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中学・高校受験:学びネット

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立命館中学校・高等学校

 
  今秋、長岡京にキャンパスを移転
世界で活躍するグローバルリーダーを育成
約4万人が学ぶ日本有数の総合学園・立命館。立命館中学校・高等学校は、学園の4つの附属中学・高校の中でも唯一学園名そのものを冠し、来年創立110周年という長い歴史と伝統を誇る。創立100周年を機に小学校を開校し、小学校から中学校・高校、さらには大学までの一貫教育システムの完成を目指すとともに一貫教育による学園全体の総合的発展を図る同校では、今年9月に深草から長岡京にキャンパスを移転。これにより、立命館大学の衣笠、びわこ・くさつ、大阪いばらき各キャンパスとの交通の便も格段に良くなった。新しい地で新しい教育にチャレンジする同校に大きな注目が集まっている。

校 長: 成山 治彦
住 所: 〒617-8577 京都府長岡京市調子1-1-1
電 話: 075-323-7111
交 通: 阪急京都線「西山天王山」駅より徒歩約6分、JR「長岡京」駅より徒歩約15分、京阪「淀」駅より京阪・阪急バス「調子」下車徒歩約3分
学生数: 中学校 712名
高等学校 1,020名 (2014.11.1現在)
ホームページ: http://www.ritsumei.ac.jp/fkc/

 

医学・歯学系大学を
目指すコースも設定

 立命館中学校・高等学校の新キャンパスは、阪急「西山天王山」駅から程近い閑静な住宅街の中にある。正門を入ると、右手に第1グラウンド、左手に校舎棟(5階建)が見える。校舎棟の南には、第3グラウンド、体育館棟(地下1階、地上5階建、屋上テニスコート)があり、さらに南に第2グラウンド、体験学習棟が設けられている。校舎棟は、打放しコンクリート、天井等に使われた長岡京の竹が印象的。和洋の融合が図られ、斬新でスタイリッシュなイメージだ。

 「本校は、立命館大学とほぼ同時期に『清和普通学校』として創設され、今年109周年になります」と語るのは、校長の成山治彦先生。成山校長は、大阪府教育委員会を経て、立命館大学接続教育支援センター教授等を歴任。同教授当時には立命館中学校・高等学校の校長代行を半年間務めたこともあり、大阪教育大学理事を経て、今春、同校の校長として着任した。

 さて、同校が長岡京に移転した狙いは、立命館小学校との接続を強化し、一貫教育のさらなる展開を図ること、通学圏を京阪神エリア全体に拡大すること、高大接続教育をより一層多彩に展開すること。これらにより、立命館学園全体の大きな発展につなげることにある。

 立命館高校卒業後は、立命館大学や立命館アジア太平洋大学への進学に加え、医学・歯学系大学といった難関大学を目指す生徒も少なくない。そこで、同校では、次のコースを設けている。まず中学校1・2年で、小学校接続の一貫コースのほか、難関大学進学を見据えたAD(学力伸長)コース、基礎学力と探求心を育てる総合コースの3つがある。中学3年進級時に、難関大学をめざすMS(文理特進)コース、とコア(総合文理)コースのいずれかを選択する。コアコースにはGJ(グローバルジュニア)クラスもおかれる。そして、コアコースの生徒は、高校2年から、CE(文社)・SS(理数)・GL(国際)の各コースに分かれる。

 「立命館大学には、医学・歯学部がないため、MSコースを作りました。4つのコースで、生徒の様々な進路に対応しています」と成山校長は言う。

文科省のSSH、SGH指定校
世界から集うJSSFも開催

 同校の大きな特徴は、科学教育と国際教育に力を入れていることだ。

 科学教育という点では、文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に2002年度当初から3期13年にわたって指定されており、2011年度には「コア・スーパーサイエンスハイスクール」、2013年度からは「SSH科学技術人材育成重点枠」の指定も受けている。

 「本校では、日本だけでなく世界の理数教育の先進校と提携しており、毎年11月に5日間にわたってJSSF(ジャパンスーパ―サイエンスフェア)を開催しています」と成山校長。世界(昨年度は18カ国、28校116名)と国内(同、12校)の高校生が一堂に会して科学をテーマに交流するというもので、SSコースの生徒が中心となって取り組んでいる。

 一方、今年4月には、将来国際的に活躍するグローバルリーダーの育成を目的とした文科省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定も受けた。同校では、中3生全員がオーストラリアでの約2週間の海外研修を体験するほか、中2から高3の生徒が参加する海外ボランティア研修など、真の国際人を育むための様々なプログラムが用意されている。「本校では、年間約350名(海外修学旅行除く)を海外派遣しており、海外から約300名を受け入れています」と言う成山校長の話からも、同校がいかに国際交流を図っているかがよくわかる。

国際化の波の中
長岡京での新時代をつくる

 同校では、いわゆる受験学力だけでなく、大学や社会で求められている問題解決型学力、探求型学力、コミュニケーション力の育成を重要視している。そして、その方針は、新校舎のデザインにも反映されている。例えば、校舎棟にある3層吹き抜けのアトリウム。ハウスと呼ばれる6つの教室群をつなぐように学校の中心に配されたオープンスペースで、その1階部分には、プロジェクタ、スクリーンが設置され、生徒たちが議論したり発表したりできるようになっている。また、200枚ものポスターが掲示可能なスペースもある。さらに、アトリウムと教室との間、教室と教室の間にはテーブルと椅子が置かれ、生徒たちにディスカッションの場を提供している。こういった場を多く設けている狙いは、アクティブ・ラーニングによる主体的な人材の育成にほかならない。

 ちなみに、同校では「古くから生徒参加型の学校運営を行っています」(成山校長)とのことで、生徒会活動も活発。学校行事の多くは生徒が企画運営しており、今回の新校舎の設計等にも生徒会が参加したという。

 新校舎に移転した今後も、立命館が目指すのは、社会が求めるグローバルリーダーの育成だ。もう一つの目標は、小中高一貫教育システムの完成。

 成山校長は、「世界に羽ばたくグローバルリーダーの育成を旗印に、次の100年を見据えてがんばっていきたい。国際化の波の中で、長岡京での新時代を作っていきたい」と熱く決意を語った。

 
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