

 国際科は英語の4技能(読む力・書く力・聞く力・話す力)をバランスよく鍛えて高い英語力を養う。全員が英検準2級を取得し、6割以上が2級を取得。卒業後に海外の大学に進学する生徒もいる。

 国際科の教室は、「INTERNATIONAL STREET(国際科エリア)」として独立し、3学年が同じフロアで学んでいる。ネイティブスピーカーの教員がクラス担任もしくは副担任となり、日常的に英語が飛び交う環境だ。

 高校1年の1月から、希望者は半年または1年間ニュージーランドに長期留学できる。2年生の7月には全員が3週間のカナダ語学研修。夏休みには大阪国際大和田高校と合同でケンブリッジ大学研修を実施する。今年はイギリスの大学に進学希望の生徒が参加する予定だ。

 「本校生徒に共通しているのは、まじめにコツコツ努力する姿勢です。朝早くから自習する姿が見られます」

 クラブ活動にも熱心に取り組んでいる。春高バレー3回優勝の実績を誇るバレーボール部を始め、インターハイに何度も出場しているフェンシング部、さらにサッカー部やソフトボール部などの活躍が期待される。吹奏楽部や軽音楽部など文科系のクラブも地域で活発な活動を続けている。

 今年1月に、学校から徒歩5分の距離に人工芝の新グラウンドと体育館、テニスコートが完成し、クラブ活動がさらに活気づいている。2021年には、校舎も同じ場所に移転する予定。敷地面積は現在の約3倍。生徒たちが未来への大きな夢を紡ぐキャンパスとなるだろう。

 
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